コロナ後の新戦略その2 面接対策と筆記対策のどちらを優先するべきか
非常事態宣言が解除されて約1ヶ月が経ち,コロナも大分収束してきました。この調子でいけば,現在公表されている試験日程はそのまま実施されると思われます。
しかし,今年の公務員試験試験は,去年までとは大きく勝手が異なります。第一,試験日程の変更に伴い,日程被りが生じている試験種もあります。
また,国家専門職,国家一般職,裁判所の一次試験が後ろにズレることで,地方上級の面接対策の時期とその他の試験種の筆記対策の時期が完全に被ってしまっています。
今回は,これらの問題の内,「面接対策と筆記対策のバランスはどうすりゃええんじゃ問題」について,最善の解決策を提案いたします。
⑴ 試験日程の確認
延期後の日程については,すでに御存じの方が多いかと思います。再度,以下にまとめておくのでこちらで最終確認してください。
〇 いつから面接対策を始めるべきか
地方上級の面接対策は,一次試験が終了した直後から本格的にスタートさせてください。
なお,一次試験当日はここまで勉強を頑張ってきてお疲れでしょうから,ゆっくりとお休みいただいても大丈夫です。しかし,その翌日からは,バリバリ面接対策マシーンになってください。
〇 面接対策の概要
面接対策は,大きく3つのプロセスで構成されます。
① 募集要項・採用パンフレット・過去の実施状況を調べる
② 面接カードを記入する
③ 模擬面接をする
これらの具体的な内容については,また別の記事にて掲載いたします。
〇 面接対策にはどのくらいの時間がかかるか
面接対策は何の戦略も立てずに望んでしまうといたずらに時間が過ぎていきますが,やることを整理して臨めば,一瞬で終了します。
上記3つのプロセスの目安時間は,①が1~3時間,②が1~5時間,③が1~5時間です。特に,②については,小論文対策を真面目にやった人は添削しても直すことがない場合が多いですが,こうした対策をしていない人は時間がかかる傾向にあります。
いずれにせよ,対策をする前にやるべきことを明確にして臨みましょう。
⑶ 地方上級以外の筆記対策とのバランス
〇 併願先が,7月12日(日)の市役所B日程の場合
市役所B日程は,例年通りの試験日程です。こちらを併願される方は,毎年,地方上級の面接対策をメインとしながらB日程の筆記対策をするというパターンが多いです。
というのも,例年であれば6月に筆記試験が立て続けに行われているため,地方上級の一次試験日に受験生の知識がピークを迎えることが多かったのです。そのため,例年多くの人が,市役所B日程までほぼ無対策の状態でも筆記試験をクリアできていました。
この点,今年の場合,地方上級の一次試験日に知識がピークを迎える受験生は少ないのではないかと思います。そのため,「地方上級で思ったよりも点が取れなかったな」という人は,一次試験日以降も1日2時間以上筆記対策をすることをおすすめします。
〇 併願先が,8月2日(日)の国家専門職の場合
国家専門職(国税,財務,労基)を併願される方は,メリハリをつけた対策が必要となります。
地方上級の試験日から1ヶ月以上空くので,筆記対策は絶対に必要です。しかし,筆記試験超直前期の7月中旬~下旬は地方上級の面接試験が活性化する時期でもあります。
この点,面接対策・筆記対策ともに時間の使い方を明確にすることが大切になります。
例えば,7月1日(水)は,面接対策に3時間あてて,筆記対策に5時間あてようとか,7月の第一週目は,面接対策:筆記対策=70%:30%の割合でいこうなどのように時間の使い方を明確にすることによって,やるべきことをシンプルにでき,脳内メモリを浪費せずに済みます。
その上で,面接対策と筆記対策のバランスですが,7月の前半までは面接対策を中心に,7月の後半からは筆記対策を中心にしましょう。
面接対策というのは,筆記対策とは異なり,試験の前日に何かをしないと効果がないというものではありません。いくら前倒して対策しても,試験当日に大切なことが抜け落ちるということはありませんので,早め早めに対策するようにしましょう。
〇 併願先が,8月9日(日)の国家一般職・裁判所の場合
国家一般職・裁判所を受験される方も,メリハリのある対策が必要になります。大体の戦略は国家専門職と同じなので割愛します。
⑷ まとめ
いかがでしたか。併願先ごとの面接対策と筆記対策のバランスについて,伝わりましたでしょうか。
行動指針を策定しているか否かによって,心の余裕が大きく異なります。こういった受験計画について,何か迷うことや相談したいことがあれば,お気軽にお問い合わせください。