マインドフルネス・ストレス低減法（MBSR）認定講師マインドフル・セルフコンパッション（MSC™）Trained Teacherアドラー心理学勇気づけ講師として
バランスが取れ
自他に愛情深く
人生の困難に負けない
柔軟な心を育てる
メンタルヘルス講師
ジュバ（Dziuba）智子です
理想を追い求めることは
素晴らしいことです。
こうありたい
こうしたい
今よりも上を、今よりも善きものを
目指す気持ちがあってこそ
科学技術は進歩し
法制度は改善を続けてきました。
現状に甘んじない、
理想追及の姿勢の恩恵は測り知れません。
ただ
あまりにも高い理想に
一気に届こうとしたり
到底届くことができない理想を
がむしゃらに追い求めると
結果的に
自分や周りの人を
苦しめることが多いものです。
ですので私は
高い理想は
高い理想として持ちつつも
少し努力すれば届くような
現実的な理想を大切にすべき
と考えています。
高い理想を求めることが
どんな風に自他を苦しめるのか
私が実際に
体験した例をご紹介します。
かつての私の同僚に
常に完璧を求める人がいました。
彼女にとっての「完璧」とは
常に「お客様第一」であることでした。
「顧客の要求する納期は
何が何でも実現させるべき」
そんな高い理想を持った彼女は
納期実現が難しいと伝える
仕入れ先の担当者に対して
電話口で怒鳴り
失礼なメールを書き
ちょっと返信が遅い
同じチームメンバーに対しても
容赦なく叱責するという態度でした。
結局
納期や価格設定などは
色々な関係者の事情が絡むわけで
100％お客様の意向に沿うことなど
到底できない話ですから
彼女の「理想」など
実現することは不可能です。
それでも
理想に関して
妥協を知らない彼女は
チームメンバーからは敬遠され
取引先からも疎まれ
フラストレーションを溜め
孤立し
最終的に職場を去りました。
私自身の話をすると
マインドフルネス・ストレス低減法
講師養成講座の途中で
講師を目指すネイティブのドイツ人と
同レベルのドイツ語力がないことに
強烈な劣等感を持ち
自分自身を限界まで頑張らせてしまった
つらい過去があります。
たとえドイツに住んで
30年を超えたとしても
私がドイツ語を学び始めたのは
成人になってからです。
語彙にも限りがあるし
文章のレベルだって
到底ネイティブにはかないません。
それなのに
ドイツで生まれ育った大卒の心理学者や心理士と
同じレベルのドイツ語使って
レポートを書かないといけない
美しい瞑想ガイドができないといけない
そんな「無理ゲ―」を
自分に課していたのでした。
幸いにも
指導してくれた先生と
講師を目指す仲間のやさしさに救われ
自分が壊れることは
ありませんでしたが
届くことのできない理想に
手を伸ばし続けることが
恐ろしいくらいの自己否定と
自己批判につながることを
身を持って学びました。
このように
高すぎる理想に
手を伸ばし続けると
今の自分に〇をつけることが
不可能になるのです。
何をやっても
どんな結果をだしても
そのすべてが赤点になるのです。
背伸びし続けることは
本当に苦しいことなのです。
ですので
あなたがもし
理想を求めてがんばっているなら
そしてその努力が
とても苦しく感じられるのなら
背伸びをし過ぎていないか
振り返ってみて下さい。
そして
あなたが少し努力したら
手が届くような
現実的な理想、
実現可能な目標に変えてみましょう。
背伸びのし過ぎは
あなたやあなたの周りの人を苦しめます。
大きな成功に向けて
一気に進むのではなく
失敗を許容し
小さな成功を重ね
その過程を楽しみながら
無理なく前に進んでくださいね。
応援しています！
最後までお読みくださり
有難うございました
それではまた！
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ジュバ智子・プロフィール
東京外語大学卒業後、渡独。ドイツ生活は35年目、現地日系商社勤務は32年目。順風満帆にキャリアを積むも、子供がプレ思春期に差し掛かるころ、子育てに大きくつまずく。
暗中模索する中、アドラー心理学とマインドフルネスに出会い、人生観、自分観、人間関係が180度変わる。
国際結婚、海外生活、育児、管理職としての長年の経験を踏まえ、マインドフルネスとアドラー心理学で自由・明晰・優しい心づくりをサポートしている。
マインドフルネス・ストレス低減法（MBSR）認定講師
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