半月も休めるなんて、なかなかないよ!
この機会を有効につかって、
古文基礎力をかためよう♪

イラスト訳を初めから読む
古文単語には、
1.とにかく丸暗記して覚える
2.漢字やイメージで覚える
3.文脈判断で決める
などの覚え方があります。
今回は、漢字で推量すべき古語☆
【今回の源氏物語】
「かの大納言の御女、ものしたまふと聞きたまへしは。好き好きしき方にはあらで、まめやかに聞こゆるなり」と、推し当てにのたまへば、

今回のイラスト訳はこちら
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今回出てきた古文単語
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■【かの】…あの。話中の
■【大納言(だいなごん)】…按察使大納言
■【の】…連体修飾格の格助詞
■【御―】…尊敬の接頭語
■【女(むすめ)】…娘。子供
■【ものしたまふ】…いらっしゃる。おいでになる
※【ものす】…代動詞。ここでは「あり」の意
※【たまふ】…尊敬の補助動詞(光源氏⇒大納言)
■【と】…引用の格助詞
■【聞きたまへし】…聞いておりました。うかがいました
※【聞き】…カ行四段動詞「聞く」連用形
※【たまへ】…ハ行下二段動詞「たまふ」連用形
※【たまふ】…謙譲の補助動詞(光源氏⇒僧都)
※【し】…過去の助動詞「き」連体形
■【は】…とりたての係助詞
■【好き好きしき】…シク活用形容詞「好き好きし」連体形
※【好き好きし】…好色だ
■【方(かた)】…方面
■【に】…断定の助動詞「なり」連用形
■【は】…区別の係助詞
■【あら】…ラ変動詞「あり」未然形
■【で】…打消接続の接続助詞
■【まめやかに】…ナリ活用形容動詞「まめやかなり」連用形
※【まめやかなり】…まじめだ
■【聞こゆる】…ヤ行下二段動詞「きこゆ」連体形
※【聞こゆ】…「言ふ」の謙譲(光源氏⇒僧都)
■【なり】…断定の助動詞「なり」終止形
■【と】…引用の格助詞
■【推し当て(おしあて)】…当て推量。あてずっぽ
■【に】…状態の格助詞
■【のたまへ】…ハ行四段動詞「のたまふ」已然形
※【のたまふ】…「言ふ」の尊敬(作者⇒光源氏)
■【ば】…順接確定条件の接続助詞
◇ 今回は「で」にも注意しましょ♪
◇「重要古語一覧」もご参照ください。
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☆ 本日の古文単語「推し当て」 ☆
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「かの大納言の御女、ものしたまふと聞きたまへしは。好き好きしき方にはあらで、まめやかに聞こゆるなり」と、推し当てにのたまへば、
問)次の傍線部の説明として最も適当なものを1つ選べ。
1.のべつまくなしに申し上げると
2.当て推量に申し上げると
3.のべつまくなしにおっしゃると
4.当て推量におっしゃると
5.強引に聞き出すので
古文読解のためには
次の3つの知識が必要です。

● 古文単語をきっちり覚える
● 古典文法を押さえる
● 古文常識を理解する
この【重要古語】カテゴリでは
今回出て来た『源氏物語』の一語一語を
詳しく解説しつつ、
特に今回注目したい古語をピックアップして
詳しく解説しています。



今回の古語はこれ☆


「推し当て」――☆
漢字を見れば、だいたいの意味は推定できますね。

【答え】…4
【若紫(第2章)】の一気読みはこちら⇒
【今回の源氏物語】
「かの大納言の御女、ものしたまふと聞きたまへしは。好き好きしき方にはあらで、まめやかに聞こゆるなり」と、推し当てにのたまへば、
● 過去記事リンク
■かの(彼の)
■の(格助詞)
■おほん(御)
■女(むすめ)
■ものしたまふ・ものせらる
■ものす
■たまふ たまふ②
■と(格助詞)
■し(識別)
■き(助動詞)
■は(係助詞)
■好き好きし
■かた(方)
■に(識別) 「に」識別②
■あり(ラ変)
■で(接続助詞)
■まめやかなり
■きこゆ
■なり(断定)
■に(助詞)
■のたまふ
■ば(接続助詞)
■重要古語【あ】 ■【い】【う】【え】【お】
■重要古語【か】 ■【き】【く】【け】【こ】
■重要古語【さ】 ■【し】【す】【せ】【そ】
■重要古語【た】 ■【ち】【つ】【て】【と】
■重要古語【な】 ■【に】【ぬ】【ね】【の】
■重要古語【は】 ■【ひ】【ふ】【へ】【ほ】
■重要古語【ま】 ■【み】【む】【め】【も】
■重要古語【や】【ゆ】【よ】 ■【ら】~【を】
■【文法・識別】 ■【勉強法・過去問】 ■【古文常識】
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