コロナ後の新戦略その1 国家一般職と裁判所のどちらを受けるか
非常事態宣言が解除されて約1ヶ月が経ち,コロナも大分収束してきました。この調子でいけば,現在公表されている試験日程はそのまま実施されると思われます。
しかし,今年の公務員試験試験は,去年までとは大きく勝手が異なります。第一,試験日程の変更に伴い,日程被りが生じている試験種もあります。
また,国家専門職,国家一般職,裁判所の一次試験が後ろにズレることで,地方上級の面接対策の時期とその他の試験種の筆記対策の時期が完全に被ってしまっています。
今回は,これらの問題の内,「国家一般職と裁判所の日程被り問題」について,最善の解決策をお伝えいたします。
⑴ 試験日程の確認
延期後の日程については,すでに御存じの方が多いかと思います。再度,以下にまとめておくのでこちらで最終確認してください。
⑵ 延期後,国家一般職と裁判所が被ってしまった!
おそらく,全国の受験生がコロナに関して一番テンションを下げた出来事といえば,国家一般職と裁判所の日程被りでしょう。試験日が被ってしまった以上,2つの試験を受けることができないため,どちらを受けるのか決める必要があります。
⑶ 選択する上で加味すること
受験先を決める際には,倍率や試験内容を大いに加味しましょう。
〇 国家一般職と裁判所とでどちらの倍率が低いのか
まずは倍率ですが,これは両者とも例年よりも下がるでしょう。
シンプルに受験者が散らばるので,受験人数は減り,倍率も下がることが予想されます。その上で,例年の倍率を見ると,国家一般職が大体3~5倍,裁判所一般職が大体5~8倍となっています。倍率だけを見ると,国家一般職の方が断然受かりやすいです。
〇 裁判所一般職の試験内容
しかし,試験内容もあなどれません。裁判所一般職では,筆記に加えて,小論文,専門記述(憲法1題)が出題されます。一見すると裁判所の方が対策が大変そうですが,裁判所は専門試験の科目が非常に少ないです。必須科目は,憲法,民法の2つ,選択科目は刑法,経済学の内から1つです。
出題科目が少ないというのは,今年の筆記試験が地方上級,市役所B日程の選考の最中に行われることを考慮すると,非常にありがたい話です。特に,8月2日(日)の国家専門職を受験されない方は,できるだけ最小の勉強時間で一次試験に臨みたいでしょうから,国家一般職と裁判所では,裁判所を選ばれることをおすすめします。
⑷ まとめ
国家一般職と裁判所について,どちらを受験するのかは,倍率と試験内容を大いに踏まえてから決めましょう。
とはいえ,二次試験(面接)や働きだしてからのワークライフバランスのことも考えると,シンプルに自分がやってみたい仕事の方を選ぶべきかとも考えます。