TOPIC:理想的な構成を知ろう!
結論から言うと,理想的な構成とは,「序論・本論・結論」の3ブロックのことです。
大学入試で論文試験を対策したことがある人は,公務員試験の論文も同様に考えてくれれば大丈夫です。一方,ほとんどの受験生は,論文対策をしたことがないはずです。
実は,論文対策とは,①採点基準を知り,②理想的な構成を踏まえ,③ブロックごとに充実した内容が書けるように下準備を進めていくだけで終了です。
今回の記事で,そのセカンドステップを踏み出しましょう。
⑴ 前提条件
大前提として,どんな試験種の小論文であっても,設問の指示は厳守しなければなりません。
設問に,「○○に関する社会的背景を2つ挙げて,その後,解決策を書きなさい」とあれば,論文で書く社会的背景は必ず2つです。1つでも3つでもダメです。
こうした設問の指示を守りながら,小論文には,「こういうパターンならこういう構成で書くといいよ」という理想的な構成というものが存在します。この構成に当てはめて書けば,自ずと理路整然とした綺麗な小論文を書けます。
また,文章構成能力をアピールできるだけでなく,「どんなテーマでも安定して書ける」「日々のニュースから,課題と解決策を見つけやすくなる」「異性からモテる」という効果もあります。
⑵ 理想的な構成(序論)
いよいよ,理想的な構成についてです。先に述べた通り,全ての小論文は,序論・本論・結論の3ブロックにわけられます。ブロックごとに具体的に見ていきましょう。
序論では,設問のテーマを具体化して,今後の記述に引き込むことを意識します。
例えば,「コロナ後の経済発展・文化振興について」というテーマであれば,コロナによってどんな影響が出ているのか,今後の様子がどうなるのかを書きます。
具体的には,「既に飲食店や理髪店などのサービス業を中心に廃業・倒産が相次いでいる。」「約2か月の自粛期間によって,経済活動や社会活動のこれまでの習慣が変化している。」などと,テーマに関連する社会情勢に軽く触れましょう。
そうして議論の土台を設けてやれたら,本論へと移ります。
⑶ 理想的な構成(本論)
次に,本論では,①テーマにぶら下がる背景及び課題を抽出して,②それらを解決する施策を挙げます。
このとき,①と②をそれぞれ分けて書くのか,同時に書くのかで迷うかもしれません。
結論から言うとどちらでもよいのですが,結局は面接官に伝わらないと意味がないので,自分が文章を書きやすく論理的に展開できる方を選びましょう(私はわける派です)。
〇 わける派のメリット
- 記述前のメモを参考にすると,書き漏れが起きない
- 脳内を整理しやすい ⇔ なお,記述前のメモが必須となる
- 時間配分を間違えにくい
〇 わけない派のメリット
- 1つの話題を書き続けるので,脳が疲れない ⇔ 全体のバランスを崩しやすい
- 議論が深まる ⇔ いらないことまで書いてしまって,時間が足りなくなる
上記の通り,どちらのやり方であってもメリットデメリットはあります。受験生としては,自分が書きやすい方で書いてもらえればOKです。いずれにせよ,本論は「背景及び課題→解決策」の構図になっていればいいことをお忘れなく。
⑷ 理想的な構成(結論)
最後に,結論では,ここまでに自分が書いた内容をまとめます。お尻に要約をポンッと置いておくことで,読み手に「うんうん,こういう内容だったなぁ」と印象付けるのです。
序論と同様に,「結論不要論」がありますが,個人的には必ず書くべきかと考えます。
⑸ まとめ
いかがでしたか。論文といっても,理想的な構成に当てはめればいいだけなんですよね。この構成さえ知っておけば,後は各ステップを充実させていくだけで対策は終了です。
論文試験の王道対策法については,以下の記事にまとめています。リンクから飛んで,ステップごとのポイントを押さえておきましょう。