少女は夜明けに夢をみる | ゆびにんブログ -指人形10,000体作りま…すん-

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日記を書きつつ、ゆるーく指人形10,000体を目指すブログです。

フェルトのほほえみうさぎの指人形
(2015/01/20 制作)


そういえばモノヴィレッジ!ショウジですショウジ

札幌ドームで開催されるサッポロモノヴィレッジ、今年も出る気満々だったのですが

28日のライトブース応募したら落とされました…

いつもより狭いブースでしかもブース数少ない方に応募してしまったのが裏目に出たのか…

二次募集が始まったので、出るとしたら29日になります。

指先電氣館には28日出店予定って書いちゃったんですけど

それ見てこようと思った方は当ブログかTwitterで私の告知を確認してからお越しください。

二次募集も落ちる可能性ありますしw




さて!本日はこちらの映画の感想です。

3本分たまってるのでどんどん行きますよー


『少女は夜明けに夢をみる』

◎概要◎
イランの少女更生施設のドキュメンタリー。
施設に入れられている理由は放浪・売春・窃盗・殺人などです。

◎レンタル予想◎
ドキュメンタリー

◎観に行くきっかけ◎
劇場で貰ったチラシを観て興味を持った。



感想をひとことで言いますと


施設の中の平和さと、シャバの容赦ない過酷さにうなだれた…


この更生施設は父親からの暴力、性暴力、親の薬物中毒など

家族に要因があって犯罪に走っている少女がほとんどなので

同じような境遇の少女たちが互いに寄り添い合って生活しています。

時には泣いている子を慰めたり、自分の親の悪口を言い合ったり

自分が犯した犯罪をジョークにして笑い飛ばしたり…

しかし、どんなに平穏に暮らしていても更生施設なので出ていく日がやってくるわけです。

未成年だから、どんなに嫌でも問題のある家族の元に帰らなければならない。

家族に拒否された場合は誰でもいいから親族に引き取ってもらわなくてはいけない…

叔父に性的暴行を加えられたことを訴えても信じてくれなかった家族の元から家出し

放浪の罪で逮捕された少女に対して、監督が「夢は?」と聞く場面では

そんなこと聞くなよ…!!と心底思いました。

それに対し彼女は「死ぬことよ」と答えていました…だから言わんこっちゃない…

その後、家族が施設にやってきて彼女に謝罪し、和解して帰ることが決まった時

もう一度監督が「夢は?」と問いかけると

「生きること」と答えたのでまあ救いはあったんですけどね…

家族に受け入れを拒まれ、おばあさんに迎えに来てと泣きながら訴える少女なんかも

観てて辛かったなあ…

イランにはシェルターってもんはないのかよ!って最初から最後まで思ってましたね。




「娘に売春させて、そのお金で薬を買うような人間が私たちの父親なの」

というようなことをある少女が言うんですね。

だからこそ共感しあえると。

ただ、彼女は父親を殺していて、そのことだけは誰とも分かち合えないと泣きながら話していました。

人間は違うからこそ想像力を持って相互理解しようとする姿勢が必要なわけですが

彼女の告白を聞いていて、どうしたって想像力には限界があるな…と思いました。

全く同じではなくとも、似た境遇じゃないとわかりあえない部分ってどうしてもある…

例えば私だったら、両親が揃っている家庭で育った人とは

ちょっと相容れないものがあるなあと思っていた頃に

同じように母子家庭だった同級生と「片親って知ったとたんに申し訳ない顔されるのやだよね!」

などと、心のもやもやを共有できて救われる場面なんかがあったりしました。

本作で、父親を殺した少女は死刑を待つ身でしたが

出来ることならば父親を殺す前にどこか広い世界に出て

苦しみを分かち合える人に出会えたら良かったのに…

と思ってしまいました。

殺してしまっている今となってはタラればの話だし、お国柄的になかなか難しいんでしょうけどね…



私的2020年映画ランキング。

大体の映画は★★に分類されます。めちゃくちゃ刺さるものがあると★★★。

今年はまだ★が出てない!良い傾向ですね。


映画に感動しているうさぎの指人形
「良い映画観たなあ」  ★★★相当


ジョジョ・ラビット (シネフロ)
フォードvsフェラーリ(試写会@ユナイテッドシネマ札幌)


微笑んでいるうさぎの指人形
「面白かった」  ★★相当


少女は夜明けに夢をみる(シアターキノ)
ボーダー 二つの世界  (シネフロ)
ラストレター     (試写会@共済ホール)


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これDVDになるかなあ…広く観ていただきたい作品ではありました。