マインドフルネス・ストレス低減法（MBSR）認定講師マインドフル・セルフコンパッション（MSC™）Trained Teacherアドラー心理学勇気づけ講師として
バランスが取れ
自他に愛情深く
人生の困難に負けない
柔軟な心を育てる
メンタルヘルス講師
ジュバ（Dziuba）智子です
自分は
おっちょこちょい
短気
不器用
忘れっぽい
飽きっぽい
そんな人間です、
そしてそれが「私」です！
…こんな風に
自分は「こういう人間だ」と宣言して
それを受け入れる。
そうすることで
心が楽になる方も多いと思いますし、
その考え方が救いになるなら
それはそれで喜ばしいことです。
ただ私は
「自分であること」について
ちょっと違う考え方をしています。
私は
敢えて「自分はこんな人間だ」と
決めつけないことで
とても楽になったんですね。
今日はちょっと
抽象的な話になりますが
「自分はこういう人だ」と言い切らず
「自分」にこだわらない考え方について
書いてみようと思います。
あなたにもきっと
「自分がいる」という感覚があると思います。
あるからこそ
「私は」という一人称を使って
自分の意見を伝えたりするのですよね。
ですが
「自分がいる」という感覚があっても
この「自分」は常に変化しています。
瞬間瞬間に
身体の中身は変わっていますし
心の状態も移ろいゆきます。
心の状態が変わるにつれ
「自分をどう思うか（自己概念）」も
変わったりします。
とても疲れている時は
自分を「ダメなやつ」と思う、
つまり「自分」は
「ダメなやつ」になりますが
ちょっと仕事で
うまく行ったりすれば
「だめな自分」は
「まあまあできるやつ」になったりしますよね？
言葉にするのが難しいのですが
「自分」というのは
その場その場で立ち現れる
「流れ」のようなもので
「固定」できないもの、
「これだ」と掴むことができないもの
なのです。
今の私はこうだけど
一時間後の私は
今とは全く違う考えを持った
違う「私」になっているかも知れないのです。
例えば
昨日までは
私は不器用な人間だ
と思っていたけど
今日、自分が心から尊敬する人に
あなたはとても器用ですよ
と言われ
そうか、自分は器用なんだ
と確信してしまうかも知れない。
昨日までは
私は恨みなど知らない穏やかな人間だ
と思っていたけど
今日、大切な人が深く傷つけられて
殺意を抱くほど犯人を憎むかも知れない。
自分なんて
外からの刺激を受けて
いかようにも変わるもの。
そして
外からの刺激は常にあり、
常に変わっていきますから
自分は変わり続けるものなのです。
マインドフルネスの源流である
仏教の教えでは
「自分」と感じられるものは
五蘊（ごうん）という五つの働きで
瞬間瞬間に生み出されるもので
この五つの働きが
常に変化しているがゆえに
固定された「私」「自分」は
そもそも存在しない
と考えます（これが「無我」）。
私は
瞑想実践を続ける中で
自分は流動的で固定できないことを
体験として知ってきたのですが
自分というものが
確実なものではないという感覚のお陰で
「私であること」に
あまり固執しなくなりました。
自分の意見にしても
今はこういう意見を持っているけど
それも変わるかもしれない
と考えると
自分の意見に
しがみつくのが馬鹿らしくなるし
「ジュバさんってxxな人だね」
と言われても
まあ、そうかもね
今はそうかも知れないね
という感じで
サラッと流してしまいます。
だから私の辞書には
This is me（これが私）
という言葉はないんです。
こういう捉え方が
あなたを楽にするか分かりませんが
少なくとも私の場合は
自分への固執が減った分
確実に楽になりました
「固定した自分は無い」という考え方は
とても観念的で
わかりにくいので
また別の記事で
少しずつお話したいと思います。
今日のところは
ひとつの考え方として
ご紹介しておきますね。
今日ご紹介した五蘊（ごうん）や無我について
詳しく知りたいという方は
↓の本などご参考にしてみて下さい
最後までお読みいただき
有難うございました
それではまた！
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ジュバ智子・プロフィール
東京外語大学卒業後、渡独。ドイツ生活は35年目、現地日系商社勤務は32年目。順風満帆にキャリアを積むも、子供がプレ思春期に差し掛かるころ、子育てに大きくつまずく。
暗中模索する中、アドラー心理学とマインドフルネスに出会い、人生観、自分観、人間関係が180度変わる。
国際結婚、海外生活、育児、管理職としての長年の経験を踏まえ、マインドフルネスとアドラー心理学で自由・明晰・優しい心づくりをサポートしている。
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