100店舗が加盟する嵐山商店街は先月29日に、アルコール消毒の設置、従業員のマスクの着用や手洗いとうがいの徹底など、対策を強化するよう全店舗に通達を出したということです。
嵐山商店街の細川政裕会長は「インバウンドが来る前の10年前の嵐山に戻ったような感じがします。これから桜のシーズンになるので、その前になんとか収束してほしい」と話していました。
2月6日。新型コロナウイルスへの集団感染が起きたクルーズ船で、発熱などの症状がみられる人やその濃厚接触者などにウイルス検査が行われ、6日、新たに71人の結果が判明し、このうち乗客10人が感染していたことが確認されました。これまでにこの船で感染が確認されたのは、合わせて20人となりました。
----------------------------------------------------------
新型ウイルス クルーズ船で新たに10人感染確認 厚労省
2020年2月6日 21時07分 NHK
©NHK
新型コロナウイルスへの集団感染が起きたクルーズ船で、発熱などの症状がみられる人やその濃厚接触者などにウイルス検査が行われ、6日、新たに71人の結果が判明し、このうち乗客10人が感染していたことが確認されました。これまでにこの船で感染が確認されたのは、合わせて20人となりました。
厚生労働省は、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の船内で乗客と乗員全員の合わせて3700人余りの検疫を行い、発熱やせきなどの症状があった120人と、症状がある人と濃厚接触した153人の合わせて273人から検体を採取して順次、ウイルス検査を実施しています
。
6日、新たに71人分の結果が判明し、このうち男女10人がウイルスに感染していたことが確認されました。
10人は全員乗客で、年代は50代が1人、60代が4人、70代が5人となっています。
また日本人は4人で、その他の人の国籍や出身地はアメリカとカナダが2人、ニュージーランドと台湾が1人となっています。
感染が確認された10人全員が発熱などの症状がある人で、症状がない人はいないということです。
船は6日朝、横浜港に接岸し、厚生労働省は、感染が確認された10人を神奈川県内の医療機関に搬送し、10人はそのまま入院したということで、搬送時、重い症状の人はいなかったということです。
クルーズ船の乗員乗客ではこれまでに合わせて102人の検査結果が判明し、このうち感染が確認されたのは、5日の10人と合わせて20人となりました。
厚生労働省は船内での検疫と、必要な人へのウイルス検査が続いているため、船内に残るおよそ3700人の乗客と乗員については、今後も引き続き船内にとどまり、原則として5日からの14日間、客室などで待機することを求めています。
国内で感染が確認された人は45人となりました。
厚生労働省は国内では現在、流行が認められている状況ではなく、かぜやインフルエンザ対策と同様に、手洗いやせきエチケットなどの感染症対策に努めてほしいと呼びかけています。
■10人は神奈川県内5か所の指定医療機関に搬送
クルーズ船は、6日午前9時前から食糧や物資の補給などを行うため、横浜港の大黒ふ頭に接岸しています。
6日は、さらに乗客10人の感染が確認され、午前中から午後にかけて、10人が救急車に移されて県内5か所の指定医療機関に搬送されました。このうち3人は川崎市の市立川崎病院が受け入れたということです。
午後2時すぎからは、船内にとどまる人たちのための食糧や物資がフォークリフトで次々と船に積み込まれました。
横浜市によりますと、船の運行会社は真水の精製など運航に必要な作業を行うとき以外は、このまま、ふ頭に接岸を続ける方針だということで、市は要望があれば保健師を派遣して船に残った人の健康相談に応じることにしています。
■香港で下りた男性 乗船前からせきの症状
©NHK
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」は、アメリカのクルーズ会社が運航している大型客船です。
先月20日に横浜を出て、鹿児島、香港、ベトナム、台湾、それに那覇を16日間でめぐり、横浜港に到着する予定でした。
香港当局によりますと、このクルーズ船に乗っていた香港に住む80歳の男性が先月25日に香港で船を下りたあとに新型コロナウイルスへの感染が確認されました。
男性は、乗船する前の19日からせきの症状があり、20日に横浜港から乗船し、22日に鹿児島を経て25日に香港で下船したということです。また、鹿児島では下船して、船の乗客を対象にしたバスツアーに参加していたということです。
男性の感染確認を受け、厚生労働省は、今月3日から横浜港沖に停泊した船内で乗客と乗員全員に検疫を行い、発熱やせきなどの症状があり感染が疑われる人などにはウイルス検査を行っています。
