皆さま、こんにちは！
お蕎麦屋さんを併設した駅、理髪店を併設した駅、
全国には店舗を併設したユニークな駅が数多くありますけど、
ここはなんと新聞店を併設した駅！
こんな駅は全国的にも珍しい存在ではないでしょうかね？
久大本線の南大分（みなみおおいた）駅です！
南大分駅が開業したのは大正４年のこと。
久大本線大分口の前身である大湯鉄道の手により
開設された駅だそうです。
開業当時の駅名は永興停留所で、大正11年に国有化された後の
大正14年に現在の駅名に変わったんですって。
永興（りょうご）は南大分駅の北部にある
大分市の地名（大字）ですよね、確か。
大湯鉄道時代の遺構が残っていないか気になりますが、
それは後ほどチェックすることにしまして…
駅舎の右半分は朝日新聞の販売店が入居してます。
駅舎は平成５年に建て替えされて店舗併用駅舎に変化。
元はJR系列のコンビニが入居していたそうですよ。
こちらは駅舎スペースです。
両開き扉はコンビニ時代から引き継がれたモノとのこと。
余談ですが、今から20年ほど前に
ファミマで夜勤のバイトをしてたことがありました。
当時のファミマは入口が自動ドアだったのですけど、
近所に住んでたノラ猫たちが
ドアの前に立つと扉が勝手に開くのを面白がり、
何度も何度もドアの前に立って遊ぶ猫たちを追い払った経験があります。
何が言いたかったかというと…
店舗のドアは南大分駅のような手動式に限りますな。
南大分駅は駅員さんが常駐される業務委託駅。
待合室には風光明媚な沿線の写真が沢山飾られてました。
続いてはホームです。
列車の行き違いが可能な相対式ホーム２面２線構造でしたよ。
南大分駅は開業当初は
単式ホームが１本あるだけの棒線構造だったようですが、
開業から間もなく、列車が行き違える現在の構造に改修された模様。
大湯鉄道時代から現在の駅構造だったみたいですね。
念のために昭和23年に撮影された古い航空写真で
昔の南大分駅の様子を確認してみたのですけど、
古い木造駅舎や駅舎の脇に貨物側線がある以外は
現在と大きくは変わっていないようです。
大湯鉄道時代の遺構が残っていればと期待したのですが…
姿が変わっていないのだから当然それも無しってことかな？
敷地には超レトロな駅便（駅便）があるのですが、
これもおそらくは国鉄時代に造られたモノでしょうね。
貨物側線跡は埋められ謎の休憩所が設けられてました。
一応、待合室内には立派なベンチが設置されてるのですけど、
どなたがここを利用されてるのでしょう？
国鉄時代は駅舎正面に設けられてた構内踏切は
JR時代に入るとホームの大分駅寄りに移設されたようです。
これにより客車列車時代の長いホームは２つに分断。
大分駅寄り（列車が停車しない箇所）が立ち入り出来なくなったようで。
ここだけホームが２層に見えるのですが、
ひょっとしてここの下層が大湯鉄道時代のホームだったりして？
再び南大分駅の構内を眺める。
駅舎には国鉄表記の駅名標が掲げられてました、が…
実はそんなに古いモノではありませんよね？これって。
国鉄時代の駅名標は表記やフォントすべてが制式でした。
そんなことも知らずに、白地に黒文字の駅名標を見れば
やれレトロだとか、貴重だと言っている日本人のなんと多いことか。
今こそ全ての日本国民に問います。
駅名標は出来れば国鉄フォントで作ってくださいませ。
最後は「ゆふ高原線」仕様の模型付き駅名標で〆ます。
南大分駅は平成21年まで運行されていたトロッコ列車「TORO-Q」の
停車駅で、TORO-Q仕様のキハ65とキハ220の模型が埋め込まれてました。
鉄道ファンなら、これだけでもワクワクしちゃうんじゃないかな？
世にも珍しい新聞販売店を併設した南大分駅でした。
自分は夕刊の配達時間帯の後（午後３時以降）にここを訪れましたが、
その前だと配達車の出入りで大変なことになってるかもしれません。
駅舎の写真撮影で訪れる方は要注意ですぞ。
訪問駅リスト（JR線）
久大本線（ゆふ高原線）
↑（久留米駅方面）
南大分駅（平成28年９月28日）
↓（大分駅方面）
駅探訪記、旅情報を不定期に更新中。
新着情報がすぐ受け取れるフォロワー登録をお願いします！
