本陣殺人事件 / 横溝正史 再読 | カーツの歴史散策&御朱印作庭  庭は眺めるものではなく、       出てみるものなのだ、、

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電光影裏斬春風

知っているようで知らない歴史の裏側をそっと、

御朱印帳をたずさえぶらり、ふらり、、つれづれに、、、

日々徒然に

 確かに本は、読む者のためだけに存在しているのではない。むしろ、それを読んでみたいと願う者のものである。

 "読まない本" (「言葉の贈り物」のなかの一編より) / 若松英輔

 

 
 
 ──この人物は、この物語のなかでも主要な役目を受け持っているので、話のなかには入りこんでしまうまえに簡単ながら一応説明しておく必要がある、──

 

 

金田一耕助初出の作品

 

 

 だからこの事件のほんとうの恐ろしさは、いかにしてああいうことが行なわれたかという事より、なぜああいうことが行なわれなければならなかったかという事にあるんです。

 

 

ここだけ切り出すと何か社会派なミステリ小説っぽい?けど (社会派は読みませんが) 、久しぶりに再読してみると また、へぇ こういうことも書かれてたんだっけ? と 思うところなど幾ヶ所かあり楽しめた◎

 

と、

 

年始にちょっとした調べ物があり手元にあったので、その箇所をパラパラとめくっていたら、ついつい読んでしまっていて

 

 

今年の一冊目

 

本陣殺人事件 (他二編) / 横溝正史 再読

 

 

さてお次は、、

 

 

 「そうだなあ。僕はやっぱりルルーの『黄色い部屋』だなあ」

 「なるほど、やっぱりねえ。あれはもうクラシックだが、永遠に傑作でしょうねえ」

 

 

博嗣さんもルーツミステリィ100 (森 博嗣のミステリィ工作室) の中に選ばれていたこのクラシックも再読してみたくなり、ちょうど去年だったか新訳が出てたな 

 

また、

 

作中に出てくる A.A.ミルンの「赤屋敷の殺人」も題名だけは知っているけれど読んだことはないから、これもよい機会かもしれないなぁ◎

 

 

ただ、、積読はふえる一方、まぁ これはこれで、眺めているだけでも楽しい、いつ読もうかなと

 

その読める日をまちわびながら、、

 

 

image
 
 

128日:小松左京生誕90(1931.1.28/昭和62011.7.26/平成23)

 

小松左京氏の絶版物も古書店より随時補充中

 

 

 

 人は、いつか読みたいと願いながら読むことができない本からも影響を受ける。そこに記されている内容からではない。その存在からである。

 "読まない本" (「言葉の贈り物」のなかの一編より) / 若松英輔

 

 

さらに若松さんはこの後、読めない本との間にも無言の対話を続けているというんだなぁ、、

 

 

 

■関連ブログ■

読書遍歴:ひとはなぜ 物語 を読むのか? 2018-11-28
・特に好きな日本の作家さん
・無人島に持っていく五冊
・そして死ぬまでに、XXX を読み終えたい、、
・2018年は、こんな本を読んできた ( ひとはなぜ 物語 を読むのか? (2018年のまとめ) ) 2019-01-08
・2019年は、こんな本を読んできた ( ひとはなぜ 物語 を読むのか? (2019年のまとめ) ) 2020-01-18

・2020年は、こんな本を読んできた ( ひとはなぜ 物語 を読むのか? (2020年のまとめ) ) 2021-01-06
** あなたにとって読書とはなんですか? **


 死ねば大好きだったこの大切な本のページはめくれず、
 読み終えたかったという願いは叶わない。

 二都物語 / C.ディケンズ
 

 

※2021年に読んだ文庫本など

・本陣殺人事件 / 横溝正史 再読

 

 

 

 

「アラユルモノノウチニ安ラギヲ求メタガ、ドコニモ見出セナカッタ。

 タダ片隅デ書物ト共ニイルトキヲ除イテハ」

 薔薇の名前 上 / U.エーコ