今日は久しぶりに
子育て関連の記事ですが
職場における
部下への信頼にもつながる内容なので
もしよろしければ
最後までお付き合いください。
職場を想定して読まれる方は
「子ども」を「相手」という言葉に置き換えてくださいね。
子どもの課題は子どもに任せる
任せたら信じて口を出さない
それが自立につながる
これらは
アドラ-心理学に基づいた
子育ての基本的な姿勢です。
実際にこの考え方を実践し、
子どもの成長を後押ししている親御さんも
たくさんいらっしゃいます![]()
私自身、娘を育てる中で
信頼して任せることで
彼女がぐんと成長する場面を何度も見てきました。
ですが
この「任せる・信じる」が
親の一方的な“押しつけ”になってしまうと、
子どもからみたらそれは「無茶振り」で、
大きな心の負担になりかねません。
重たい責任でしんどくなったり、
ひき受けなくもない課題に
やる気を無くすこともあるのです。
ですので今日は、
アドラー心理学の視点から
「任せる」ということについて、
注意したいポイントをお話ししたいと思います。
「任せる」前に確認したい2つのポイント
何かを任せる前に
私が大切にしているのは、
次の2つの確認です。
その子は本当に、
結果に責任を持てるのか?
その子自身が、
それを“任されたい”と思っているのか?
この2つのポイントで
「任せる」が
相手を成長させる糧になるか、
相手の負担になる無茶ぶりになるか
が決まります。
子どもの責任能力を見極める
まず、年齢や発達段階に応じた
「責任の範囲」を見極めることが必要です。
たとえば
6歳の子に「好きな時間に帰っておいで」と
門限を一切設けないことや
「あなたを信頼しているから、
どこに遊びに行ってもいいよ」と言うのは
「信頼」ではなく
「放任」と言えるでしょう。
小学校に入ったばかりの6歳児と
高校卒業間近の18歳では
責任能力が違うのは当たり前です。
また、同じ年齢でも、
できること、できないこと、
得意不得意がありますから、
個人差も考慮する必要があります。
行動の結果に責任を持てる力が
その子にあるのかどうか。
ここを見誤らずに、
段階的に任せていくことが大切です。
最初は、
比較的取り組みやすく、結果が出しやすい
やさしいタスクから始めるのがいいですね。
たとえば:
持ち物の管理
部屋の片づけ
宿題の進め方
こうした日常の
小さなことからスタートすることで、
成功体験を積みやすくなります。
本人の「同意」があってこそ本当の責任感が育つ
そしてもう一つ大切なのが
子ども自身が
「それを任されたい」と
思っているかどうかです。
本人の同意があってこそ、責任は
「負わされるもの」ではなく
「チャレンジ」として
受け止められるようになるからです。
たとえば
ママはあなたを信じているから
今日からなんでも自分で決めてね
…といった
一方的な「任せ」の姿勢は
一見「信頼の言葉」のように聞こえますが、
まだ準備ができていない子にとっては
足の立たないプールに
突然放り込まれるような感覚になる、
「突き放しの言葉」に聞こえる可能性があります。
こういった一方的な信頼は
いまひとつ自分に自信がない子、
不安を感じやすい子にとっては
混乱や自己否定につながることもあります。
ですので、子どもが
これなら引き受けてみようかな
これならできそうだ
と思えることを、
本人の同意を取った上で任せてみましょう。
任せたら、放置していいのか?
任せると決めたら、
完全に放っておいていいのかといえば、
そうではありません。
見守りながらも
いつでもサポートできる姿勢を取り続ける
これがとても大切になります。
たとえば
25メートル泳げる子が、
次に50メートルにチャレンジするとします。
あなたがその子の力を信じ、
子ども自身も「やってみたい」と思っていたとしても、
親がプールサイドから
完全に離れてしまったら、
どうなるでしょうか。
何とか泳ぎ切ろうと
どれほど頑張ったとしても、
何らの理由で親の助けが
必要になることだってあります。
その時あなたが
そこにいなかったら?
「任せる」とは、
「知らぬ存ぜぬを決め込むこと」ではなく、
必要な時にはすぐに
手を差し伸べられる距離感を保つことなのです。
子供が泳ぐその姿を
信頼して見守りながらも
子供が「助けて」といった時には
あなたが飛び込み
その子を引き上げる覚悟を持って
プールサイドを歩く、
そんなイメ-ジですね。
信頼が生む、親と子の喜び
私自身、娘に何かを任せる時は常に、
責任を持てる内容かどうか
本人が望んでいるかどうか
この2点を確認してきました。
そして、本人が
「これは任せてほしい」と
言ってきたことに対しては
彼女の想いを尊重し、
何も言わずに見守りましたが、
忘れてはいけないのは、
「任せたあと」のフォロー体制です。
無関心を決め込まず、
子どもが責任を果たせた時には
心から喜んでください。
うまくいかなかった時にも、
責任を果たそうとした努力を認めてください。
50mを泳ぎ切れたならば
それを一緒に心から喜び
泳ぎ切れなかったなら
その子をしっかりと抱きしめて
ここまでよく頑張ったね、
その姿に感動したよと伝えてあげるのです。
任せ、信頼することは、
決して簡単なことではありません。
ですが、
子どもの責任能力を見極め、
本人と対話をした上で課題を決め、
そしてどんな時でも
手を差し伸べる覚悟があれば
「任せる」は、必ず
子どもの自立へとつながります。
私は、そう信じていますよ![]()
最後までお読みいただき
有難うございました![]()
それではまた!
有料級の充実したコンテンツ![]()
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ジュバ智子・プロフィール
東京外語大学卒業後、渡独。ドイツ生活は35年目、現地日系商社勤務は32年目。順風満帆にキャリアを積むも、子供がプレ思春期に差し掛かるころ、子育てに大きくつまずく。
暗中模索する中、アドラー心理学とマインドフルネスに出会い、人生観、自分観、人間関係が180度変わる。
国際結婚、海外生活、育児、管理職としての長年の経験を踏まえ、マインドフルネスとアドラー心理学で自由・明晰・優しい心づくりをサポートしている。
マインドフルネス・ストレス低減法(MBSR)認定講師
マインドフル・セルフコンパッション(MSC™)Trained Teacher
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