タイトル、拒絶 & 私的2020年映画ランキング | ゆびにんブログ -指人形10,000体作りま…すん-

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日記を書きつつ、ゆるーく指人形10,000体を目指すブログです。

フェルトのほほえみうさぎの指人形
(2015/01/20 制作)


指先電氣館配信中、ショウジですショウジ

昨年の4月に始めた映画とゆびにんのフリーペーパー「指先電氣館」。

1・4・7・10月に発行していたんですけれども

遅れに遅れて今月発行になってしまったので、もう”冬号”ということにしました…

今後は季刊としてやっていこうと思います。

そんでもって今回から紙版は作らず、noteでの配信のみになりました。

もともと指人形の出店とか通販の宣伝を主目的としてやっていたのですが

1年半やってみて特に宣伝効果が出ていないなと思ったので

印刷代削減のためにお金のかからない配信のみに切り替えました。

新しい号を発行するたびにバックナンバーが有料になりますので

冬号は今のうちに読んでください!

ちなみに全バックナンバーはこちらのマガジンを購入いただくと500円で読めます。

今後発行していく号も追加されていくし、単品だと100円なのでマガジンの方がお得です。

あと、先月からきまぐれさっぽろ映画週報というのも始めました。

毎週末に札幌で封切りとなる新作を私が観に行く理由・行かない理由を合わせて紹介するという

参考になるんだかならないんだかよくわからない企画です。

なんとなくやってみたいなと思って始めたので、飽きるまではやります!

各作品のタイトルと映画館名に、公式サイトのリンクが貼ってあるので便利だとは思う…

札幌在住の方、札幌まで映画を観にきている方は一読してみてください。

こちらのマガジンは無料なんで、noteに登録してる人は気軽に購読してくださいませ!




さて!本日は日曜日に観てきた映画の感想です。

2020年の劇場での映画納めはこちらの作品でした。


『タイトル、拒絶』

◎概要◎
デリヘルの雑用係として働くカノウを語り手として
デリヘル嬢と周囲の人々を描いた群像劇。

◎レンタル予想◎
ヒューマンドラマ

◎つながり作品◎
獣道恋の罪(理由は後述)

◎観に行くきっかけ◎
伊藤沙莉主演。内田英治プロデュース。



感想をひとことで言いますと


自分をまともだと思うなよ!!!


自分をまともだと思っているやつとか、一見まともそうに見えるやつの方がヤバイ

ということがありありと描かれていましたねえ…

本作に登場する人物は、誰かを下に見ることでしか精神のバランスを保てない人がほとんどで

自分を嫌にならないのか?と終始つっこみながら観ていました。

カノウ(伊藤沙莉)、シホ(片岡礼子)、マヒル(恒松祐里)、ヤヨイ(大川原歩)

この4人以外の人間は "自分" を持っていない感じがしたなあ…

誰かと比べることでしか自分を保てない人間の溜まり場に見えました。

ドラマ「フルーツ宅配便」とかデリヘル嬢が登場する作品はいくつか観ていて

観るたびに「この仕事には就けないなあ…」と毎度思うんですけれども

今回観ていて特に思ったのは

あからさまに下に見られることに私は1秒も耐えられないということですね。

カノウと同じように逃げると思う。かといって、雑用係に就こうとも思わないですけどね…

そういう点においては私はカノウを含め、どの登場人物にも共感できない作品で

女性監督が撮ったからといって感情移入できるわけではないなと改めて思いました。

園子温監督の『恋の罪』は私の人生から掛け離れたストーリーなのにも関わらず

精神的に呼応するものがあって、なんでこんなに女の性みたいなものが描けるの!?

と、思ったものです。あれは不思議な映画だった…

というわけで、私にとっては『恋の罪』に比べるとしんどさは低い作品でした。




そんな本作はシリアスな話ではあるんですけれども

笑いどころが要所要所にあってとても好ましく思いました。

シリアスな映画に全く笑いの要素を入れない監督がいますが、私あれ嫌なんですよねー…

笑いどころがあった方がシリアスな場面が際立つし、ずっと張り詰めた状態だと観ていて息が詰まる…

詰まらせたいのかもしれないですけどね。緩急ってもんがあるでしょうよ!って思っちゃう。

だから山田監督の作り方は好みです。

あと、イラッとしたキャラにちゃんとバチが当たるのも嬉しかった!

私にとっては北野武監督作品なんかはそれの極みで

「こいつ死ねばいいのに」と思ったキャラが8割方死ぬからスカッとするんですよね。

というわけで本作で私が誰に一番ムカついていたかは観ていただければわかりますw




伊藤沙莉が主演となっていますが、語り手としての役割がほとんどなので

恒松祐里の方が出演時間が長く感じましたし、どちらかというと主役は彼女かなと思いました。

そんなこともあって、伊藤沙莉の主演作としては『獣道』をぜひ観ていただきたいです。

本作のプロデューサーを務めている内田英治監督が撮っています。

この作品以上に彼女の魅力と才能が炸裂しまくっている作品を私はまだ観てません。



というわけで決定しました私的2020年映画ランキング!

