小論文「新しい生活様式を定着させるためには」の書き方 課題分析・施策提案編
今回は,「新しい生活様式を定着させるためには」の課題分析・施策提案編です。
以下に,本番で出題されそうな設問例(例題)を挙げています。「本番ではどう書こうかな」と考えながら読んでいただければ,得られるものが増えます。
〇 アフターコロナに関する小論文の設問例(例題)
テーマ 「新しい生活様式の定着」 ☆☆☆☆☆(MAX星5)
新型コロナウイルスが蔓延する中,行政としては,事業所への営業自粛要請,社会的距離政策の実施などを通して感染拡大の防止に努めています。しかし,感染予防の一環として実施している新しい生活様式の推進が未だ十分とは言えない状況となっています。
このような中,自治体として,今後の感染拡大防止に向けてどのように取り組んでいくべきか,あなたの考えを述べなさい。
⑴ はじめに
〇 感染拡大防止に必要なこと
上記の内,地方行政におけるメインの役割は,①です。最近では,ソーシャルディスタンスという言葉が流行していますが,まさにこれです。正式には,社会的距離政策といいます。
詳しい課題分析と施策提案は,⑵と⑶を参照してください。
〇 いきなり施策を列挙しちゃダメなの?(おまけ)
予備校講師としては,序論の後にすぐ施策を列挙するのはおすすめしません。
理由は,課題分析が曖昧だと提案している施策に説得力がなくなるからです。また,課題分析と施策提案の段落をわけずに論述してしまうと,多くの場合,文章がぐちゃぐちゃになります。
以上のような,「施策に説得力があるか」や「論理的思考力があるか」といったことは,論文の採点基準にも含まれています。
そのため,仮に課題分析と施策提案のブロックを分けずに書いても模試や添削でいい点数が取れてきた人は,もちろんそのままでよいです。一方,添削にて「説得力が無い」とか「論理性に欠ける」といった指定を受けた人は,両者を分けて書くことをおすすめします。
参考記事:小論文のダメな書き方その1 ~施策を列挙するだけで課題が見えない~
⑵ 新しい生活様式を定着させるためには
〇 課題分析
〇 「周知不足」への施策内容
〇 「危機意識の低さ」への施策内容
〇 「デメリットの埋め合わせ」への施策内容
⑶ 感染経路を特定するためには
〇 課題分析・施策内容
こちらについては別記事にて掲載してあるので,割愛します。
参考記事:徹底分析!「コロナの感染拡大防止策」の書き方 本論・要因編
なお,コロナの感染拡大に伴い,世界中で人間の移動追跡アプリが開発されてきました。
この点について,日本は多少出遅れたものの,6月19日には,厚生労働省から日本版追跡アプリ「COCOA」がリリースされました。また,6月中旬には,自治体レベルでも,大阪府ではQRコードを用いた「大阪コロナ追跡システム」の運用が開始されています。
⑷ まとめ
お疲れさまでした。自分で勝手にブログを書いておきながら,「こんな内容無料で掲載してオレ何してるんだろ…」と若干鬱になっています。
地方上級を受験される方は,いよいよ二日後が本番ですね。コロナについては,本記事の「新たな生活様式」に関する課題分析と施策内容を読み込んでおきましょう。ここで対策したことは,市役所B日程,その後の試験種でもそのまま使えますから,やって損はありません。
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