【桐壺44-③】接続助詞「て」
おかえりなさい あいです。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
【今日の重要古語】
■ 【つと】
■ 【ふたがる】
■ 【つゆ~ず(打消)】
■ 【まどろむ】
■ 【~かぬ】
■ 【~させたまふ】
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
今回も、「させたまふ」出てきましたね!!
(※参考;【桐壺43-③「させたまふ」 より)
さあ!主語は誰か、判別できますか(◎´エ`◎)?
御胸つとふたがりて、つゆまどろまれず、明かしかねさせたまふ。
「御胸」とあることから、
(※「御」は身分のめちゃ高い人につける接頭語)
「御胸つとふたがりて」の主語は、
(ここまでの文脈からも)桐壺帝と判断できます!
ーーーーーーーーーーーー
ここで、接続助詞「て」に着目!!
「~~て、・・・」
この、「て」でつながった直前・直後の節は、
同じ主語になる場合が、大変多いんです☆
つまり…
その後の、「つゆまどろまれず、」も、帝が主語☆
ーーーーーーーーーーーーー
そしてさらに、「~~ず、」に着目!!
「~~せず、」という言い方は、今でも使いますね。
文法的にいうと、連用中止法☆
連用形で止めて、次の節につなげる方法です。
要するに、接続助詞「て」と、同じ用法☆
つまり…
その後の、「明かしかねさせたまふ。」も、帝が主語☆
こんなふうに、接続助詞や、つなぎ言葉にも着目して、主語を見分けてくださいね♪
あいでした
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
【今日の重要古語の答え合わせ】
■ 【つと】…①そのまま、じっと ②急に、さっと
■ 【ふたがる】…ふさがる
■ 【つゆ~ず(打消)】…まったく~ない(全否定)
■ 【まどろむ】…うつらうつらする、うとうと眠る
■ 【~かぬ】…~しかねる、~しにくい
■ 【~させたまふ】…①(最高敬語)~あそばす
【原文】 御胸つとふたがりて、つゆまどろまれず、明かしかねさせたまふ。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
お帰りの際、1クリックお願いします
【関連記事】