** あなたにとって読書とはなんですか? ** | カーツの歴史散策&御朱印作庭  庭は眺めるものではなく、       出てみるものなのだ、、

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電光影裏斬春風

知っているようで知らない歴史の裏側をそっと、

御朱印帳をたずさえぶらり、ふらり、、つれづれに、、、

日々徒然に

 サマンサ・ウォーカーは死んだ。
 "死んだ" とは、サマンサというひとりの人間が生きていたということだ。
 死は、人間が言語を使いはじめて文化の歩みを進める中、
 常に無為であり続けた。そして今後も無為な断絶であり続ける。



それは、

世界のなりたちを知るひとつのツール


その方法として、

 絵画、デザイン、書、音楽、建築、彫刻、映画、、


いろいろあるなかのひとつだけれど、今では一番身近なツール


ちなみに、、

その 世界 の中には自分自身の こころの奥底 も含む


 「ね・・・・・・」と、彼女は言った。「もう一つ聞きたいことがあるの。
 わたし・・・・・・そのひとに・・・・・・とても似てるの?」

 「前はとても似ていた」と、私が言った。「でもいまではもう、わからない」
 「どういうこと・・・・・・?」

 彼女は床から立ち上がり、大きな目で私を見つめた。
 「きみにさえぎられて、もう彼女の姿が見えなくなってしまった」

 ソラリス / S.レム


SFマガジン6月号に電子書籍と紙媒体との記憶の残り方 (読書自体にどれだけ集中出来るかの度合い) を比較研究したというような話が載っていた

ほ〜 (ω)と思いながらその一節を読み進めると、、

説明文的な文章では差はないが、小説になるとそうではないという

そこには、電子書籍と紙媒体との機能差が起因しているとの指摘があり、その方の結論では、現状では紙媒体に勝るものはないとのことだった


電子書籍を読むという経験がないから、その機能差については何とも言いようはないのだけれど、単に 文字を読む だけが読書ではないと感じている身としては、中々に興味深い視点をいただいたなと


そうそう

M.クライトンの 「アンドロメダ病原体」 が新装されていたとは知らなかったよ、ドキュメンタリータッチのそのSF小説は、今読むとあながちSFとは思えないところが怖いんだなぁ


面白かったなぁなSF小説

ソラリス / S.レム
アンドロメダ病原体 / M.クライトン
星を継ぐもの / J.P.ホーガン
ハーモニー / 伊藤計劃
華竜の宮 / 上田早夕里
深紅の碑文 / 上田早夕里
機龍警察 自爆条項
/ 月村了衛

火星年代記 [新版] / R.ブラッドベリ
ルー=ガルー 忌避すべき狼 / 京極夏彦
青白く輝く月を見たか? / 森博嗣
人間のように泣いたのか? / 森博嗣
復活の日 / 小松左京
日本沈没 第一部 / 小松左京
幼年期の終り / A.C.クラーク
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? / P.K.ディック
一九八四年[新訳版] / G.オーウェル
鋼鉄都市 / I.アシモフ
はだかの太陽 [新訳版] / I.アシモフ

あなたのための物語 / 長谷敏司


SFかつミステリィな 「星を継ぐもの」 は最後の余韻がまた格別だ
こころ の方がデッドメディアになるという逆説に、あぁもう伊藤さんの新作は読めないんだなぁと... (T . T)
滅亡を前に人類はどう生きるべきか?
 神戸を体験した著者が奇しくも3.11以前に著した、人類が宇宙に向かわないで海に向かうという設定がとても興味深かった
クール近未来警察小説、早く次作の文庫化を (ー人ー)
ブラッドベリのこの詩篇には、しばらく余韻にひたりたくなったよ、これは何を持ってしても重要なこと
つながらない恐怖 つながらない自由
 
京極さんのこの作品のベースは、意外にもとても
SF的だったと読み終えてから気付きびっくり
森さんの
WシリーズはハードSFなんだけど、そう思わせないところは、さすがは工学博士


まとめブログ
恋愛と名の付くSF



探偵小説ほどにSF小説を読んでみたいなぁ... 


  生きる者は、ひとしく死を共有する。この共有される終着の断崖に、
 だが、よろこびを見出すのは難しい。死が、ただ身体の問題として
 個々人に訪れるためだ。幸福の絶頂にある百人が同時に死んだ
 としても、個別の死はそれぞれ孤独に死なれる。この死には、
 何を持ち寄ることもできず、その先に何を築くこともない。

 あなたのための物語 / 長谷敏司


 

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関連ブログ■
読書遍歴:ひとはなぜ 物語 を読むのか? 2018-11-28
・特に好きな日本の作家さん
・無人島に持っていく五冊
・そして死ぬまでに、XXX を読み終えたい、、
・2018年は、こんな本を読んできた ( ひとはなぜ 物語 を読むのか? (2018のまとめ) ) 2019-01-08
・2019年は、こんな本を読んできた ( ひとはなぜ 物語 を読むのか? (2019のまとめ) ) 2020-01-18


 死ねば大好きだったこの大切な本のページはめくれず、
 読み終えたかったという願いは叶わない。
 二都物語 / C.ディケンズ


※2020年に読んだ文庫本など
今昔百鬼拾遺 天狗 / 京極夏彦
・神はいつ問われるのか / 森博嗣
・ヴォイド・シェイパ / 森博嗣 再読
・ブラッド・スクーパ / 森博嗣 再読
・スカル・ブレーカ / 森博嗣 再読
・フォグ・ハイダ / 森博嗣 再読
・マインド・クァンチャ / 森博嗣 再読
暗い越流 / 若竹七海
楽園のカンヴァス / 原田マハ
沈黙 / 遠藤周作
・一本の道 / 平山郁夫
007 カジノ・ロワイヤル / I.フレミング
・イッツ・オンリー・トーク / 絲山秋子
・羊と鋼の森 / 宮下奈都


いつの間にか泳いできて、いつのまにか夢の島へ誘われ、、
浮世に目覚めては、さて、どこまで読んだのだろうか? と、そのページを探してる自分がいる、、、

読書の供、それは寝落ち

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