37セカンズ | ゆびにんブログ -指人形10,000体作りま…すん-

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日記を書きつつ、ゆるーく指人形10,000体を目指すブログです。

フェルトのほほえみうさぎの指人形
(2015/01/20 制作)


気付いたら今年の1ヶ月目終わってんじゃん…! ショウジですショウジ

「幅広く作る」なんて目標も、オリパラ競技の指人形を作るなんて決意も

百曲サーカス再開するぞーなんて野望も虚しく、制作自体あんまりしないまま1月が去っていました…

まあ、あと11ヶ月あるからね!!!やるでしょうさすがに!

やるよね…?




さて、本日は試写会で観たこちらの映画の感想です。

全国公開は今週金曜、2月7日からです!


『37セカンズ』

◎あらすじ◎
生まれてくる時に37秒間呼吸をしなかったことが原因で脳性麻痺になった主人公が
過保護な母親の元から脱走し、人生を切り開こうとする。

◎レンタル予想◎
ヒューマンドラマ

◎つながり作品◎
五億円のじんせい(家出した時点から自分の真の人生が始まる)

◎観に行くきっかけ◎
ストーリーが良さげだったので。



感想をひとことで言いますと


「わたしで良かった」と言える人生を送るのは誰にだって難しい


脳性麻痺で車椅子生活を送っている主人公は友人の漫画家のゴーストライターをしているのですが

自分の漫画を描きたいなあと常々思っていて

さらには過保護な母親からも離れたいと思っているんですね。

それで成人漫画の出版社に自作の漫画を持ち込むんですけれども

女性編集者に「セックスしたことある?」とズバッと聞かれてしまうんです。

そして「大事な人が出来たらまた持ってきて」と言われてしまう。

そのことをきっかけにして主人公の冒険が始まり

その冒険の果てに「わたしで良かった」と彼女が言うんです。

障碍があろうとなかろうと心の底からこう言える人ってそうそういないんじゃないかなあ…

私も「わたしで良かった」といつでも言えるように日々暮らしていきたいと思いました。




本作には最初の方で主人公と母親が一緒にお風呂に入るシーンがありまして

主人公役の佳山明も母親役の神野美鈴も普通に裸を晒しています。

本作は障碍者の性というものをがっつり描いている作品なので

このシーンで役者を始めとした映画の製作者側の覚悟を感じましたし

こちらも心して観なきゃと気が引き締まりました。

ただ、主人公がそこそこディープな世界に入っていく割に良い人にばかり出会うので

恐い目に遭わないのはちょっとなあと思いました。

別に危険な目に遭うのを見たいわけではないですし、むしろ見たくはないんですけれども

こんなに都合よく上手いこと行く?と引っ掛かりを覚えましたね…

話が綺麗にまとまりすぎてる感が否めない。

大東駿介演ずる介護職員なんかだいぶファンタジーな存在で

主人公にどこまでも付き合ってあげるし何も言わずに彼女に寄り添うんですよ。

一番難しいことをさらっとやってのけるんです。

こんな人いる…!?って思っちまいましたわ…実際いたらいいけどね…




それにしても本作はバイプレーヤーたちが実に絶妙でした。

とことん痒い所に手が届くキャスティングがなされているんですよね。

女性向けのデリヘルのスタッフ役が奥野瑛太だったり、キャッチが渋川清彦だったり

障碍者向けのデリヘル嬢役が渡辺真紀子だったり、そのお客さんが熊篠慶彦だったり

成人漫画の編集者が板谷由夏だったりっていう。

前述の「セックスしたことある?」っていうセリフも板谷由夏が言うから全然嫌な感じがしないし

むしろ爽やかに聞こえましたw

全員が全員この人以外にいない!って感じなんですよね。決めた人すごい。

前述の通り、ちょっと話の展開が都合良すぎるとは思ったものの

バイプレーヤーの配役がとても良かったので満足度はかなり高い作品でした。



わたくしめが観た2020年映画一覧。

『ジョジョ・ラビット』はぼちぼち終わる映画館出てきてるみたいですので

お早めに!!!!


映画に感動しているうさぎの指人形
「良い映画観たなあ」  ★★★相当


ジョジョ・ラビット (シネフロ)
フォードvsフェラーリ(試写会@ユナイテッドシネマ札幌)


微笑んでいるうさぎの指人形
「面白かった」  ★★相当


37セカンズ      (試写会@プラザ2・5)
少女は夜明けに夢をみる(シアターキノ)
ボーダー 二つの世界  (シネフロ)
ラストレター     (試写会@共済ホール)


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父親捜しの要素が入っていて、最近ちょっとそういうことを考える機会があったので
作品に呼ばれてるなと思いました。