【桐壺195-②】古文解釈~打消接続「で」☆
こんにちはあいです。
いやぁ;月末は大忙しなので、更新時間がまたもやズレちゃってます^^;
【古文】
「…あやしくよそへ聞こえつべき心地なんする。なめしと思さで、らうたくしたまへ。 …」
・・・・・・・・・・・・・・・
【これまでのあらすじ】
時の帝は、身分がそれほど高くない1人の妃(桐壺更衣)を溺愛し、死なせてしまいます。月日が経ち、亡き更衣のことを忘れられずにいた帝でしたが、更衣とよく似て美しい藤壺女御を妃に迎え入れます。桐壺更衣の息子である光源氏は、藤壺を母となぞらえて、愛しく思ってしまうのでした。
今日は、「で」についてです。
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【で】は、打消の接続助詞です。
【て】…(単純接続)~して、
【で】…(打消接続)~ないで、
「て」と「で」とを、セットに覚えておきましょう♪
(o^-')b
「て」(単純接続)については、主語の見分けで着目してもらいました☆
(※詳しくはこちら→ )
「で(打消接続)」も同じく、主語が前述の主語と同じになる可能性の高い単純接続です。
ただし、「~ないで」と、打消の意味がつきますから要注意!
(;´Д`)ノ
【で(~ないで)】は、けっこう頻繁に出てくるわりに、
見落としやすい接続助詞です。
「て」「を「に」などの訳出の見分けなんか、さほどこだわらなくてもよいのですが、
「で」については、訳出しないと、まるっきり意味が正反対になっちゃったりします!
(;゚;∀;゚;)
ところで、昔は、濁音の表記はされなかったそうです。
濁音の解釈になるのかどうかは、文脈に頼っていたようです。。
じゃ、「て」と「で」の違いなんて、分かるわけないやん!
Σ(°д°;)
たしかに、上のイラストのような見分けは難しいかもしれませんね;;
ですが、今回の「で」については、直前の「思す」が四段動詞なので、接続によって見分けることができます。
(o^-')b
・未然形+【で】=~ないで
・連用形+【て】=~して
入試の問題文が小さいフォントだったから、
「で」の濁点を見落としてミスしちゃったぁ(*^_^ ;
などと言い訳してる場合じゃないですよ!!
昔の日本人にできたのだから、今の情報処理能力に優れたあなたに、見分けられないはずがありません!
('-^*)/
あいでした