皆さま、おばんです！
今日は２年半前に訪れました、
久大本線・引治（ひきじ）駅の訪問記です。
この回は２泊３日の行程で熊本県～大分県の駅巡りを楽しんできました。
一番最後に立ち寄ったのが引治駅でしたが、それには大きな理由があり、
大分自動車道・九重インターの最寄り駅だったからなのです。
引治駅の駅前風景を見ると、どこか閑散とした雰囲気でしたが、
実は九重町の役場からも近く、とても便利な場所にあるのですよね。
引治駅→博多駅を列車で移動した場合、
途中で特急列車を利用しても所要時間が３時間半近くかかりますが、
高速道路はほぼ直線で結ばれているので
クルマでの移動ですと１時間半で着いちゃうのです。
こんなこと書くと鉄道ファンの同志の皆さんに怒られそうですけど、
由布院をはじめこの辺りは、
クルマ移動がものすごく便利な地域なのですよ。
そんな理由から引治駅にレンタカーを使って訪れたのですが、
鉄道の神様がお怒りになられたのでしょうね。
着いた途端からずっと土砂降りでしたわ。
鉄道の神様、列車を使わずに引治駅に訪れ本当にごめんなさい…
引治駅は九大本線（当時は大湯線）が開通した昭和４年に開業、
木造駅舎は開業当時に設けられたモノではないでしょうかね？
それでは中に入ってみましょう。
引治駅が無人化されたのは国鉄時代の昭和46年と古く、
それまであった出札窓口は跡形なく潰されてました。
ネットの情報によれば、駅舎の事務スペースは
地元のコミュニティーセンターとして使われてた模様。
でもその雰囲気を感じなかったのは昔のことだからでしょうか？
ホームは駅舎からちょいと離れた場所にありますけど、
この距離に「昔はここに線路が敷かれていたのでは？」と
思われた方は大正解です。
引治駅で貨物の取り扱いが行われてた頃（昭和46年以前？）は
駅舎の脇に貨物ホームがあり、
駅舎の手前側から貨物ホームに向けて線路が伸びてたようですよ。
こちらがその貨物ホーム。
貨物が廃止されて50年が経過しようとしてますけど、
今も撤去されずに残されてました。
そんなことで、現在の引治駅は
単式ホームが１本あるだけの棒線構造の駅です。
構内に駅便（駅の便所）がありました。
しっかりしたコンクリート基礎があるので意外に新しいのかな？
ホームに立ってた名所案内を見ます。
ここで気になったのは5.5キロ先にある「宝泉寺温泉」のこと。
宝泉寺温泉、どこかで聞いたことがあるのですけど、
宝泉寺、宝泉寺… 宝泉寺駅だ！
この日から遡ること１年前に、
昭和59年に廃止された国鉄宮原線（恵良駅-肥後小国駅間）の
廃線跡巡りを楽しみましたが、
その時に宝泉寺温泉の最寄り駅である宝泉寺駅跡を訪れてたのですよ。
よくよく考えたら、宮原線と久大本線は
ひと山越えたところを並走するように伸びてたんでしたっけ。
宮原線が廃止され、宝泉寺温泉は
鉄道とは無縁の地になったと思ってましたが、
引治駅の名所案内に表記が引き継がれていたとはビックリ！
宝泉寺温泉ほどの遠さではありませんが、
引治駅から20分ほど歩けば宮原線の廃線跡に辿り着けますぞ。
引治駅の駅名標のイラストは温泉なり。
JR九州が描く女性のイラストは
エロさを微塵も感じさせてくれないのは毎度のことでした。
最後はホームから眺めた駅周辺の景色で〆ます。
…土砂降りの中でもこんなに清々しく居れるのですから、
好天の中の引治駅はもっと気分よく居れる駅なのでしょうね。
木造駅舎の佇まいがそのように感じさせてくれるのかな？
引治駅の駅舎は、久大本線の大分県エリア内では
豊後森駅とともに２駅だけ残る、
国鉄時代から引き継がれた貴重なモノでしたよ。
訪問駅リスト（JR線）
久大本線（ゆふ高原線）
↑（久留米駅方面）
引治駅（平成28年９月29日）
↓（大分駅方面）
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