大いなる眠り / R.チャンドラー | カーツの歴史散策&御朱印作庭  庭は眺めるものではなく、       出てみるものなのだ、、

カーツの歴史散策&御朱印作庭  庭は眺めるものではなく、       出てみるものなのだ、、

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電光影裏斬春風

知っているようで知らない歴史の裏側をそっと、

御朱印帳をたずさえぶらり、ふらり、、つれづれに、、、

日々徒然に

その 大いなる眠り の前で、探偵はただ、、

 

 

 

H.ボガードとL.バコールのこんなカヴァ版を見つけて、二冊目になるけれど迷わず購入、最近はそんなカヴァ買いで旧版を読むことも少なくはなく、それではとさっそく読み始め、、

旧版って、当時の解説 (*1) が読めるのも魅力のひとつだね✨

 

 

*1:

 従来の型の推理小説は傑作も劣作も五十歩百歩であって、

 リアリティーに関するかぎりすべてゼロである。

 簡単な殺人法 / R.チャンドラー, 1944.12

 

 

((((゜д゜;))))

 

 

ベントリー、クリスティ、クロフツ&セイヤーズらを罵倒しただけでは足りず上記のようなエッセイを雑誌に寄稿したりもしていたようだ 

 

なんとまあすごい自信

 

 

ヽ(゚д゚ヽ)(ノ゚д゚)ノ 

 

 

1944年といえば、湖中の女を発表する前年、長いお別れを発表するには更に十年を要す、、

 

あるいはまた深読みが許されるなら、ドイルにV.ダインは、罵倒はしてはいなかったってことなのかな (゚-゚)? 

 

 

 僕はシャーロック・ホームズでも

 ファイロ・ヴァンスでもない。

 警察がすっかりさらった現場へいき、

 こわれたペンかなんかを拾い、

 それから事件を組み立てる、

 なんて器用なまねはできません」

 

 

ちなみに、、

 

L.バコールはA.フィニー版「オリエント急行殺人事件」にも出演されているねぇ だからよく覚えてもいる✨

 

 

そう だから、

 

 

 彼女はハンドバッグをあけながら言った。

 エナメルのシガレット・ケースから煙草をとり出し、

 ライターで火をつけ、ライターとケースを

 バッグにおとしこみ、バッグの口はあけ放しだった。

 

 

ここで、なるほど〜✨と、唸ってしまった、「オリエント急行殺人事件」でのあのシーンはオマージュだったわけね (・ω・)? 

 

 

大いなる眠り / R.チャンドラー

 

 

 

決して推理小説ではないけれども、探偵小説であることは確かだし、先駆のハメットも読んでみたくなったよ◎

 

 

で、、

 

物語の前半は意外と説明調の少々長めの文節が気にもなって、でもそれがチャンドラーの言うリアリティ? なのかなと

 

 

あるいはまた、

 

時代的には第二次世界大戦前夜なのだから、その時代とともに生きるリアリティをこそ描きこんでは? とも思ったりもしたけれど、、

 

 

でも、

 

そのハードボイルドさえも、もうすでに、リアリティはないのかもしれないなぁ?

 

あるとすれば、

 

 

ノスタルジー?

 

 

「スターンウッド将軍の邸ですが」

「マーロウだ。おぼえてるな? 

 百年ほど前に会ったっけ、いや昨日だったか?」

 

 

洒落てる✨

 

 

 

さらば愛しき女よ / R.チャンドラー

 

 

■関連ブログ■

読書遍歴:ひとはなぜ 物語 を読むのか? 2018-11-28
・特に好きな日本の作家さん
・無人島に持っていく五冊
・そして死ぬまでに、XXX を読み終えたい、、
・2018年は、こんな本を読んできた ( ひとはなぜ 物語 を読むのか? (2018年のまとめ) ) 2019-01-08
・2019年は、こんな本を読んできた ( ひとはなぜ 物語 を読むのか? (2019年のまとめ) ) 2020-01-18

・2020年は、こんな本を読んできた ( ひとはなぜ 物語 を読むのか? (2020年のまとめ) ) 2021-01-06
** あなたにとって読書とはなんですか? **


 死ねば大好きだったこの大切な本のページはめくれず、
 読み終えたかったという願いは叶わない。

 二都物語 / C.ディケンズ
 

 

※2021年に読んだ文庫本など

本陣殺人事件 / 横溝正史 再読

黄色い部屋の謎[新訳] / ガストン・ルルー 再読

黒猫の三角 / 森博嗣 再読

フォックス家の殺人[新訳]/ E.クイーン 再読

モロー博士の島 / H.G.ウェルズ

斜陽 / 太宰治
砂漠の惑星 / スタニスワフ・レム
鳥居の密室 / 島田荘司

屋上 / 島田荘司

イルカの島 / A.C.クラーク

鹿の王 水底の橋 / 上橋菜穂子

人斬り彦斎 / 五味康祐

さよならの手口 / 若竹七海 再読

静かな炎天 / 若竹七海

錆びた滑車 / 若竹七海

不穏な眠り / 若竹七海

書楼弔堂 炎昼 / 京極夏彦

ウィチャリー家の女 / R.マクドナルド

・髑髏検校 / 横溝正史 再読

宇宙の戦士[新訳]/ R.A.ハインライン

斜め屋敷の犯罪 改訂完全版 / 島田荘司 再読

ガリレオの苦悩 / 東野圭吾

獣眼 / 大沢在昌

予告殺人 / A.クリスティ

エクソシスト / W.P.ブラッティ 再読

象は忘れない / A.クリスティ (上)

 象は忘れない / A.クリスティ (下)

アンチノイズ / 辻仁成

合唱 (コーラス) 岬洋介の帰還 / 中山七里

コンビニ人間 / 村田沙耶香

・白骨街道 (ハヤカワミステリマガジン連載) / 月村了衛

バスカヴィル家の犬 / A.C.ドイル [3] 再読

トム・ソーヤーの冒険 / M.トウェン 再読

・とるとだす / 畠中恵

・君たちは絶滅危惧種なのか? / 森博嗣

・大いなる眠り / R.チャンドラー

・東洋的な見方新編 / 鈴木大拙著、上田閑照編 [番外]

・爆身 / 大沢在昌

・さよならジュピター / 小松左京

 

 

 

 「アラユルモノノウチニ安ラギヲ求メタガ、

 ドコニモ見出セナカッタ。

 タダ片隅デ書物ト共ニイルトキヲ除イテハ」

 薔薇の名前 上 / U.エーコ