日本沈没 / 小松左京 | カーツの歴史散策&御朱印作庭  庭は眺めるものではなく、       出てみるものなのだ、、

カーツの歴史散策&御朱印作庭  庭は眺めるものではなく、       出てみるものなのだ、、

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電光影裏斬春風

知っているようで知らない歴史の裏側をそっと、

御朱印帳をたずさえぶらり、ふらり、、つれづれに、、、

日々徒然に

 ただな、花枝・・・・・・いうておくが、ただ、生きるということは、
 これで辛いことだぞ・・・・・・



令和はどんな時代として語られるのか、、


 「それが日本や・・・・・・」と植田は、口をねぐっていった。
 「この国ではな。──何事もほろびず、何ものも死なず、や。



関東大震災、南海トラフ、、平成の世は先送り、、、

東日本大震災を実際に経験してるから、序盤のその兆候としての 「京都大震災」 の描写は、はなから単なるフィクションとは思えないところが怖い


また一方で思うに、

今回のオリンピックを招致するにあたっては、政府としては極秘裏に地震の専門家にも意見を聞いていただろうということ
それでもなお推進したという裏には、東日本大震災により相当量の地震エネルギーが放出され、少なくとも、当面は関東には巨大地震は起きないだろうという判断があったのではないかということ


 島は、ただ単に海上に顔を出す岩塊ではない。生き物の、
 そして人間の営みの積みかさねが、
その岩塊を彩り、その中で、
 人も草木も鳥獣もともに生きる、「生きている歴史」 にかえる。
 島は植物と動物と人とがその中で共棲する 「家」 であり、
 それ全体が一つの 「生き物」 なのだ。島が破壊され、
 生物が凶暴な力によって、絶滅されたとき、島もまた死ぬのだ・・・・・・。



日本沈没 (第一部) / 小松左京




後の世の人はあの時代はこうだった、あぁだったと、 ただ 語るだけだが、語られる側には幾千万のそれぞれの 歴史 があり、ただまた、ただ 語った側にも当然ながら 歴史 はあり、、

普通ってなんだろうね

ただ 普通に生きる、それすら奇異なことなのだとは ただ 生きることさえ辛くなったときに強く感じるんだろう、ただ、ただ、、


伊達政宗公がこんな言葉を残されている、その言葉を ただ 記して この日の日記 は終わろう

 此世に客に来たと思へば何の苦もなし。
 朝夕の食事うまからずとも、ほめて食ふべし。
 元来客の身なれば、好嫌は申されまじ。

 伊達政宗


業了。



■関連ブログ■
読書遍歴:ひとはなぜ 物語 を読むのか?
・特に好きな日本の作家さん
・無人島に持っていく五冊
・そして死ぬまでに、XXX を読み終えたい、、
・2018年は、こんな本を読んできた ( ひとはなぜ 物語 を読むのか? (2018のまとめ) )

 そして、2019年は、、


 死ねば大好きだったこの大切な本のページはめくれず、
 読み終えたかったという願いは叶わない。

 二都物語 / C.ディケンズ


また、、

読書の供、それは寝落ち
いつの間にか泳いできて、いつのまにか夢の島へ誘われ、、
浮世に目覚めては、さて、どこまで読んだのだろうか? と、そのページを探してる自分がいる、、、

※2019年に読んだ文庫本など
・暗黒館の殺人 / 綾辻行人
・風林火山 / 井上靖
スティグマータ / 近藤史恵
・塗仏の宴 宴の支度 / 京極夏彦 [再読]
・塗仏の宴 宴の始末 / 京極夏彦 [再読]
復活の日 / 小松左京
冷静と情熱のあいだ Blu / 辻仁成
・アミターバ / 玄侑宗久
・伊勢神宮 ── 東アジアのアマテラス / 千田稔
・今昔百鬼拾遺 鬼 / 京極夏彦
・国史 口語訳 / 白鳥庫吉 著、出雲井晶 訳
・しっかりやれよ / 朝比奈宗源
・尾張国熱田太神宮縁起 現代語訳 / 熱田神宮
日本沈没 第一部 / 小松左京
・Xの悲劇 [新訳版] / E.クイーン [再読]