鳥居の密室 / 島田荘司 | カーツの歴史散策&御朱印作庭  庭は眺めるものではなく、       出てみるものなのだ、、

カーツの歴史散策&御朱印作庭  庭は眺めるものではなく、       出てみるものなのだ、、

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電光影裏斬春風

知っているようで知らない歴史の裏側をそっと、

御朱印帳をたずさえぶらり、ふらり、、つれづれに、、、

日々徒然に

 「なんでもそうだけど、どうしても、どうしてもって時は、本物が現れるのさ」
 
 

長年の謎だった会津若松の天寧寺さん (近藤勇の墓所としても知られる) に何故毘沙門天がお祀りされているのか?お城の北東、すなわち、鬼門 (丑寅) に位置してもいないのに (゚-゚)?

 

 

が、

 

 

その謎が何気ない一文で氷解✨そういうことだったのかと、、会津若松に住んでいた当時は、楠木正成所縁のお寺さんだということまでは知ってはいたけれど、ここまでは調べきれていなかったんだなぁ、、

 

こういうこともままあるね、他に「獄門島」や"百鬼夜行シリーズ" などなどでも、、

 

 

 そして多聞丸と称した、楠木正成の子供時代のエピソードが紹介されていた。

 

鳥居の密室 / 島田荘司

 

 

京都が舞台の学生時代の御手洗潔が密室の謎に挑む、ミステリー部分は短編で謎自体もすぐにわかるのだけど、いつも思うのは島田先生は大のS.ホームズ譜好きなんだなぁ ということ

小説の構成自体はA.C.ドイルの「緋色の習作」の亜種をベース (というかミステリ小説ではもうフォーマット化されている) に事件の背景が物語られる

 

コロナ禍の喧騒終焉の後は、いずれの折りにか、その鳥居を眺めに行きたい◎

 

 

追記:1

 

巻末の解説を書かれた青柳碧人さんは本職の作家さんなんですね、なかなか良いなと思ったら ((((゜д゜;))))

 

また、

 

この3月のようだけど、重量感のある「暗闇坂」の改訂版も待ち遠しい✨

 

 

追記:2

 

ちなみに、

 

読みはじめてまず頭に浮かんだのは、東京は人形町の大観音寺さんの鉄造観音様にあの日起こった奇瑞のことだ

 

以来、各月の十一日は御縁日、

 

今年で十年になる、、

 

 

会津若松天寧寺の御朱印

毘沙門天と首無し身代わり地蔵、毘沙門天は多聞天とも にしても、近藤勇の墓所で首無し地蔵とは、、、と 

image
 
墓所前の碑
 
人形町大観音寺
その時、東北の方向に向きを変えたということだ
 
 
積読更新
多少入れ替え
 
 
 

11年前の3月10日、鎌倉は鶴岡八幡宮の大銀杏が折りからの強風で倒木、そしてその1年後、東日本を大きな揺れがおそう、信じられない日だった、金曜日だった、辿りつくまで9時間、帰った部屋では そのとき割れたCDケースが散乱し、、

 

 

追記:3

 

死んだらどこへ行くのかと問う不治の病いにかかった娘に、その父はこう応えたという

 

お父さんにもわからない、だけれども、お母さんは毎日観音様を拝んでいる、観音様にすべてをお任せしている、だから、安心しなさい

 

それを聞いて心安らかになったのか、娘は観音様の名号を唱えながら静かな最期を迎えたという

 

浅草寺の観音樣にまつわる その父 陸奥宗光伯爵のこのような話も今に伝わっている

 

 

山本玄峰老師に「人事を尽くして天命に従う」という言葉がある、鈴木大拙博士は「人間のみが南無阿弥陀仏を唱え得るのである」といわれた、そう、人は、人事を尽くしきったあとは、祈ることしか出来ないときがある

 

しかし、祈ることは出来る、祈ることが出来得る、人事を尽くしきったあとは、観音様、阿弥陀様にすべてお任せする、任せきる、その時人は、真に、その大いなるものの中にいるという安寧に癒されるのだろう

 

 

と、、

 

いつものように? 脱線して終える 

 

 

(ー人ー)

 
 
 
まとめブログ
御手洗シリーズ3選
 
 
 

■関連ブログ■

読書遍歴:ひとはなぜ 物語 を読むのか? 2018-11-28
・特に好きな日本の作家さん
・無人島に持っていく五冊
・そして死ぬまでに、XXX を読み終えたい、、
・2018年は、こんな本を読んできた ( ひとはなぜ 物語 を読むのか? (2018年のまとめ) ) 2019-01-08
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** あなたにとって読書とはなんですか? **


 死ねば大好きだったこの大切な本のページはめくれず、
 読み終えたかったという願いは叶わない。

 二都物語 / C.ディケンズ
 

 

※2021年に読んだ文庫本など

本陣殺人事件 / 横溝正史 再読

黄色い部屋の謎[新訳] / ガストン・ルルー 再読

黒猫の三角 / 森博嗣 再読

・フォックス家の殺人[新訳] / エラリイ・クイーン 再読

・モロー博士の島 / H.G.ウェルズ 

・斜陽 / 太宰治 
・砂漠の惑星 / スタニスワフ・レム 
鳥居の密室 / 島田荘司 

 

 

引き続き 島田先生を

 

 

 

 

「アラユルモノノウチニ安ラギヲ求メタガ、ドコニモ見出セナカッタ。

 タダ片隅デ書物ト共ニイルトキヲ除イテハ」

 薔薇の名前 上 / U.エーコ