厚生労働省によりますと、船には当初、乗客2666人、乗員1045人の合わせて3711人が乗っていて、5日の時点でウイルスへの感染が確認され病院に搬送された人などを除く3699人が船内に残っていました。
乗客のおよそ半数、1281人が日本人で、香港や台湾など合わせて56の国と地域の人がいたということです。
■持病の薬を届ける家族の姿も
クルーズ船が接岸している大黒ふ頭には、乗船している家族を心配して訪れた人の姿もありました。
神奈川県横須賀市に住む72歳の母親が、船内にとどまっているという女性は、「けさ、仕事に行く前に母親からSNSで連絡があり、部屋番号を言えば物の受け渡しができると聞いたので、持病の薬を持ってきました。薬は旅行の日程分と予備の分くらいしかなく、きのうの朝で切れてしまったと聞いています」と話していました。
また、「母はクルーズ旅行が好きなのですが、まさかこの船に乗っているとは思いませんでした。部屋の掃除やバスタオルの交換がないなど不自由な部分はあるようですが、食事も出るようなので薬以外は心配していません。船内でそれなりに過ごしていてもらいたいです」と話していました。
■船内では依頼書配付 無料で医薬品提供とアナウンスも
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客の30代男性がツイッター上に投稿した動画によりますと、5日午後7時ごろに船内アナウンスがあり、ふだん服用している医薬品を依頼できる用紙を配ることや、医薬品を無料で提供することなどが伝えられたということです。
動画のなかでは、クルーズ船の船長と名乗る男性の声で「現在、多くのお客さまからふだん服用されている薬に関してご相談をいただいております。つきまして、今晩、お客さまの客室にふだん服用されている医薬品の追加の依頼書を送ります。皆様が必要な薬の名前をご記入し、部屋の外に置いてください。無料で手配できるよう、調整します。皆様の医療品の手配を最優先事項として取り組ませていただいています」と伝えています。
乗客の男性は、部屋に届けられた医薬品の依頼書の画像も投稿しています。
それによりますと、これから14日間に必要な医薬品の名前、1回の服用量、1日に服用する回数、薬が必要な日数が記入できるようになっていて、24時間以内に医薬品が必要かどうかを尋ねる項目も設けられています。
■医薬品を依頼した男性は
©NHK
乗客の70代の男性によりますと、5日夜、必要な医薬品を依頼できる用紙が配られたということです。
船内アナウンスで、ふだん服用している医薬品を依頼できる用紙を配ることが伝えられたということで、その後、午後10時になって乗員が男性の部屋を訪れて用紙を手渡し、必要事項を記入したあと部屋の外に置くよう伝えられたということです。
男性は鼻や耳に持病があるということで、いつも服用している薬などを書いて各部屋の外にあるポストの上に置いたところ、けさには用紙がなくなっていたということです。
男性は、「鼻と耳の薬はあと2日分しかなく、薬が切れると夜眠れなくなってしまうので困っている。用紙を提出したあと何も連絡がないので、いつ薬が届くのかわからず不安だ」と話していました。
■客室にマスク配付へ
乗客の30代男性がツイッター上に投稿した内容によりますと、6日正午すぎに船内アナウンスがあり、客室にマスクを配ることなどが伝えられたということです。
投稿された音声では、クルーズ船の船長と名乗る男性の声で、「皆様のために本日マスクが搬入され、各客室にお配りすることができます。今しばらくお待ちください」と伝えています。
また、5日から食事もルームサービスとなるなど乗客は原則、それぞれの客室にとどまるよう求められていますが、投稿された音声では「お客様のなかには、窓のない部屋、バルコニーのない部屋に滞在しており、息苦しい思いをされている方もいらっしゃるかと思います。少数のお客様に、グループで時間を決めたうえで順番に皆様に外の空気を吸っていただけないかということで、検疫当局の皆様から許可を得られるよう調整を進めております。今しばらくお待ちください」とも伝えていました。
このほか、連絡手段として無料で開放されているインターネットの回線について、6日午前11時から改良作業を行っていると伝えていました。
----------------------------------------------------------
2月6日。台湾当局は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、中国から台湾に入ることを原則、禁じたのに続いて、香港とマカオの街でも感染が広がっている可能性があるとして7日以降、香港やマカオから台湾に入るための許可申請を受け付けないことを決めました。
----------------------------------------------------------
