私の防災・その80 避難行動要支援者(災害弱者)の事前避難のすすめ | もえもえ育児ほぼ終了日記と障害児家族の防災ブログ

私の防災・その80 避難行動要支援者(災害弱者)の事前避難のすすめ

今年は熱海の土石流をはじめとして、その他の地域でも梅雨末期の大雨で避難情報が出たり、土砂崩れや浸水被害が出たりしています。

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非常時の備えしてくださいね!


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水害から身を守るのは
安全な時間帯に安全な場所へいち早く避難する
ことに尽きます。

特にリスクが高い地域の木造住宅や平屋にお住まいの方は水や土砂が襲ってきても身を守ることは非常に困難です。

他の場所へ避難することが危険になったら
頑丈な建物の上の階で斜面とは反対側にある部屋へ移動する緊急安全確保の呼び掛け
がされることがありますが、これは本当に最後の方法です。
確実に命を守る方法ではなく、もしかしたら助かるかもしれない方法に過ぎません。

しかも、木造住宅だと住宅ごと押し流されてしまう可能性が高いですし、平屋だと上に逃げる場所もありません。
浸水の高さによっては2階に避難しても危険です。

自分の居場所のリスクを把握して、絶対に安全な時間帯に安全な場所へ避難してください。

大事な人がリスクの高い場所に住んでいたら、早めの避難を促してあげてください。

特に避難行動要支援者(災害弱者)と言われる方々ほど、事前避難が大事です。

安全な時間帯であっても移動にハンディがあって自力で避難できそうにないのであれば、家族や友人、普段サポートしてくれるケアマネージャーさん、市役所などの行政だって良いですから、とにかく危険な状態になる前に
「安全なうちに避難したいので手助けしてください」と相談してください。

助ける側だって被災してから危険な状況の中で救助や捜索するよりも、事前に避難させる手助けの方が遥かに負担が少なく済みます。

元々健康で身体が自由に動く人を助けるのも、水や土砂が押し寄せた状況では命がけの作業になるのは今までの災害報道を見ていてもわかりますよね。
自力で避難するのが難しい方であれば、更に助ける側の負担は大きくなります。

医療的ケアが必要な方だったりすれば、使用している医療機器も同時に運ぶ必要が出てくるでしょうけれど、身一つで救助されることになるかもしれません。

他人に余計な手間をかけることを躊躇うのであれば尚更
助けを求めるのは災害発生前です。

避難したいと言うニーズがあるとわからなければ助ける側も動けません。
避難する為に何が必要でどう助ければ良いのか知っているのは避難する本人(と家族)だけです。

個人的に避難できる場所がある方はどうぞ早めにそちらに避難なさってください。

避難したくても避難先が見つからない、避難する方法がない方は、是非平時に行政の防災担当の部署に

1・自分が事前避難できる条件の整った(バリアフリー)避難所について
2・その避難所まで避難する方法について

相談しておくことをお勧めします。

基本的には、相談がない=自力で何とか出来ると判断されます。
声を上げなければニーズがあることにも気付いてもらえず、いつまでも現状を変えることは出来ません。

柔軟に対応できる余力が相手にある内に助けを求めてください。

自分の命、安全を守る行動は助け手の安全を守る行動でもあります。

避難行動要支援者(災害弱者)の方ほど、事前避難を躊躇わないでください。

「自助」の重要さが良く言われますが、あらかじめ身を守るための手助けを求めるのも立派な「自助」です。
自分の身を守ることで周囲の人を助けると言う意味では「共助」でもあると私は思います。

是非声をあげていただきたいです。

自宅の災害リスクが低く、在宅避難を選択された場合にも、また、水が引いた後、幸い自宅に被害がなく自宅に戻る場合を考えて、ライフラインが途絶えた時の備えは人一倍しっかりお願いします。

非常時には物流も混乱し、店が開かなかったり宅配も届かなかったりしますし、水一つとっても手に入れるための時間や手間は普段とは比べ物にならないくらい大きくなります。
救援物資も特別なニーズに応えるものはなかなか届きません。

避難行動要支援者(災害弱者)こそ、自分の身に被害が及ぶ前、事前の対策が重要なのです。

あなたが今いる場所のリスクを把握してますか?
安全に過ごせる場所ですか?
避難行動の準備は出来ていますか?
在宅避難の為の充分な備蓄は出来ていますか?

是非とも今のうちに見直してください。