怒ることは良くない
怒ってはいけない
そう考えている方はとても多いです。
このブログに来てくださる方には
やさしく繊細な方が多いと思うのですが
そんな心やさしい方こそ
怒りに対してネガティブなイメージを
持ちやすいのではないでしょうか。
そういう私も
怒ることは良くないと思います。
人を動かすために怒りを用いるのは
時に人間関係崩壊につながるほど
非建設的だからです。
ただここで
はっきり区別しておきたいのが
怒りを感じることと
怒りを人にぶつけることは全く違う
ということ。
人に怒りをぶつけることは
避けるべきではありますが
今日の記事のタイトルにもあるように、
「怒りを感じること」を
ネガティブに捉える必要はないのです。
感じてはいけない感情など
ひとつもありませんから
怒りを感じる時があっても
全く心配はいりません![]()
ですが
「怒ってはいけない」と
思っている方の中には
「怒りを感じてはいけない」と
思っている方もおられ、
心の中に怒りやイライラが
湧いてくるだけで
それに対して罪悪感を感じたり
怖さを感じたりして
怒りという感情に加えて
怒りに対する自分の反応に
苦しむことも多いものです。
ですので
今日の記事では
怒りを感じることを
建設的に捉えるための考え方をお伝えします。
あなたが
「怒りを感じてはいけない」と思うのは
怒りに対して何らかの
罪悪感や怖さを感じているからですよね。
子どものころ
誰かが大声で怒っているのを見て
怖いと感じたり
「あんなやり方は良くない」と感じた経験が
今も心の中に生きていて
怒りを感じた瞬間に
恐れや嫌悪感を感じて蓋をしたくなる、
そんな感じではないかと思うんですね。
確かに怒りの感情は
とても激しいエネルギ-で
私たちを行動に駆り立てようとします。
その結果として
誰かに怒鳴ってしまう
当たり散らしてしまう
不機嫌を振りまいてしまう
というようなことが起こります。
ですが
怒りの本来の目的は
このままだと
自分の大切なものが危険だよ
ということを
ハッキリ伝えること
なんですね。
つまり一種の「危険察知用シグナル」です。
そう、怒りは
「シグナル」に過ぎないのです。
そのシグナルを読み取った自分が
相手を怒鳴って危機回避するのか
相手と対話で問題解決するのかは
自分が決めることであって、
怒りを感じたからといって
それがそのまま
後で後悔するような行為に
直結するとは限らないのです。
私たちが怒りを
あくまでも「シグナル」として受け取り
怒りを誰かにぶつける代わりに
丁寧な説明や
根気ある話し合いといった
建設的な方法で
危機回避をすることができれば
怒りに怯えたり、
ネガティブに捉える必要が無くなります。
もう少し具体的に説明しますね。

例えばあなたが
自宅を住み心地の良い場所にしたい
という望みを持っているとします。
家に帰ってきたら気持ちよくくつろぎたいから
毎日玄関もリビングもできる限り整えています。
ですが、
あなたの家族は
そんなあなたの想いを知らないかのように
玄関に靴を脱ぎ散らかします。
しかも、何度言っても散らかします。
ある日あなたが
クタクタに疲れて家に帰ってくると
玄関に靴が脱ぎ散らかされていました。
しかも靴は泥だらけです。
あなたの心に
強い怒りが湧いてきます。
この怒りがあなたに伝えているのは
例えばこんなことです:
自分が大切にしていることが
無視されているよ!
ほら、何か行動を起こした方がいいよ
しかも今すぐに!
ここで
怒りが伝えてくる
メッセ-ジの内容に気がつけば
ちょっと!靴!
何でまた脱ぎ散らかしてるのよ!
ほんっとに何度言ってもわかんないんだからっ!
‥と怒鳴る代わりに
ちょっとさあ、
玄関の靴のことなんだけど、
真面目に話を聴いて欲しいんだよね。
今日のご飯のあと、少し時間くれる?
ママのつらい気持ちをわかって欲しいんだ
…と
落ち着いて、かつ
毅然と伝えることができます。
怒りが強ければ強いほど
あなたの危機感/真剣さも高いわけで
だからこそ
怒りをぶつけるといった
非建設的なやり方ではなく
凛とした態度、
正直な気持ちの吐露や
徹底的な議論を通して
解決を目指す方がいいんです。

こんな風に
怒りを「シグナル」と捉えると
怒りはむしろ
徹底的な話し合いや
毅然とした態度を促す
有益なエネルギ-になるのです。
怒りに対する向き合い方は
これ以外にも沢山ありますが
この考え方は
「怒りを感じることへの恐れ」を減らすのに
とても有効かと思います。
次に怒りを感じた時
あなたの大切なものを守るために
怒りが懸命に送っているメッセージを
聞き取ってみて下さいね。
怒りを外側に暴発させずとも
解決に向かう方法が見つかるはずです。
最後までお読みいただき
ありがとうございました
それではまた明日![]()
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ジュバ智子・プロフィール
東京外語大学卒業後、渡独。ドイツ生活は35年目、現地日系商社勤務は32年目。順風満帆にキャリアを積むも、子供がプレ思春期に差し掛かるころ、子育てに大きくつまずく。
暗中模索する中、アドラー心理学とマインドフルネスに出会い、人生観、自分観、人間関係が180度変わる。
国際結婚、海外生活、育児、管理職としての長年の経験を踏まえ、マインドフルネスとアドラー心理学で自由・明晰・優しい心づくりをサポートしている。
マインドフルネス・ストレス低減法(MBSR)認定講師
マインドフル・セルフコンパッション(MSC™)Trained Teacher
アドラー心理学勇気づけELMリーダー
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