台湾 香港とマカオからの台湾入りも拒否へ
2020年2月6日 21時43分 NHK
©NHK
台湾当局は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、中国から台湾に入ることを原則、禁じたのに続いて、香港とマカオの街でも感染が広がっている可能性があるとして7日以降、香港やマカオから台湾に入るための許可申請を受け付けないことを決めました。
台湾当局によりますと感染が広がっている可能性があると見ていた中国南部の広東省に隣接する香港で、感染経路がわからない患者が複数出たことから、今回の措置を決定しました。
すでに許可を受けている人が台湾に入った場合は2週間の自宅隔離とするほか、直近の14日間のうちに香港やマカオに渡航歴のある外国人についても台湾に入ることを拒否するとしています。
台湾は中国人や中国への渡航歴がある外国人も台湾に入れない措置をとることを決めていて、水際の対策を一層厳しくしています。
一方、中国の次に感染者が多い日本については、クルーズ船内の乗客など感染経路がわかっているとして、今のところ日本への渡航歴がある人の制限は行っていません。
----------------------------------------------------------
2月6日。中国と隣接するベトナムの外務省は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、過去14日間に中国に滞在したことのある外国人について、5日から公用目的以外、一時的に入国を禁止する措置を取ったことを明らかにしました。
----------------------------------------------------------
新型肺炎 ベトナム 過去14日間に中国滞在の外国人を入国制限
2020年2月6日 23時04分 NHK
©NHK
中国と隣接するベトナムの外務省は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、過去14日間に中国に滞在したことのある外国人について、5日から公用目的以外、一時的に入国を禁止する措置を取ったことを明らかにしました。
これに先立って、ベトナムのフック首相は今月3日、中国の感染が確認された地域からベトナムに入国したすべての人を隔離するよう指示しています。
----------------------------------------------------------
2月7日。新型コロナウイルスの感染拡大で、中国の湖北省から希望者を帰国させるためのチャーター機の第4便は日本時間の7日午前0時すぎ武漢に到着しました。
----------------------------------------------------------
新型肺炎 チャーター機第4便 中国 武漢に到着
2020年2月7日 0時47分
新型コロナウイルスの感染拡大で、中国の湖北省から希望者を帰国させるためのチャーター機の第4便は日本時間の7日午前0時すぎ武漢に到着しました。
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、政府は中国の湖北省に滞在する日本人の帰国を支援するため、これまでに3便のチャーター機を派遣し、合わせて565人が帰国しています。
6日夜8時半ごろ、羽田空港を出発したチャーター機の第4便は日本時間の7日午前0時20分ごろ、湖北省の武漢の空港に到着しました。
チャーター機には日本人130人余りのほか、日本人の配偶者など中国籍の人たちも搭乗する見通しです。そして7日午前中に羽田空港に戻る見込みです。
----------------------------------------------------------
2月7日。新型コロナウイルスの感染拡大で、中国の湖北省から帰国を希望している人のためのチャーター機の第4便が7日、羽田空港に到着する見通しです。
----------------------------------------------------------
中国 武漢へのチャーター機第4便 羽田に帰国へ
2020年2月7日 5時08分
©NHK
新型コロナウイルスの感染拡大で、中国の湖北省から帰国を希望している人のためのチャーター機の第4便が7日、羽田空港に到着する見通しです。
新型のコロナウイルスの感染が拡大する中、政府はチャーター機を手配して、中国の湖北省に滞在する日本人の希望者全員を順次、帰国させていて、これまでに3便のチャーター機を派遣し、合わせて565人が帰国しています。
そのチャーター機の第4便が6日夜、武漢に向けて羽田空港を飛び立ちました。第4便にはこれまでと同様、医療チームなど政府の関係者が乗り込み、マスクや消毒液などの支援物資のほか、客室乗務員が着用するための防護服も積み込まれました。
