ディズニー・ハロウィーン2019
東京ディズニーシー
フェスティバル・オブ・ミスティーク
2019年9月
期待に違わず素晴らしいショーです
今年もディズニー・ハロウィーンの季節がやってきました。
注目は新作ハーバーショー、「フェスティバル・オブ・ミスティーク」。昨年までの名作「ザ・ヴィランズ・ワールド」からテーマを4年ぶりに一新。期待値高く、早速観てきました。

その内容ですが、見た目重視で特にバックグランドを持たないヴィランズ・ワールドに対し、このフェスミスは、ストーリーを持たせてポルト・パラディーゾを語らせている点が大きく異なります。
それではストーリーに沿ってお話していきたいと思います。いわゆるネタバレなので、ご注意くださいまし。
◎それは古の祝祭
古の時代、メディテレーニアン・ハーバーの港町、ポルト・パラディーゾで催されていた、美しいハロウィーンの祝祭がここに復活。

海の仲間達をモチーフに仮装を楽しみ、海と陸がひとつに解け合う、優雅で麗しい祝祭。
いつもとおり駆け付ける、愉快な仲間たち。

美しく歌いあげる青のオネーさん
笑顔溢れるダンサーさん
祝祭は楽しく華やかに進行していきます。

◎徐々に不穏な空気に
しかし祝祭感満点だったその歌は、一拍を置いて変調。重苦しい曲調に変わり、徐々に不穏な空気に。歌詞がもう・・・
甦れ♪
不滅の力♪
時の彼方から♪
解き放ていざ♪
闇の底から甦れ今♪
海の魔法よ♪
※聴き取れず、若干の誤りはあると思います

ウォン、ウォン!
不穏な空気に気付き、吠るプルート

プルートに同調のミニー
何かおかしくない?

魔の手に気が付かないノーテンキな面々!!
ミキ :プルート、いい子にしなきゃダメだよ
ミキ :どうしたんだいミニー、一緒に踊ろうよ
デジ :ハロウィーンらしくて楽しいわ
グフィ:最高のハロウィーンだね
チデ :イェ~イ、ハッピー・ハロウィーン!

プルート、一旦沖に出ましょう!
退避する賢いミニー。
◎ゲストも一緒に願う、海の魔王復活!?
更に勢いを増す青のオネーさん!
ゲストにダンス参加を促します。
その振り付けに魔力が宿るなど、誰も知る由はない。

ミッキー、もっとみんなを盛り上げて!
さあ、みんな、もっと元気に!←おいっ!

◎そしてミッキーは捕らわれた…
ゲストを巻き込んだダンスに、魔力が充填するメディテレーニアン・ハーバー。そして鳴り響く稲妻、噴き出す炎と水柱!
あれ、閉じ込められちゃった!?
ミッキー捕らわる!

罠にかかったね、ミッキー!
私は仮装しているのではない
これが本当の姿!
船乗りを惑わす妖精、セイレーンの末裔よ
そして我が目的はかつてこの海を支配していた真の王、魔王を蘇らせること!このダンスこそ、その魔王を復活させるためのダンスなのさ!

青のオネーさんの正体は、海の怪物セイレーンの末裔、魔女だった!ミッキーや我々ゲストが踊らされていたダンスは、魔王復活の儀式!
えっと、イイ感じに盛り上がって参りました。
◎ちょっと待って~?
真の王よ、いざ!
魔女の声に魔王復活が迫る!
ちょっと待って~?
若干締まらない一声で現れたのはミニー!

ここはパラダイスの港、ポルト・パラディーゾよ!
昔この港はダニエラ姫がその名前を付けてから、海の魔王は消えたはず。復活なんて許せないわ。
この港に相応しいのは、ハッピーなハロウィーンよ!そんな怖いダンスより、もっと楽しいダンスを踊りましょう!ほら、こっちの方が楽しいでしょう?
ハッピー・ダンスを仕掛けるミニー!

なんてことを!
負けてたまるか!
我らのダンスに敵う者などいない!
もう1度、いけ~!
あなた達の体にはこのダンスが染み込んでしまったのよ!
抗う魔女3人!

