生きていれば誰もが
難しい局面、困難にぶつかります。
それは
健康上の問題かも知れませんし
仕事上の課題、人間関係のこじれ、
経済的な困難など、多岐に渡ります。
時には
困難のいくつかが同時にやってくるという
非常に苦しい経験をすることもあります。
こういった人生の困難に
向き合い、乗り越える力を
アドラ-心理学では「勇気」と呼びます。
この「勇気」は
自分はこの局面を自分の力で、
時には他者の力を借りながら
必ず乗り越えることができるという
自分と他者、そして人生への深い信頼
といってもいいかも知れません。
この「勇気」を与えることを
「勇気づけ」と呼びますが、
私たちは
他者を勇気づけるだけではなく
自分自身を勇気づけることもできます。
私の場合は
自分を勇気づけながら
娘を勇気づけることで
私と娘、二人とも
失敗を恐れず、自信を持って
人生を歩けるようになったと思います。
今日の記事では
勇気づけの基盤になる考え方、
その実践の難しさと面白さについて
私の経験もふまえて
書いてみようと思います。
親子関係を例にとります。
もしよろしければ
お付き合いください。
上述の「勇気づけ」ですが、
その基盤になるのが
共感
尊敬(リスペクト)
信頼
の3つです。
つまり
相手の関心事に興味を示し(共感)
相手を唯一無二の存在として大切にし(尊敬)
相手を条件なしで信じる(信頼)
この3つを
態度や言葉で表現していくことが
勇気づけ
と言えるでしょう。
共感し、
尊敬し、
無条件で信頼する。
言葉にすると
とても簡単に聞こえますが
実際に行動として示すのは
決して簡単なことではありません。
特に子供に対しては
子どもは親の自分より劣っている
どうせ失敗するだろう(信頼を裏切るだろう)
というフィルターで見ていることが
とても多いので
百歩譲って
共感はできたとしても
尊敬(リスペクト)と信頼を
実践するのが難しいものです。
だから
子どもへの信頼がないがゆえに
子どもに過干渉になり
子どもへのリスペクトが無いがゆえに
子どもを一方的に怒鳴りつける
という行動が繰り返されるわけです。
過干渉も子どもを頭ごなしに叱ることも
「勇気くじき」と呼ばれる
相手の勇気を損なう行為です
更に言うと
共感
尊敬
信頼
これらの3本柱がない状態で
どんな美辞麗句を重ねて
子どもに声がけをしても
子どもはそれを間違いなく
「ウソ」と見抜きます。
親は自分を操作しようとして
あんなことを言っているんだ
そう感じた子供は
親を信じることができません。
そして余計に
信頼関係を築くことが
難しくなってしまうのです。
ですので
相手、特に
子供を勇気づけたいなら
親は
相手を低く見る自分の傲慢さに
丁寧に気づき
相手が持つ唯一無二の
人間としての価値を何度も再認識し
相手に何度裏切られても
その都度信じなおす
という
絶え間ない努力が必要になります。
これは本当に
大変な作業です。
だからこそ
自分を勇気づけながら
相手を勇気づける姿勢がとても大切
なのです。
私自身も
娘を「未熟者」と見る心や
条件を付けた「エセの信頼」と
何度も何度も
丁寧に向き合い続けました。
向かい続けるためのエネルギーとして
自分自身に共感し、
自分自身を尊重し、
自分自身を信頼してきました。
私が私を支え
娘を支えることができたのも、
私が娘に対する
共感
尊敬
信頼
の3つの柱を固めるにあたり
自分に対する
共感
尊敬
信頼
を育ててきたからだと思います。
困難に向き合う自分を
まず自分が支え
勇気でしっかり立った自分が
他者も支援する。
勇気は循環するものでもあるのです。
勇気づけの基盤、
共感
尊敬
信頼
を実践することは
決して簡単ではありません。
ただ
経験者の私が言えるのは
自分と正直に向き合い
自分をありのままに受け入れ
どんな自分も大切にし続ければ
自分に対する共感力、
頑張っている自分へのリスペクト、
深い信頼を育むことは可能だ
ということ。
そして
自分の中に3本の柱が
しっかりと立った時
子どもや家族、
同僚や部下にも
同じ想いで接することができる
ということです。
私にとって
勇気づけは
自分の人生の困難を乗り越える力であり
他者貢献の喜びの源です。
勇気づけについては
沢山の書籍が出版されています。
いくつかお勧めを
ご紹介しておきますね。
このブログでは
勇気づけのほんの小さな端切れを
つたない文章で
お伝えすることしかできませんが
少しでも多くの方が
勇気づけを実践し
しっかりとした足取りで
人生を歩まれることを願いつつ
今日は私の思うところを書いてみました。
今ちょうど
アドラ-心理学勇気づけELM講座を
開催していますが
これからも勇気づけと
アドラ-心理学の面白さを
私なりにお伝えしていきたいと思います。
最後までお読みいただき
有難うございました
それではまた!
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ジュバ智子・プロフィール
東京外語大学卒業後、渡独。ドイツ生活は35年目、現地日系商社勤務は32年目。順風満帆にキャリアを積むも、子供がプレ思春期に差し掛かるころ、子育てに大きくつまずく。
暗中模索する中、アドラー心理学とマインドフルネスに出会い、人生観、自分観、人間関係が180度変わる。
国際結婚、海外生活、育児、管理職としての長年の経験を踏まえ、マインドフルネスとアドラー心理学で自由・明晰・優しい心づくりをサポートしている。マインドフルネス・ストレス低減法(MBSR)認定講師
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