皆さま、おはようございます!
木造駅舎を見ると妙にテンションが上がってしまう自分。
この気持ち、駅ファンの同志の皆さまでしたら理解してくれますよね?
こちらは一昨年の7月に訪れた、昭和3年開業当時の駅舎が残る
久大本線・善導寺(ぜんどうじ)駅ですが、
駅ファンでなくてもテンションアップ間違いなしの駅でした。
その様子、とくとご覧あれ。
まずは目を引く木造駅舎ですが、とてもコンパクトなモノ。
駅ファンでしたらお気づきの方も多いと思いますけど、
元々あった駅舎を真っ二つに分割し、待合室スペースだけ残したモノです。
真っ二つにされた断面を見る。
貼られたトタン板がいかにもな感じで、ちょっと痛々しかったです。
無人駅化に際して施されたこの改装工事、
JR西日本エリアではよく見かける手法ですけど
JR九州の駅でも施工されていたのですね。
何はともあれ、古い駅舎が残されて本当に良かったですわ。
さて、ここから善導寺駅の魅惑なエリアに突入しますよ。
善導寺駅は入口からして、何か怪しい。
おおっ、これは!?
お習字にイラストが壁面にズラリと。
それだけじゃありませんの。
地元の中学生が制作した善導寺のイラストも掲げられてました。
駅名の由来にもなってる善導寺ですが、駅から北西1キロ先にあるお寺さんで、
建久2年(1191年)に開基した浄土宗鎮静本山だそうです。
善導寺駅周辺の集落は、お寺の門前町として栄えたとか。
駅も街も、地元の皆さんから愛されてる様子が伺えて、
なんだかとても気分良くなれました。
これもお寺さんの御利益なのかな?
それにしても…
お習字の「さくら」「ことり」は良しとして、
「こめ」「むぎ」「天然肥料」とはこれ如何に?
善導寺駅は列車の行き違いが可能な相対式ホーム2面2線構造です。
跨線橋の右手側に見えるのは標高697メートルの発心山かしら?
山頂からの景色が素晴らしく、登山が人気なお山だそうですよ。
昔懐かしい行燈式の駅名標も残ってました。JR九州、GJ!
さてさて、駅舎のチェックをひと通り終えて立ち去ろうとしたところ、
素晴らしい庭園らしきものが視界に入ってきたのですよ。
これは!?
小林一茶が一生涯愛し続けた茶室?
いえいえ違います。
善導寺駅には、
風情ある駅便(駅の便所)が残されているのでした!
ちなみにこの駅便、建物財産標によれば
駅舎と共に駅が開業した昭和3年に竣工したモノ。
間もなく90年目を迎える建物なのですよ。
古美術品なみの美しさを持つ駅便、
ぜひ中島先生に素晴らしき価値を鑑定していただきたい。
駅便には、こんなファンシーなポスターが掲げられてましたが…
リアルな駅便は、江田島平八並みに硬派なモノでした…モノである!
いかがでしたか?
最初から最後まで魅力いっぱい善導寺駅でしたよね。
こんなレトロ感満載の駅に、
ハイカラな電車が到着するのも九州の駅の魅力でした。
小デブなくせに寒さに弱い時分、九州の暖かさが恋しいよ~!
訪問駅リスト(JR線)
久大本線(ゆふ高原線)
↑(久留米駅方面)
善導寺駅(平成27年7月28日)
↓(大分駅方面)
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