皆さま、おはようございます!
今朝は3年前に訪れました、
久大本線・向之原(むかいのはる)駅の訪問記です。
向之原駅を訪れた日付を見たところ、
3年前の9月26日~29日にかけて九州を周っていた自分。
3年前の今頃は、佐賀空港行きのスプリングジャパンに搭乗するために
ワクワクしながら成田空港をうろついてました。
まさかこの後、ずっと雨降りの九州旅行になるとは知らずに…。
小雨が降りしきる中、向之原駅を見てきましたよ。
向之原駅の面白さはズバリ歴史にあり。
向之原駅は久大本線(大分口)の前身である大湯鉄道が
大正4年に開設した駅なのです。
こんな話を聞くと、私鉄時代の名残りを探したくなる同志の皆さん、
きっと多いのではないでしょうかね?
ちなみに駅舎は平成14年に建て替えされたモノだそうです。
レトロっぽく見えるのは国鉄時代の駅舎を模したかららしい。
そんな私鉄時代の面影を求めて構内を眺めてみました。
まずは駅舎の様子からです。
向之原駅は久大本線の由布市内最東端にある駅で、
大分口の区間列車の多くがここで折り返します。
特急「ゆふ号」も停車する久大本線の主要駅みたいですね。
そんな向之原駅ですから利用者も多く、
乗車客数は700人/日弱ほどいるらしい。
窓口業務を行う業務委託駅でした。
待合室はこんな感じです。
テーブルとベンチがえらく離れてますが、
このテーブルの利用法をご存知の方がいれば是非お知らせください。
続いてはホームにイン。
先にも書きましたが、久大本線の区間列車がここで折り返すために
列車の退避が可能な相対式ホーム2面2線構造です。
2本のホームは跨線橋で結ばれてましたよ。
久大本線の名物と言えば車両マスコット付きの駅名標ですが、
向之原駅にもありました。
取り付けられてるマスコットはDE10形ディーゼル機関車と12系客車。
共に国鉄型の車両です。
なぜこの形式がマスコットに…?と思いましたら、
久大本線では客車による普通列車が全廃される平成11年まで、
普通列車はこの形式で運行されてたからなんですって。
マスコットをよく見ると、オハフ13(orスハフ12)の切妻面側にも
実車通りに尾灯が装備されてますが、
マスコットの製作者さん、完成度が高すぎやしませんかね?
どうせやるなら、ここでしか見ることが出来なかった珍車、
中間車のオハ12を形式変更せぬまま緩急車化した
オハ12 1288・1289を再現しても良かった気がしますけど。
こちらはJR九州仕様の駅名標です。
イラストに描かれているのは付近を流れる大分川だと思いますが…
ここって筏(いかだ)遊びが楽しめますの?
ライフジャケットを身に着けておらず
危なっかしく感じるのは自分だけかな?
さてさて、冒頭に書いた私鉄時代の面影の件です。
構内を見渡すと見るからに古そうな建物がありました。
「火気厳禁」と書かれていることから
油庫として使われていた建物のようです。
大湯鉄道時代の建物をついに見つけたか!?
とドキドキしながら建立年が記された建物財産票を見たのですけど、
大湯鉄道が国有化されたのは大正11年ですので、
この倉庫は国鉄時代に建てられたモノでした。
よくよく考えると
大湯鉄道が国有化されたのは今から97年以上前の話です。
駅舎も平成時代に建て替えられてますし、
構内で私鉄時代の面影を探すのは無謀だったかもしれません。
その代わりと言っちゃなんですが、
向之原駅から西側(由布院駅方向)に進むと、
私鉄時代に敷設された急なカーブを緩和するために
新線に切り替えられたスポットが数か所ある模様。
ここでは今でも私鉄時代の旧線跡が見れるみたいですね。
大湯鉄道に運行されてた客車が12メートル級なのに対して
国鉄形の客車は全長が20メートルもあります。
建築限界を確保するために新線切り替えが行わましたが、
旧線跡をグーグルマップで見ただけで
百年前にタイムスリップ出来ちゃうのですから、あら不思議。
ただしこの話は鉄道ファン限定ってことで!
訪問駅リスト(JR線)
久大本線(ゆふ高原線)
↑(久留米駅方面)
向之原駅(平成28年9月28日)
↓(大分駅方面)
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