面接に受かる人の特徴 協調性がある
今回も,面接に受かる人の特徴(合格者の共通点)についてお伝えします。
今回は,合格者の共通点第二弾,「協調性があること」です。
協調性は,人間がグループとなって行動する場面において必要になります。本ブログでは,こうした協調性は面接でどうアピールすればよいのか,そもそも公務員には何が求められているのかをお伝えします。
⑴ 公務員に求められる素質
〇 前回の復習
そもそも,面接に受かる人とは,面接官に「一緒に働きたい!」と思ってもらえる人です。この点は,経験者採用だろうと新卒採用だろうと同じです。具体的には,以下のような特徴を備えていれば,一緒に働きたいと思ってもらえます。
〇 どのようにアピールするべきか
面接にて,面接官にこのように思ってもらうためには,自己PRや普通の質疑応答の中から,「自分はこういう人間だ」,「仕事をちゃんとこなせるぞ」とアピールする必要があります。
例えば,③のコミュニケーション能力があるということは,面接全体を通してチェックされているので,わざわざ自己PRでアピールする必要性は薄いです。
こうした各特徴のアピール方法は,それぞれの記事を参照してください。
⑵ 協調性とは
〇 公務員は,個人プレーが許されない
公務員は,公務員個人の自由意志で動ける場面がかなり限定されます。
公務員は,地方公務員ならば地方自治体,国家公務員ならば各省庁といった大きな組織に属しており,各作業が滞りなく進められるために,個々の職員が全体の計画に従う必要があります。また,そもそも取り扱っている内容には公平性・中立性が求められているため,個人プレーを許すと,恣意的な行政に繋がりかねないからです。
以上より,公務員には,協調性が必須となります。
〇 協調性とは
協調性とは,グループで行動する際,個人が互いに助け合ったり譲り合ったりしながら同じ目標に向かって任務を遂行する素質のことをいいます。
協調性の対義語には,排他性・利己的といったものがあります。
ここで,協調性の反対概念として,主体性をイメージしてしまう方がいらっしゃいます。しかし,「協調性がある=主体性がない」ではありませんし,「協調性がない=主体性がある」でもありません。
〇 「主体性がある=協調性がない」なのか?(おまけ)
例 野球部で道具係をしていたAさん
Aさんは,大学時代,野球部に所属しており,道具係を任されていました。
いつもはヘルメットやバットなどの道具を練習・試合に合わせて準備していました。しかし,Aさんはこれらを管理する上で,古くぼろぼろになっている道具を見つけました。そのため,新たな道具が必要だと思い,会計係に相談し,加えて,会計係の人と今の備品の支出状況と今後の部費について話し合いました。
このようにチームのために道具係の役割を果たし,他の部員が気持ちよく練習・試合できるように尽力しました。
以上のエピソードを読んで,Aさんの行動特性は何でしょうか。Aさんは,チームのために他の部員が気持ちよく練習・試合できるような環境を整えられる人なので,協調性があります。また,自らの任務に加えて,自分で課題を発見し,行動できるという主体性もあります。
このように,世の中には協調性と主体性を併せ持つ人がおり,基本的に面接で好印象な人物はどちらも併せ持つ人なので,両者を反対概念として扱うのは危険なことだと言えます。
⑶ 協調性をアピールする方法
〇 完全に協調性がない人は,落ちてしまう
いくら集団行動が苦手であったり他人の気持ちに共感できない人であったりしても,面接で,「私には,協調性が全くありありません」といってしまうと,不合格になりやすいです。
そのため,面接試験では,グループで動いた経験を話し,あなたが組織のために行動できる人間であることをアピールする必要があります。また,集団討論が課せられている試験では,この討論を通して協調性がチェックされています。
〇 協調性をアピールするマル秘テクニック
面接にて,集団で行動したエピソードを話すとき,「組織としての目標は何だったか」,「その目標を果たすため,自分はどんな行動をしたか」の2点を強調して喋れば,協調性をアピールできます。
まずは,サークルでもアルバイトでもよいので,自分が集団に属していたことを思い出します。そして,①その組織がどんな目標に向かって活動していたか,②目標達成のためにあなたがどう行動したかを思い出してください。
〇 協調性のない人などいない(おまけ)
主体性と同様に,個人的には,社会性や協調性を持っていない人間などいないと思っています。人間は,生まれながらにして“家族”というコミュニティに属しており,年を取るごとに,“周辺地域”,“学校”,“部活”,“アルバイト”といったコミュニティに属します。
きっと,あなたも何かのコミュニティに属したことがあるはずですし,その中で,組織の目標を達成するために自己犠牲を払ったり貢献したりした経験があると思います。
面接カードを書く前に,過去の組織に属していた経験を思い出しておきましょう。
⑷ まとめ
今回は,組織の構成員として働く上で欠かせない協調性についてお伝えしました。
協調性とは,ある意味,自己犠牲を図ることですが,何も組織のために身を削ることだけが協調性があることを意味するのではありません。あなたなりに組織のことを考えていたことが伝われば,面接では評価されます。安心してください。以上!
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