面接カードの書き方 志望動機編
まだまだ梅雨が続きそうですね。すでに熊本県では大雨による被害が出ており,今週の長雨によって他の自治体にも被害が出そうです。
こうした中,面接では,「避難所を設けたとして,コロナウイルスの感染拡大防止はどのように実施すべきか」,「仮に微熱・味覚障害などの症状があれば,どう対処すべきか」といった質問も考えられます。前もって自分なりの回答を用意しておきたいところです。
⑴ はじめに
〇 面接カードとは(別記事参照)
面接カードとは,受験生の基礎情報をまとめて記入させる用紙のことです。一般企業の就職活動でいうと,エントリーシートと同じ概念です。こちらに基づいて面接が行われるため,面接カード・エントリーシートに記載する内容は,簡潔明瞭かつ的確に書きましょう。
〇 三大記載事項
面接カードには,三大記載事項といってどの試験種でも欠かされる事項があります。いわば面接の核となる項目なので,戦略性を持って臨みたいところです。
⑵ 志望動機の書き方
〇 志望動機とは
志望動機とは,その組織で働きたいと思ったきっかけないし理由のことを言います。
例えば,国税専門官の志望動機では,「大学生のころから会計に興味があり,こうした分野に携わる仕事をしたいと思ったから。」とか「申告納税制度は一般国民にはわかりにくいものであり,この仕組みを周知することは意義のあることだと思うから。」などが考えられます。
〇 志望動機には,私的動機・公的動機の2つある
そもそも志望動機には,私的動機と公的動機の2種類があります。
私的動機とは,「個人的な経験を踏まえて,一個人としてその仕事をやりたい」という気持ちのことをいいます。例えば,上記の例の「大学生のころから会計に興味があり,こうした分野に携わる仕事をしたいと思ったから。」といった動機が,私的動機に該当します。
一方,公的動機とは,「一般的・社会的な観点から,社会的意義があることなのでその仕事をやりたい」という気持ちのことをいいます。例えば,上記の例の「申告納税制度は一般国民にはわかりにくいものであり,この仕組みを周知することは意義のあることだと思うから。」といった動機が,公的動機に該当します。
〇 どちらの動機を書けばいいのか・述べればいいのか
〇 志望動機が思いつかない(おまけ)
「エントリシートに何を書けばいいんですか」
「志望動機が思いつかないんですけど」
予備校講師をしていると,この時期,こういった質問を大量にお受けします。
前提として,志望動機が思いつかない理由は受験生によって異なります。ただし,その中でも多くの方に当てはまる理由として,志望先の業務内容を把握してないことが挙げられます。
そもそも業務内容もわからないのに,その組織で働きたいと思えるわけがありません。例えば,よくある小中学生の「将来,就きたい職業ランキング」で考えてみましょう。大抵,ランキングには弁護士や医者などが入りますが,弁理士や司法書士,税理士といった仕事は入りません。小中学生は後者の仕事内容を知らないため,これらになりたいと言わないのです。
そのため,志望動機が思いつかないという方は,組織のHP(官庁HP,自治体HP)や採用パンフレットを見て,どんな仕事をしているのか・キャリアプランはどうかなどを調べましょう。
特に,こういった「公務員の仕事内容がわからない!」という悩みは,一次試験の対策を熱心にしてきた優等生に見られがちです。これからの時期は,筆記対策と同じくらい,公務員の仕事内容を調べることに熱量を費やしてください。でなければ,面接で足元を掬われます。
⑶ おわりに
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