獣眼 / 大沢在昌

　キリは答えなかった。鳥取での修行を思い出した。

　冬の大山 (だいせん) で、文字通り血反吐を吐くまてで、

　業を仕込まれた。

((((゜д゜;))))

いきなり何の前触れもなく故郷の名峰が出てくるとは💦

〜ヽ(ﾟдﾟヽ)(ﾉﾟдﾟ)ﾉ〜

さてさて、、

フィクションとノンフィクションを行き来させるのは大沢さんの得意技だ

天使、魔女、魔物、、etc.. もちろん他にもあるかもしれないが、、

で、

今回は神眼

千里眼のようなものとみればよいか

またいつものように読んでいてうならされるのは、二転三転する状況に応じて、その裏にある思惑を推測していくシーンで、まさしくこれは、推理小説の醍醐味に通じるところだなと✨

ただ密室の謎を解くだけとか、ただ犯人が誰かとかいうだけのものではなく、ひとの秘められた思惑を推理するというとても高度な技が使われている (新宿鮫でもよく使われる)

ここまで凝ったものはミステリー小説では大沢さん以外では知らないなぁ (？)

加えて

主人公キリの職務遂行時の行動がなるほどと思わせるボディガード目線で、これまたうならされ

また、こういうところなどはふと、五味先生の「柳生武芸帳」にみる柳生但馬守の視点に似たものを感じもし、その奥深さに感嘆したことを思い出したりヽ(=ﾟωﾟ)ﾉ

「キリはピストルをもってるの？」

「もってない」

「じゃ、どうするの？」

「俺の仕事は撃ち返すことじゃない。君を守ることだ」

but, でも何故タイトルは獣眼？

and 主人公キリにとってこの依頼を受ることによる報酬意外のメリットとはいったい？？

In addition, そもそも何故キリなのか？？？

そこらへんは本シリーズの次作を読んで確認したいなと

にしても

「警察と組めよ」

　大仏がいった。

「あいつらは好きじゃないが、こういうときくらい、

　払ってる税金分のサービスは受けようぜ」

日本の国会議員とかいう滑稽議員といいか、、いいかげんマジで払ってる税金分の仕事くらいはしてもらいたいものだ (ﾟOﾟ)＼(- -;

「人は他人のようには生きられない。

　自分は自分の生き方をするしかないってことね」

　獣眼 / 大沢在昌

死に方もしかり

■関連ブログ■

読書遍歴：ひとはなぜ物語を読むのか？　2018-11-28
・特に好きな日本の作家さん
・無人島に持っていく五冊
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　死ねば大好きだったこの大切な本のページはめくれず、
　読み終えたかったという願いは叶わない。
　二都物語 / C.ディケンズ

※2021年に読んだ文庫本など

・本陣殺人事件 / 横溝正史　再読

・黄色い部屋の謎［新訳］ / ガストン･ルルー　再読

・黒猫の三角 / 森博嗣　再読

・フォックス家の殺人［新訳］/ E.クイーン　再読

・モロー博士の島 / H.G.ウェルズ

・斜陽 / 太宰治
・砂漠の惑星 / スタニスワフ･レム
・鳥居の密室 / 島田荘司