検分して組み替えようかなーとも思っていたのですが

観た後に考えて組んだ順番を尊重してそのまま決定しました。


私的ベスト10

1位 ジョジョ・ラビット    (シネフロ)
2位 PLAY 25年分のラストシーン(オンライン試写@映画.com)
3位 影裏           (シネフロ)
4位 フォードvsフェラーリ   (試写会@ユナイテッドシネマ札幌)
5位 ペイン・アンド・グローリー(サツゲキ)
6位 コンフィデンスマンJP プリンセス編(シネフロ)
7位 魔女がいっぱい          (ユナイテッドシネマ札幌)
8位 ミッドナイトスワン        (ユナイテッドシネマ札幌)
9位 パピチャ 未来へのランウェイ   (オンライン試写@Fan's Voice)
10位 ジュディ 虹の彼方に      (シネフロ)


「観て良かった」と思った11位から29位まで

11位 37セカンズ          (試写会@プラザ2・5)
12位 パラサイト 半地下の家族    (ユナイテッドシネマ札幌)
13位 TENET テネット        (ユナイテッドシネマ札幌)
14位 みをつくし料理帖        (鑑賞券@シネフロ)
15位 おらおらでひとりいぐも     (鑑賞券@ユナイテッドシネマ札幌)
16位 破壊の日            (シアターキノ)
17位 佐々木、イン、マイマイン    (オンライン試写@Filmarks)
18位 ライフ・イズ・カラフル!    (鑑賞券@シアターキノ)
19位 ワンダーウォール 劇場版     (サツゲキ)
20位 透明人間            (ユナイテッドシネマ札幌)
21位 少女は夜明けに夢をみる     (シアターキノ)
22位 ジョン・F・ドノヴァンの死と生  (シネフロ)
23位 架空OL日記           (ユナイテッドシネマ札幌)
24位 ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(ユナイテッドシネマ札幌)
25位 のぼる小寺さん         (オンライン試写@Filmarks)
26位 タイトル、拒絶         (サツゲキ)
27位 私をくいとめて         (ユナイテッドシネマ札幌)
28位 PLANETIST プラネティスト   (シアターキノ)
29位 君が世界のはじまり       (オンライン試写@Filmarks)


「DVDでも良かった」と思った30位から55位まで

30位 一度も撃ってません       (シネフロ)
31位 エジソンズ・ゲーム       (シネフロ)
32位 初恋              (シネフロ)
33位 アイリッシュマン        (シアターキノ)
34位 テルアビブ・オン・ファイア   (シアターキノ)
35位 さよならテレビ         (シアターキノ)
36位 ミッドサマー          (シネフロ)
37位 クレしん ラクガキングダム   (シネフロ)
38位 野性の呼び声          (鑑賞券@ユナイテッドシネマ札幌)
39位 マティアス&マキシム      (オンライン試写@Filmarks)
40位 ルース・エドガー        (オンライン試写@coco)
41位 1917 命をかけた伝令      (ユナイテッドシネマ札幌)
42位 音楽              (ユナイテッドシネマ札幌)
43位 トルーマン・カポーティ 真実のテープ(鑑賞券@シアターキノ)
44位 この世界に残されて       (オンライン試写@cinema cafe)
45位 鵞鳥湖の夜           (オンライン試写@クランクイン!)
46位 水上のフライト         (オンライン試写@Fan's Voice)
47位 きみの瞳が問いかけている    (オンライン試写@Senkaキャンペーン)
48位 ばるぼら            (鑑賞券@ユナイテッドシネマ札幌)
49位 ファヒム パリが見た奇跡    (オンライン試写@映画.com)
50位 グッバイ、リチャード!     (オンライン試写会)
51位 パブリック 図書館の奇跡     (オンライン試写@Fan's Voice)
52位 ボーダー 二つの世界       (シネフロ)
53位 ラストレター          (試写会@共済ホール)
54位 ステップ            (オンライン試写@Filmarks)
55位 ジオラマボーイ・パノラマガール (鑑賞券@シネフロ)


私的ワースト10
 ※いずれも出演している人にはまったく罪はありません。
  単純に私は面白いと思わなかったという理由です。

1位 ブリング・ミー・ホーム 尋ね人(オンライン試写@coco)
2位 SHELL and JOINT     (オンライン試写@note)
3位 海辺の映画館 キネマの玉手箱(サツゲキ)
4位 詩人の恋          (オンライン試写@coco)
5位 サイゴン・クチュール    (シアターキノ)
6位 ぶあいそうな手紙      (オンライン試写@coco) 
7位 15年後のラブソング     (オンライン試写@Filmarks) 
8位 喜劇 愛妻物語        (オンライン試写@cinema cafe)
9位 パリのどこかで、あなたと  (オンライン試写@cinema cafe)
10位 酔うと化け物になる父がつらい(ユナイテッドシネマ札幌)


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観て良かったのが29本だったという結果を鑑みて
来年は劇場に行く本数を月2本に決めて行こうと思います。