【桐壺166-③】古典文法~同格「の」☆ | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【桐壺166-③】古典文法~同格「の」☆

こんばんはラブラブあいです。

今日はちょっとイラスト訳が書けませんでした><;

明日から、またがんばりますね♪

 

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■【相人】…人相見

■【かしこし】…優れている、恐れ多い

■【思し(思す)】…お思いになる

■【無品親王】…位のない皇子

■【の】…~で(同格)

■【外戚(げさく)】…母方の親族

■【寄せ】…支持、後ろ盾

■【漂はす】…不安定な状態におく

■【じ】…~ないだろう、~まい

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

今日はこの中から、

「の」についてお話しします。

 

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「の」には、次の用法があります。

 

①主格(~が)

…「の」を含む文節が下の用言にかかる。

マンガ版【源氏物語】で古文の偏差値20アップ↑し、大学受験に合格する方法
 

②連体格(~の)
…「の」を含む文節が下の体言にかかる。

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③準体格(~のもの)

…体言を含んだ意味を表す。

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④同格(~で)
…「の」の前後が同一物であることを示す

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⑤連用格(~のように)

…比喩を表す(和歌の序詞に多い)

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「無品の親王外戚の寄せなきにては漂はさじ」

     アップ

ここでの「の」は、同格の意。

古文でよく出題される用法です!


 

例1)青き瓶大きなるを据えて、(枕草子・清涼殿のより)

 

例2)白き衣、山吹など萎えたる着て、(源氏・若紫より)


 

見分け方のポイントは、

体言+の+…連体」というパターンです。

 

例1)

青き瓶 / / 大きなる / を

体言 / / 連体


 

例2)

白き衣、山吹など / / 萎えたる / 着て、

  体言    / /  連体

 

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訳し方は、「の」を意識して、「~で」と訳すのが基本です。


 

例1)

青き瓶 / / 大きなる /を

青い瓶 / / 大きいの /を


 

例2)

白き衣、山吹など / / 萎えたる / 着て、

白、山吹色の衣 / / くたびれたもの / を着て、

 

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実は、同格というのは、

英語の関係代名詞の用法と同じです。

つまり、名詞の後ろに文をつなぐ接着剤のようなもの☆

 

My sister lives in a big which has a fine garden.

 

私の姉は、大きな家、見事な庭のある所に住んでいる。

 

でも、関係代名詞の訳は、

 

私の姉は、見事な庭のある大きな家に住んでいる。

   アップ

こちらの方が基本ですよね。


 

なので、関係代名詞は訳さないのが普通ですが、

用法の意図さえ理解しておけば、

どちらで訳そうと、本質は変わりません!


 

したがって、同格「の」を、関係代名詞のように、

 

青き瓶大きなるを

大きい青い瓶を

   アップ

こんなふうに訳出してもいいわけです。

(●´エ`●)


 

ただし、このブログでは、一語一語に忠実に…が基本ですから、「~で」と訳出していきますね♪

(o^-')b

 

【の】には、主格・連体格・同格・準体格などがある。

同格「の」は、英語の関係代名詞thatの役割♪


 

☆その他の重要古語☆
「相人」についてはこちら→

「かしこし」はこちら→

「無品親王」はこちら→

「む」と「じ」についてはこちら→

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【古文】

「相人はまことにかしこかりけり」と思して、「無品の親王外戚の寄せなきにては漂はさじ。

     アップ

今回の古文、一語一語、現代語訳できますか?

難しいようなら、もう一度イラスト訳を復習してね♪

 

 

【桐壺166-①】イラスト訳

【桐壺166-②】イラスト解釈


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あいでしたラブラブ