☆アフターコロナの小論文の書き方 序論編
国家公務員試験は,延期後の日程が発表されました。人事院の発表によると,国家専門職(国税・財務・労基等)が8月2日(日),国家一般職が8月9日(日)です。
酷暑の下での実施ですね。今年は多くの夏祭りが開催中止になっているので,「参加者が限定されたお祭りに参加できる!」と思って対策を進めていきましょう。
さて,今回は,「アフターコロナの経済発展・文化振興」の序論編です。
以下に,本番で出題されそうな出題例を挙げています。「本番ではどう書こうかな」と考えながら読んでくださると幸いです。なお,模範解答は,本記事の後半に掲載しています。
〇 アフターコロナに関する小論文の出題例
テーマ 「アフターコロナの経済発展・文化振興」 ☆☆☆☆(MAX星5)
新型コロナウイルスが蔓延する中,行政としては,事業所への営業自粛要請,社会的距離政策の実施などを通して感染拡大の防止に努めています。しかし,これらの施策を実施することによって,経済及び文化に対する影響が懸念されています。
このような中,○○行政として,コロナ収束後の経済復興・文化振興にどのように取り組んでいくべきか,あなたの考えを述べなさい。
⑴ テーマの概要
コロナウイルスについては,単に「感染拡大を防止するためにはどうすればいいか」という他に,「感染拡大防止に努めながら,経済・文化への支援をどうすればいいか」という設問も考えられます。
このテーマは,感染拡大防止策と切り分けて考える必要はありません。むしろ,今後も社会的距離政策や活動要請を継続していくことを加味すると,感染拡大防止策とセットで経済活動・文化活動を支援するという観点が重要になります。
⑵ コロナによる経済への影響
こちらについては,
以前の記事で紹介しています。以下に,まとめを紹介します。
⑶ コロナによる文化への影響
こちらは日々のニュースであまり取り上げられていません。実際,調査体制が充実していない分野ですから,調査資料はあまり公表されていません。
私が調べた範囲ですが,以下で情報を共有しましょう。
⑷ 『アフターコロナ』の理想的な序論はこれだ!
〇 模範解答
現代において,人間の行動範囲が制限されることによる社会への影響は計り知れない。経済面では,多くの業種において売上高の減少や資金繰りの問題が発生している。また,文化面でも,劇場やホール等を使用できないことから,文化活動自体が困難になっている。
自由主義経済の原則はあれども,行政としては,感染拡大防止策と並行して,経済活動及び文化活動に対して積極的な支援を行うことが急務となっている。(183字)
〇 解説・書き方
本設問は,「経済復興」と「文化振興」の2つについて問うものです。テーマが広いので,序論では細かい事例を持ち出さず,全般的な事実の適示に留めるとよいでしょう。
なお,本試験では,上記のような大きなテーマが問われた際には,「自分の得意分野をメインに記述する」のも有効です。今回であれば,経済について調べてきたなら経済,文化なら文化についてメインで書くとよいでしょう。
ただし,設問の指示に則り,出題者の意図から逸脱しないように気を付けてください。
⑷ まとめ
いかがでしたか。性懲りもなく,コロナについての小論文第二段を掲載することにしました。
最近,若干仕事が立て込んでいるので,ブログ更新が毎日ではなくなります。しかし,徐々にですが情報を発信していくので気長にお待ちください。