バスカヴィル家の犬 / A.C.ドイル [3] | カーツの歴史散策&御朱印作庭  庭は眺めるものではなく、       出てみるものなのだ、、

カーツの歴史散策&御朱印作庭  庭は眺めるものではなく、       出てみるものなのだ、、

------------------------------

電光影裏斬春風

知っているようで知らない歴史の裏側をそっと、

御朱印帳をたずさえぶらり、ふらり、、つれづれに、、、

日々徒然に

 「やれやれ」とスペンスが言った。

 「それじゃ、まるで暑い日、

 バターの中に沈み込んだパセリみたいですな。

 ほら、シャーロック・ホームズと、夜はなにもしない犬」

 象は忘れない / A.クリスティ

 

 

パセリはホームズ譜では有名な未発表事件のひとつだねぇ、一方、犬といえば、いくつかの事件が想起される

 

そして、

 

 

 悪霊の跳梁する暗き夜に荒地をすぐることなかれ

 

 

創元推理文庫

初版1960年

15版1971年

古書店にて

 

 

 不動産だけ所有していてもそれを維持

 してゆくだけの金がなかったら、

 バスカヴィル家の光栄を復興することは

 できないではありませんか。

 屋敷、土地、金、この三つがそろっていなければなりません」

 

 

やはり、三つというのは収まりがよいのかな (゚-゚)? 三大○○に三筆、三部作、幕末の三舟ってのもあるし、あるいはまた、三種の神器か、三つの家宝か、それはたとえば、、

 

斧、琴、菊

 

か (゚-゚)? 

 

 

トリックが先か?シチュエーションが先か? 

横溝氏が語るところによれば、「犬神家の一族」はシチュエーションの方が先に出来たという、そして、遺産争いの世界を書こうと思い決めたのがその構想の出発点だったとある 

((((゜д゜;)))) (*1)

 

だからこそ驚かされるのは、連載開始に至ってもまだ、誰が殺されるかまでは決まっていたが、誰が犯人かまではハッキリとは決まっていなかったというそのシチュエーション 

((((;゚Д゚))))))

 

しかも、金田一にして特徴的だと語らせたあのトリックは書きながら考えたっていうんだなあ 

ヽ(゚д゚ヽ)(ノ゚д゚)ノ 

 

*1:「探偵小説の構想」横溝正史探偵小説選Ⅲ/ 横溝正史 

 

 

 「足跡ですか」

 「足跡です」

 「男のですか、女のですか」

 モーティマー医師は、一瞬、

 異様な顔をして私たちを見たが、

 ささやき声にまで声を低めて答えた。

 「ホームズさん、ものすごく巨大な犬の足跡でした」

 

 

旧訳も捨てがたいなぁ カヴァも含めた雰囲気は圧倒的にこちらが✨

 

バスカヴィル家の犬 / A.C.ドイル [3]

 

image

 

 

 「美しい夕方だねえ、ワトソン君」とそれは聞きなれた声だった。

 
 
このシーン、好きなんだよなぁ 探偵小説を読む理由がここに
 
 

緋色の習作 / A.C.ドイル
シャーロック・ホームズの冒険 / A.C.ドイル
シャーロック・ホームズの思い出 / A.C.ドイル
バスカヴィル家の犬 / A.C.ドイル
バスカヴィル家の犬 / A.C.ドイル [2]
シャーロック・ホームズの生還 / A.C.ドイル

 

 

■関連ブログ■

読書遍歴:ひとはなぜ 物語 を読むのか? 2018-11-28
・特に好きな日本の作家さん
・無人島に持っていく五冊
・そして死ぬまでに、XXX を読み終えたい、、
・2018年は、こんな本を読んできた ( ひとはなぜ 物語 を読むのか? (2018年のまとめ) ) 2019-01-08
・2019年は、こんな本を読んできた ( ひとはなぜ 物語 を読むのか? (2019年のまとめ) ) 2020-01-18

・2020年は、こんな本を読んできた ( ひとはなぜ 物語 を読むのか? (2020年のまとめ) ) 2021-01-06
** あなたにとって読書とはなんですか? **


 死ねば大好きだったこの大切な本のページはめくれず、
 読み終えたかったという願いは叶わない。

 二都物語 / C.ディケンズ
 

 

※2021年に読んだ文庫本など

本陣殺人事件 / 横溝正史 再読

黄色い部屋の謎[新訳] / ガストン・ルルー 再読

黒猫の三角 / 森博嗣 再読

フォックス家の殺人[新訳]/ E.クイーン 再読

モロー博士の島 / H.G.ウェルズ

斜陽 / 太宰治
砂漠の惑星 / スタニスワフ・レム
鳥居の密室 / 島田荘司

屋上 / 島田荘司

イルカの島 / A.C.クラーク

鹿の王 水底の橋 / 上橋菜穂子

人斬り彦斎 / 五味康祐

さよならの手口 / 若竹七海 再読

静かな炎天 / 若竹七海

錆びた滑車 / 若竹七海

不穏な眠り / 若竹七海

書楼弔堂 炎昼 / 京極夏彦

ウィチャリー家の女 / R.マクドナルド

・髑髏検校 / 横溝正史 再読

宇宙の戦士[新訳]/ R.A.ハインライン

斜め屋敷の犯罪 改訂完全版 / 島田荘司 再読

ガリレオの苦悩 / 東野圭吾

獣眼 / 大沢在昌

予告殺人 / A.クリスティ

エクソシスト / W.P.ブラッティ 再読

象は忘れない / A.クリスティ (上)

 象は忘れない / A.クリスティ (下)

アンチノイズ / 辻仁成

合唱 (コーラス) 岬洋介の帰還 / 中山七里

コンビニ人間 / 村田沙耶香

・白骨街道 (ハヤカワミステリマガジン連載) / 月村了衛

・バスカヴィル家の犬 / A.C.ドイル 再読

トム・ソーヤーの冒険 / M.トウェン 再読

・とるとだす / 畠中恵

・君たちは絶滅危惧種なのか? / 森博嗣

・大いなる眠り / R.チャンドラー

・東洋的な見方新編 / 鈴木大拙著、上田閑照編 [番外]

・爆身 / 大沢在昌

・さよならジュピター / 小松左京

 

 

 

 「アラユルモノノウチニ安ラギヲ求メタガ、

 ドコニモ見出セナカッタ。

 タダ片隅デ書物ト共ニイルトキヲ除イテハ」

 薔薇の名前 上 / U.エーコ