伊勢田哲治「疑似科学と科学の哲学」(名古屋大学出版会・2800円+税) | 野球少年のひとりごと

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本のことを中心に、関西学生野球や高校野球のことをつぶやいています。
また、父・洋画家「仲村一男」の作品を毎日紹介しています。

 

今朝は少し肌寒さを感じるそういう意味では秋らしい気候であるが、泉州地区の祭礼を終えた町では、町の掃除や後片付けそして祭礼に要した費用の締めなどで忙しくしていると思う。そして今晩あたり、あるいは町によったら今週末から日曜日にかけて「楽作」という楽しい酒宴の席が待ち受けている。青年団、二十五人組、若頭、世話人というわが旧居のある町(岸和田の旧市街)では、そのそれぞれの団体が100人前後いて酒席も大変賑やかなものになる。全国でも有数のアルコール消費地らしいが、祭り当日や祭り後の「楽作」でアルコールの年間消費量のかなりの部分を消費するらしい。

 

話は変わるが優勝の掛かる関西学生野球の母校と近大のゲーム、投手戦で7回まで来たが近大が1点を先取、さらに8回に1点を加え2-0とリードされる。昨日も2-1で近大が勝っているので、このままだと近大の優勝が決まってしまう。8回の裏に母校の大反撃があって一挙に9点をあげ、ゲームをひっくり返す。9回に1点を返されるが結局9-3でゲームセット、勝ち点の行方はは明日に持ち越される。今シーズンの母校、夏のオープン戦から感じることであるが、よく打っているし大変粘り強くなっている。近年、投手陣は山口高志投手コーチ(阪急、阪神)の指導のもと安心して見られるようになったが、ネックはいつも打線のほうで大事なところでの貧打の繰り返しで優勝を逃すことが多かったが、今シーズンに関してはよく打っているしタイムリーヒットが多いことが特徴である。それと長打が目立って増えてきている。これは打撃コーチの小田くん(大和銀行)の指導がようやく実ってきたことにある。強い打球が打てているのだろうと思う。(ここまでネットによる試合経過で)

 

本の話である。昨日で読了の、ディープラーニング編「ニュートン式超図解 最強に面白い 人工知能」(ニュートンプレス・900円+税)は、人工知能やディープラーニングのことを平易にしかも体系的に説明してくれていて、大変わかりやすい。それを基礎としながら、次のステップである

Newton別冊「ゼロからわかる 人工知能」(ニュートンプレス・1500円+税)に掛かろうかなと考えている。知らないことを知る(熟知する)ことの喜びを満喫する読書となっている。

 

今日紹介する伊勢田哲治「疑似科学と科学の哲学」(名古屋大学出版会・2800円+税)は、吉川浩満「理不尽な進化(遺伝子と運のあいだ)」(朝日出版社・2200円+税)で、本書のことを「科学と疑似科学の線引き問題という視点から科学とはなにかを考えるユニークな本で、さまざまなことに応用できそうな考え方が披露されている。」とある。その「さまざまなことに応用できそうな考え方」に惹かれての購入である

 

もう1冊の、津田一郎「心はすべて数学である」(文藝春秋・1500円+税)は。帯によれば「数学的宇宙観と心の謎を接続する思索の書」とある。著者は数理科学者で、専門は応用数学、計算論的神経科学、複雑系科学とあるが、主に脳の解明をテーマに研究しているらしい。主著に、『カオス的脳観』(サイエンス社)『ダイナミックな脳-カオス的解釈』(岩波書店)などがある。本書の購入のきっかけとなったのが何によってであるか失念しているが、目次を眺めているだけでも刺激的なものである。いずれにしても読了後にあらためて

 

伊勢田哲治「疑似科学と科学の哲学」 疑似科学と科学を通して科学を見る 占星術、超能力研究、東洋医学、創造科学……こられはなぜ「疑似科学」と言われるのだろうか。疑似科学と科学の間に線は引けるのか。科学のようで科学でない疑似科学を取り上げながら、「科学とは何か」を解き明かしてゆくユニークな科学哲学入門。

(目次) 序 章

     第1章 科学の正しいやり方とは?―創造科学論を通して

     第2章 科学は昔から科学だったのか?ー占星術と天文学

     第3章 目に見えないものも存在するのか?-超能力研究から

     第4章 科学と疑似科学と社会-代替医療を題材に

     第5章 「程度」の問題-信じやすさの心理学から確率・統計的思考法へ

     終 章

 

津田一郎「心はすべて数学である」 心の働きには数学的真理が隠されている-。数学的宇宙観と心の謎を接続する思索の書。

 ゲーデルの不完全性定理、無限との格闘、超越的なカオスの存在……。心とは何かを解明するヒントは「不可能問題」へのアプローチにある。解を導くのが不可能な問題を前に、科学はどのように立ち向かったのか。古今東西の数学者たちの試みに触れながら、脳科学だけでは解明できない心の謎に、数学的思考で挑む。

(目次) プロローグ

     第1章 数学は心である

     第2章 心が脳を表現する

     第3章 複雑系としての脳

     第4章 カオスの超越性と心

     第5章 心は数式で書けるのか

     第6章 記憶と時間と推論

     エピローグ

 

「裸婦」 
727×606センチ(1982)
「洋画家 仲村一男」のホームページ
 http://www.nakamura-kazuo.jp