チャーター機は7日の午前中に羽田空港に到着する見込みで、日本人130人余りのほか、日本人の配偶者など中国籍の60人程度も、人道的観点から搭乗させるため、中国側と最終調整を進めていて、搭乗者は合わせて200人程度になる見通しです。
厚生労働省によりますと第4便でも機内で医師や看護師が帰国した人、一人一人、発熱やせきなどの症状がないかを確認し、症状のあるなしにかかわらず医療機関でウイルス検査を受けてもらうということです。
----------------------------------------------------------
2月7日。新型のコロナウイルスに感染した患者が短期間で容体が改善したことについて、タイの保健省の幹部はエイズの発症を抑える薬を投与しただけでは症状が改善しなかったことから、インフルエンザの治療薬を追加で投与したことを明らかにしました。ただ、これらの薬が効果があるとは断定できないとしています。
----------------------------------------------------------
エイズ発症抑える薬で改善せずインフル治療薬投与 タイ保健省
2020年2月7日 5時28分 NHK
©NHK
新型のコロナウイルスに感染した患者が短期間で容体が改善したことについて、タイの保健省の幹部はエイズの発症を抑える薬を投与しただけでは症状が改善しなかったことから、インフルエンザの治療薬を追加で投与したことを明らかにしました。ただ、これらの薬が効果があるとは断定できないとしています。
タイ保健省は先月、タイを旅行で訪れた70代の中国人女性が新型のコロナウイルスに感染していることが分かり、女性にエイズの発症を抑える薬とインフルエンザの治療薬を投与したところ、48時間以内に呼吸器系からコロナウイルスが検出されなくなったと発表しています。
タイ保健省の幹部は6日、NHKの取材に応じ、薬を組み合わせて投与した理由について「エイズの発症を抑える薬は、中国で使われているという情報などがあり投与した。だが、その薬だけでは症状が改善しなかったため、MERSなどで使われたことがあったというインフルエンザの治療薬をさらに投与した。患者は生死の瀬戸際にあり、医師が投与を決断した」と説明しました。
ただ、新型のコロナウイルスのメカニズムはまだ分かっておらず、これらの薬が効果があるとは断定できないとしていて、「各国でさまざまな治療が行われている。連絡を取り合いながら治療を進めていきたい」と述べ、各国と情報を共有しながら治療の在り方を探っていく姿勢を示しました。
----------------------------------------------------------
2月7日。中国で新型のコロナウイルスの感染が拡大していることを受けて、マレーシア政府は中国と香港、それに台湾に赴任している外交官など政府職員の一部とその家族のうち、およそ7割にあたる合わせて212人を帰国させることを決めました。
----------------------------------------------------------
マレーシア政府 中国 香港 台湾から外交官など職員ら帰国へ
2020年2月7日 5時33分 NHK
©NHK
中国で新型のコロナウイルスの感染が拡大していることを受けて、マレーシア政府は中国と香港、それに台湾に赴任している外交官など政府職員の一部とその家族のうち、およそ7割にあたる合わせて212人を帰国させることを決めました。
マレーシア政府によりますと、一部は6日、すでに帰国したということで今後、準備が整い次第、順次、帰国させる方針です。
中国の北京、上海、広州などの6つの大使館や領事館と、香港と台湾の領事館に赴任している外交官などの政府職員とその家族は合わせて298人いるということです。
----------------------------------------------------------
2月7日。シンガポールの保健省は新型のコロナウイルスについて、新たに2人の感染者が確認されたと発表しました。シンガポールでの感染者は、これで30人となりました。
----------------------------------------------------------
新型肺炎 シンガポールで新たに2人の感染者確認 計30人に
2020年2月7日 5時35分 NHK
©NHK
シンガポールの保健省は新型のコロナウイルスについて、新たに2人の感染者が確認されたと発表しました。シンガポールでの感染者は、これで30人となりました。
感染が確認されたのは、ともに中国への渡航歴がないシンガポール人の41歳の男性と、27歳の男性の2人で、それぞれ容体は安定しているということです。
