【帚木99-③】古典文法~用言の活用形について☆
勉強おつかれさまあいです。
この【重要古語】は、毎夕5時に更新しています。
受験勉強の合間に、お楽しみくださいねー♪
↓今日の古文単語はコレ↓
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■【心ひとつ】…唯一自分の心だけ
■【思ひあまる】…思案にあまる
■【など】…~などが(例示)
■【多かり】…多い、多くある
■【を】…~のを(格助詞)
■【何にかは~む】…どうして~か(いや~ない)
※【かは】…か、いや~ない(反語)
※【む】…推量の助動詞「む」の連体形
■【せ】…使役の助動詞「す」の未然形
■【ば】…~ので(順接)
■【うち~】…なんとなく~(接頭語)
■【そむく(背く)】…そっぽを向く
■【れ】…自発の助動詞「る」の連用形
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※上の意味は、今回の文脈での意味です。
助動詞の文法的説明は声に出して唱えてね♪
今日は、用言の活用形について☆
では行ってみよ~♪
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「何にかは聞か①せ②むと③思へば、うちそむか④れて」の、①~④の活用形の組み合わせとして、次の中から適切なものを選べ。
1.①未然形 ②已然形 ③未然形 ④連用形
2.①連用形 ②連体形 ③未然形 ④連体形
3.①未然形 ②連体形 ③已然形 ④連用形
4.①連用形 ②終止形 ③已然形 ④連体形
5.①未然形 ②終止形 ③連用形 ④連用形
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はい。この手の問題は、カンタンなようで、
センター問2や一般入試でも、よく出るんですよね~;
(;゚;∀;゚;)
なので、あなたは、絶対に落とさないように、
何度も練習を積んでおく必要があります。
今回、動詞、助動詞がごちゃまぜになってますが、
着眼点は同じ!!
直後のつながりを見ること
では一緒に、ポイントを押さえていきましょう♪
(o^-')b
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①傍線部の後の「~む」に着目
推量の助動詞です。接続は…?
これ、覚えてなかった人は、基本的な助動詞の接続を復習しておきましょうね♪
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②直後の「~と」と係り結びに着目
まず、①と同様、直後の「と」に着目します。
引用の格助詞「と」があります!
「あっ!ここで文が切れるのか~!
じゃあ、直前の「む」は終止形」
…と思ったら、ダメなんですよね~~~~
(;゚;∀;゚;)
実は、言い切り=終止形というわけではありません!
現代でも、「私、バカやし。」で文が終わったりしますよね^^;
特に、古文の場合は、文法上最重要項目である係り結びの法則があります!
文が言い切りの時は、いきなり終止形とするのではなく、
まず係り結びかどうかを確かめてみることをオススメします♪
(o^-')b
今回は、オーソドックスな係り結びの法則ではありませんが、
何に / かは / 聞か / せ / む
「か」だけを抽出して、反語の係助詞ととらえることもできますが、
「何にかは」の部分で、疑問副詞(連語)ととらえ、
「何にかは~む(連体形)」
「何」「いか」「いづ」「誰」などの疑問詞が来た時にも、連体形で結ぶことを押さえておきましょう♪
(o^-')b
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③傍線部の後の「~ば」に着目
接続助詞「ば」には、2通りの場合があります。
・已然形+「ば」(順接の確定条件)
↓
①~ので(原因・理由)
②~すると(偶然条件)
③~するといつも(恒時条件)
・未然形+「ば」(順接の仮定条件)
↓
④~ならば、もし~としたら
ここで、「ば」の接続が2つに絞れます。
現代なら、古文の【未然形+ば】の意味、
すなわち、「もし~なら」という意味で、
「~ば」は使われています。
だから、已然形ではなく、仮定形っていうんですね。
長文を訳す時は、このあたり、テキトーにやっちゃうんですが、
クセをつけておくと、いざ出題された時、間違いがありませんね^^
今回は、「思へば」のオーソドックスな形です。
「思ふ」が四段活用であるということが、判別つかなかったあなたは、下に挙げる文法問題集をやっておいてくださいね!
(*^_^*)
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④傍線部の後の「~て」に着目
「て」は、単純接続の接続助詞です。
「て」が直後にくると、必ず連用形になります。
これは覚えてしまいましょう♪
最後の「、」は読点で、連用中止法という技法です。
花咲き、鳥唄う。
↑
これ(*^_^*)
今でも使いますよね♪
(≧▽≦)
「きけりつぬたりけむたし てチョン」
「きけりつぬたりけむたし てチョン」
何度か声に出して、唱えておいてくださいね♪
(o^-')b
正解は……3
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今回間違ったあなたは、
このような問題を絶対に落とさないように、
問題集などで特訓しておきましょうね♪
(o^-')b
● 本日の「源氏物語」まとめ
■帚木99(原文)
「…心ひとつに思ひあまることなど多かるを、何にかは聞かせむと思へば、うちそむかれて、…」
今回の古文の現代語訳が難しい場合は、
下のリンクも復習してね♪
● 本日の古語~過去記事リンク~
■心
(※その他重要古語一覧はこちら )
あいでした
今日も最後までご愛読ありがとうございました