TOPIC:論文の採点基準・評価項目を知ろう!
閲覧ありがとうございます。現役バリバリの若手講師です。本ブログでは,毎日,全国の公務員試験受験生にとって「そこが知りたかった!」という情報をお届けしています。
今回は,「小論文の採点基準」についてです。
小論文対策で一番頭を悩ませるのが,「何をどう書けばいいのかがわからない」という点でしょう。予備校に通っている人は,『論文対策講義』などでその概要を掴めていると思いますが,独学者にとってはきっとチンプンカンプンだ思います。
この採点基準を知れば,何を対策すればいいのか,一目瞭然です。
今回の記事を読んで,小論文の攻略に向けた第一歩を踏み出しましょう。
⑴ 論文対策は,採点基準を知ることから始まるッ!
公務員試験では,小論文試験が課せられます。具体的には,国家一般職・裁判所一般職・地方公務員で出ます。
「そんなの知ってる」
「模試で書いたけど全然ダメだった」
このように,小論文対策が進んでいない受験生が多いのではないでしょうか。特に,独学の場合は,情報源がインターネットか一般書籍しかないので苦労されていることでしょう。
まず,小論文対策で最も重要なことが,「何を書けば得点になるのかを知ること」です。
小論文はマーク式ではないので正解がなさそうに思えます。しかし,あくまでも試験なので,当然に採点基準が用意されていて,採点官が複数人いて,その上で点数を付けられています。
普通の筆記試験と同様,「得点につながる正解」があるのです。by広島県庁の人事担当者
⑵ 具体的な採点基準一覧
採点基準は,大きく形式面と内容面にわけられます。
〇 形式面の基準
① 誤字脱字がない
② 接続詞が適切
③ 前後の文章で矛盾がない(論理的思考力がある)
④ 原稿用紙の使い方が適切
⑤ 文字が汚すぎない
〇 内容面の基準
① テーマを理解できている(社会事情の知識がある)
② テーマにぶら下がる課題を抽出できている(分析力がある)
③ 課題を解決する施策を導けている(論理的思考力がある)
④ 官庁に合わせた内容になっている(行政の知識がある)
⑤ 見解が反社会的でない(893でない)
⑶ 形式面の採点基準を分析しよう!
これらの内,形式面は③と⑤を除いて気にしなくて結構です。多少,平仮名が多かろうが,「少ない」を「少い」と書こうが,それだけで落ちることはありません。
一方,③と⑤は絶対に気を付けてください。
⑤ 文字が汚すぎない
第一,文字が汚すぎると,いくら採点しようと思っても読めません。論外です。
③ 前後の文章で矛盾がない
これを満たしていない文章も読めたものではありません。どれほど読み込んでも内容が頭に入ってこないので,形式点としてマイナスなだけでなく内容面にまで影響してしまいます。
⑷ 内容面の採点基準を分析しよう!
次に,内容面は①・②・③が大変に重要です。
① テーマを理解できている
これは各予備校や各書籍の時事対策で身に付きます。現在のホットな話題としては,農業や漁業へのIoT技術の導入,防災,都市部以外を中心とした人口減少などがあります。
② テーマにぶら下がる課題を抽出できている
これはテーマの背景を理解しているかが鍵になります。国家単位での課題ならば,日々のニュースや新聞から知れますが,自治体はその自治体独自の広報誌を見る必要があります。
③ 課題を解決する施策を導けている
基本的に,国家行政も地方行政も,現在の社会問題を野放しにはしていません。君たちの先輩は偉大なのです。すでに課題を解決しようと実施している取組があるので,それをマネて「これはこうすれば解決できますよ」と書けば,簡単に課題に即した解決案を提示できます。
⑸ まとめ
いかがでしたか。論文試験で評価されるポイントが伝わりましたでしょうか。以上のような採点基準を満たした答案を書ければ,小論文で高得点が獲得できるのです。
論文試験の基本的な対策法については,以下の記事にまとめています。リンクから飛んで,行程ごとの注意点を押さえておきましょう。