京極さんがその高尾山で開催された天狗サミットでパネルディスカッションに出られていたのを思い出した、今から10年ほど前のことだったか
また、
いつだったか何かのイヴェントで五輪には興味ないとおっしゃっていて (ってことはもう8年程前になるのかな?) 、その理由になるほどなと思ったことも読んでいて思い出した、僕もさして興味はないしね、五輪には
「勿論勝ちたいと思って努力練習するのはいいのですけれど、
勝たなきゃ駄目、負けるなんて駄目なんて、
そんな莫迦なお話はないと思いますわ。
練習も試合も含めて愉しくなければ嘘ですし、
勝っても負けても面白いと云うのが本来の在り方だったのではなくて。
負けても愉しくあるべきものだとわたくしは考えます」
だから、これなんかは五輪を間近に見据えての文章のようにも思える
と、、令和二年は、この400ページ弱の短編?から読み始めた
鬼 は、
史実の絡め方が秀逸、これは 弔堂 からの流れかな? 浪越さんが出てきたことにも、これらシリーズのこれからを予感させもして実に興味深い
河童 は、
物語として面白かったね、最後は >_< ... 、、 ねじ式ザゼツキー や 犬坊里見の冒険 にあるような、あるいはまた、 摩天楼の怪人 にみられるような、何故そうなったのか/そうなのか/あったのか?的な謎が好きな僕は、 河童 でのあの頭のコブの謎は好みなんだよねぇ✨
そして、
天狗 は、
この三部作の中では一番京極さんらしい構成だなあ、、 天狗 での美由紀と美弥子のやり取りは、正に京極節で、最後はこの三部作でのお約束ともなっているあの啖呵 (いわゆる憑き物落としの変形) もよかった✨ なのでこのまま 鵺 に行ってほしいくらいなのだけれど、...
はてさていつまで待たされることやら、、、
今昔百鬼拾遺 天狗 / 京極夏彦
「いだてん」 では天狗倶楽部が出てきたりして、時節的にもよい頃合いに読めたように思う◎
「はあ。でも負けて悔しいとか思うじゃないですか。勝って嬉しいとか」
それが花一匁 (もんめ) の文言だと、美由紀は云ってから気付いた。
「それはそうでしょうけど、悔しいと思うことと駄目と思うことは違うでしょう。
悔しいと云うのは、次があってこそ。もっと練習してもっと愉しもうと云う気持ちじゃないかしら」
にしても、
碑 を待ち続けていたらいつの間にやらほんと改元まであって 令和 になっちゃってるよね💦
いつになることやら、、、、、、、
ちなみに、
作中に出てくる 迦葉山 は天狗の霊峰にして中腹には弥勒寺という曹洞宗のお寺があり御朱印もいただけるようだ、つまりは、 天狗の三霊峰 として、
鞍馬山鞍馬寺 天台宗系
高尾山薬王院 真言宗
迦葉山弥勒寺 曹洞宗
この列びで御朱印をいただくことも可能という新たなお題をいただいた✨
でもまぁ、...
この列びの御朱印と 碑 と、はたしてどちらが早く 夢 叶うのか?
今昔百鬼拾遺 鬼 / 京極夏彦
今昔百鬼拾遺 河童 / 京極夏彦
姑獲鳥の夏 [ノベルス版] / 京極夏彦 [再読]
鉄鼠の檻 / 京極夏彦 [再読]
絡新婦の理 / 京極夏彦 [再読]
書楼弔堂 破暁 / 京極夏彦
■関連ブログ■
読書遍歴:ひとはなぜ 物語 を読むのか? 2018-11-28
・特に好きな日本の作家さん
・無人島に持っていく五冊
・そして死ぬまでに、XXX を読み終えたい、、
・2018年は、こんな本を読んできた ( ひとはなぜ 物語 を読むのか? (2018のまとめ) ) 2019-01-08
・2019年は、こんな本を読んできた ( ひとはなぜ 物語 を読むのか? (2019のまとめ) ) 2020-01-18
死ねば大好きだったこの大切な本のページはめくれず、
読み終えたかったという願いは叶わない。
二都物語 / C.ディケンズ
※2020年に読んだ文庫本など
・今昔百鬼拾遺 天狗 / 京極夏彦
・神はいつ問われるのか / 森博嗣
・ヴォイド・シェイパ / 森博嗣 [再読]
・ブラッド・スクーパ / 森博嗣 [再読]
いつの間にか泳いできて、いつのまにか夢の島へ誘われ、、
浮世に目覚めては、さて、どこまで読んだのだろうか? と、そのページを探してる自分がいる、、、
読書の供、それは寝落ち