◎女の戦い、ここに決着
いよいよ終盤、ミキ広にミニー降臨。
ダメよ、みんな、こっちを踊って?

ハロウィーンのポルト・パラディーゾ♪
楽しく踊ろう♪
はじけて騒ごうよ、ヘイ!
歌おう〜、踊ろう〜♪
キラキラ笑顔があふれる港♪
みんな〜、最高〜♪
ステキなポルト・パラディーゾ~♪
We love Halloween !

声が・・・
出ない・・・
もうムリ・・・
ミニーのハッピー・ダンスに、魔女決壊。

捕らわれのミッキーさんも復活!
今回特に活躍なし!

こちらも目が覚めたらしい。

◎物語はフィナーレへ
魔女3人を前にミニーが語り始めます。
彼女たちは姉妹だったようです。

遠い昔、この港のダニエラ姫は
パラダイスを探す冒険に出掛けました
そして嵐の中で本当に大切なものに気付き、
ついに美しい島に辿り着きました
それがこの港
そうです、故郷に還っていたのです
こここそパラダイスとわかったダニエラ姫は
あらためてこの港に名前を付けました
ポルト・パラディーゾ!
これはディズニーシー開園当時のハーバーショー、「ポルト・パラディーゾ・ウォーターカーニバル」のお話。つまりこの「フェスティバル・オブ・ミスティーク」は、続編ということになるでしょうか。

物語は大団円。
ミッキー、高らかに宣言!
今度こそ、本当のポルト・パラディーゾのハロウィーンの始まりだよ!

今回のミッキーさん。ピンチを知らせたプルートを叱る、魔のダンスを応援してしまう、仕舞には捕まるという、すっかり魔女に騙されて何の活躍もなかったわけですが、調子いいなぁ。
ま、いっか。

パイロが打ち上がり、再びの祝祭の歌で、ポルト・パラディーゾの町にハッピー溢れる楽しいハロウィーンが訪れたのでした。
パチパチパチ。
◎魔女3姉妹は諦めていないらしい
キャラクターたちはバージへ乗り込み、ハーバーからの退場を始めます。

プルートを労うミキミニ。
稀に見るプルートの大活躍でした。

その裏で聞こえてくる魔女3姉妹の声…。
おねえさま、悔しい〜!
ふん、思わぬところに落とし穴があったわね
そうよ、あのプルートさえ吠えなければ!
ミニーが気付くこともなかったのに!

でも終わったわけではないわ
魔王はまだ眠っている、この海に
そうよ、おねえさま!
チャンスはまだある
この海を私たちのものにしてみせる
…彼女たちはどうやら諦めていないようです。

また懲りずに遊びに来るがよいぞ。
以上でフィナーレです。
◎素晴らしいショーでした
名作ヴィランズ・ワールドに続く花形ハロウィーンの新作ハーバーショーということで、ファンの期待値も非常に高かったわけですが、それに十分に応えているのではないでしょうか。

ヴィランズ・ワールド/ミシカ/クリスタル・ウィッシュ・ジャーニー、このあたりの名作に並ぶかと言われると正直次点ですが、ストーリー性があるのでショーとしての見応えがありました。
そのストーリーもポルト・パラディーゾの一節ということで、拡張により少しブレつつあったディズニーシー・パークの物語を再構築しようとしているのかな、と感じられる意欲作に見えました。
素直にまた観たいです。

それと変化を感じたのはショー・フォーマット。
これまではキャラクターのミキ広ステージ偏重が顕著。主要キャラクターは、最後はミキ広に集結して決めポーズ、乗船・退場でしたが、今回はキャラクター分散が掛かりました。ゲストの分散を意図したものかと思います。

また人気者ミッキーが、各所ステージを回らず、大半を船上でハーバーを周回するという形も、鑑賞環境を広く取りたいとの意図の表れでしょうか。

故にミキ広組としては、例えばドナルドを殆ど見ることは出来なかったりしたのですが、混雑の中で如何に沢山のゲストに等しく楽しんでもらうか、と考えれば、良い取り組みなんだろうと思います。
以上、長々フェスミス鑑賞記でした。