一九八四年[新訳版] / G.オーウェル | カーツの歴史散策&御朱印作庭  庭は眺めるものではなく、       出てみるものなのだ、、

カーツの歴史散策&御朱印作庭  庭は眺めるものではなく、       出てみるものなのだ、、

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電光影裏斬春風

知っているようで知らない歴史の裏側をそっと、

御朱印帳をたずさえぶらり、ふらり、、つれづれに、、、

日々徒然に

 階段の踊り場では、エレベーターの向かいの壁から巨大な顔のポスターが見つめている。
 こちらがどう動いてもずっと目が追いかけてくるように描かれた絵の一つだった。
 絵の下には 
ビッグ・ブラザーがあなたを見ている” というキャプションがついていた。



これぞ読書の醍醐味、何だかどっと疲れたけど、読んでよかったよ

公文書が権力の都合のいいように書き換えられもする世界、監視し監視される世界、、これはもうオーウェルの黙示録だね



読んでいる間はずっと頭の中ではボウイの曲が流れていた、
 
そのものずばりの 「1984」 というアルバムを出しているから、

いちボウイのファンとしても前から読んでみたかったんだなぁ、、


 

Big Brother / David Bowie


ボウイが生きていたら、ひょっとして、「1984」 を再演してたかもね、、もちろん ボウイらしい ウィットを散りばめて、、


 彼は巨大な顔をじっと見上げた。その黒い口髭の下にどのような微笑が
 隠されているのかを知るのに、四十年という年月がかかった。ああ、
 なんと悲惨で、不必要な誤解をしていたことか!ああ、頑固な身勝手さのせいで、
 あの愛情あふれる胸からなんと遠く離れてしまっていたことか!
 ジンの香りのする涙が二粒、彼の鼻の両脇を伝って流れ落ちた。
 でももう大丈夫だ。万事これでいいのだ。闘いは終わった。
 彼は自分に対して勝利を収めたのだ。

 

一九八四年[新訳版] / G.オーウェル

 

 

世界の終焉、

世の中はオーウェルの描いた世界に類似していく、、

 


■関連ブログ■
読書遍歴:ひとはなぜ 物語 を読むのか?

・特に好きな日本の作家さん
・無人島に持っていく五冊
・そして死ぬまでに、XXX を読み終えたい、、
・2018年は、こんな本を読んできた ( ひとはなぜ 物語 を読むのか? (2018のまとめ) )


 死ねば大好きだったこの大切な本のページはめくれず、
 読み終えたかったという願いは叶わない。

 二都物語 / C.ディケンズ


※2019年に読んだ文庫本など
・暗黒館の殺人 / 綾辻行人
・風林火山 / 井上靖
スティグマータ / 近藤史恵
・塗仏の宴 宴の支度 / 京極夏彦 [再読]
・塗仏の宴 宴の始末 / 京極夏彦 [再読]
復活の日 / 小松左京
冷静と情熱のあいだ Blu / 辻仁成
・アミターバ / 玄侑宗久
・伊勢神宮 ── 東アジアのアマテラス / 千田稔
今昔百鬼拾遺 鬼 / 京極夏彦
・国史 口語訳 / 白鳥庫吉 著、出雲井晶 訳
・しっかりやれよ / 朝比奈宗源
・尾張国熱田太神宮縁起 現代語訳 / 熱田神宮
日本沈没 第一部 / 小松左京
・Xの悲劇 [新訳版] / E.クイーン [再読]
今昔百鬼拾遺 河童 / 京極夏彦
・薫香のカナピウム / 上田早夕里
・それでもダミアンは一人なのか? / 森博嗣
鋼鉄都市 / I.アシモフ
キラキラ共和国 / 小川糸
・ひろさちやの般若心経88講 / ひろさちや
冷静と情熱のあいだ Rosso / 江國香織
・古都 / 川端康成
・太陽のパスタ、豆のスープ / 宮下奈都
・ティファニーで朝食を / T.カポーティ
・劇場 / 又吉直樹
姑獲鳥の夏[ノベルス版]/ 京極夏彦[再読]


いつの間にか泳いできて、いつのまにか夢の島へ誘われ、、
浮世に目覚めては、さて、どこまで読んだのだろうか? と、そのページを探してる自分がいる、、、

読書の供、それは寝落ち