このうち41歳の男性は、先月28日に発熱の症状が出て翌日に病院を受診し、その後の詳しい検査で感染が確認されたということです。
また、27歳の男性は先月20日から22日にシンガポールで開かれた企業の会議に出席していて、会議には中国湖北省武漢からの出席者がいたということです。
このほかシンガポール保健省は、これまでに感染が確認された人たちのうち2人の容体が悪化したと明らかにし、1人は重症で集中治療室で治療を受けていて、もう1人は酸素の吸引を受けているということです。
----------------------------------------------------------
2月7日。新型のコロナウイルスの感染拡大が続く中国では、患者の数が2万8000人を超え、死者も563人に上っています。最も状況が深刻な湖北省では患者の治療にあたる医療従事者が2000人以上不足していて、市民からは十分な治療が受けられていないとして批判の声が出ています。
----------------------------------------------------------
新型ウイルス 中国 湖北省 医療従事者が2000人以上不足
2020年2月7日 5時39分 NHK
©NHK
新型のコロナウイルスの感染拡大が続く中国では、患者の数が2万8000人を超え、死者も563人に上っています。最も状況が深刻な湖北省では患者の治療にあたる医療従事者が2000人以上不足していて、市民からは十分な治療が受けられていないとして批判の声が出ています。
中国の保健当局、国家衛生健康委員会によりますと、新型コロナウイルスに感染した患者の数は2万8018人、死亡した人は563人に上っています。
感染拡大が最も深刻な湖北省では6日夜、楊雲彦副省長が記者会見し、中国全土から1万人以上の医師などが支援に駆けつけたとした一方で、呼吸器内科や重症患者の対応にあたる医療従事者が2000人以上不足していることを明らかにしました。
湖北省の武漢では急増する患者に対応するため、専門の病院が突貫工事で建設されたほか、体育館などを転用した臨時の医療施設が相次いで運用を開始しています。
その一方で、患者の治療にあたる医療従事者が不足しているため、市民からは十分な治療が受けられていないとして批判の声も出ています。
症状の重い57歳の父親が臨時の医療施設で隔離されているという30歳の女性は6日、NHKの電話インタビューに応じ、「施設には医療従事者がいないようで患者にとって非常に危険な状況です。武漢市の対応をしっかりと監視し、多くの患者が生き続けられるようにしてほしい」と訴えていました。
----------------------------------------------------------
2月7日。新型コロナウイルスの感染が世界的に広がる中、WHO=世界保健機関の執行理事会では中国の反対で年次総会への参加が認められていない台湾について、アメリカや日本などから台湾当局との連携を強化して、情報共有を進めるべきだという意見が相次ぎました。
----------------------------------------------------------
WHO執行理事会 台湾との連携 情報共有求める意見相次ぐ
2020年2月7日 6時02分 NHK
©NHK
新型コロナウイルスの感染が世界的に広がる中、WHO=世界保健機関の執行理事会では中国の反対で年次総会への参加が認められていない台湾について、アメリカや日本などから台湾当局との連携を強化して、情報共有を進めるべきだという意見が相次ぎました。
スイスのジュネーブにあるWHOの本部で開かれている執行理事会では6日、新型コロナウイルスへの対策などについて話し合われました。
このなかでアメリカは「一つの中国」の原則を掲げる中国の反対で、WHOの年次総会への参加が認められていない台湾について「WHOは台湾での感染状況などに関する具体的なデータを公表するとともに、台湾当局と直接、連携して対応にあたることが急務だ」と述べました。
また、在ジュネーブ国際機関日本政府代表部の岡庭健大使も「特定の地域がオブザーバーとしてすら参加できない状況を作り、地理的空白を生じさせるべきではない」と述べるなど、WHOが台湾当局との連携を強化して情報共有を進めるべきだという意見が相次ぎました。
これに対し、中国は「技術的な話をすべき場で、いくつかの国が台湾に関する問題をことさらに取り上げている」と述べ、不満を表明しました。
台湾は中国に融和的な国民党が政権を握っていた2009年以降、オブザーバーとして年次総会に参加していましたが、独立志向が強いとされる民進党に政権交代した3年前からは参加が認められていません。
----------------------------------------------------------