新型コロナウイルスについて:その10(まとめ) | Just One of Those Things

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巡回しきれておらず、大変申し訳ないのですが、データが溜まりになまりまくっているので取り急ぎ取り上げます。

 

科学オタクの主婦が危機感から一人でこねまくっております、危機管理シリーズより、新型コロナウイルス編。
 
前回の「新型コロナウイルスについて。(まとめ)」、「新型コロナウイルスについて:その2(まとめ)」、「新型コロナウイルスについて:その3(まとめ)」、「新型コロナウイルスについて:その4(まとめ)」、「新型コロナウイルスについて:その5(まとめ)」、「新型コロナウイルスについて:その6(まとめ)」、「新型コロナウイルスについて:その7(まとめ)」、「新型コロナウイルスについて:その8(まとめ)」、「新型コロナウイルスについて:その9(まとめ)」より。
 
流れを知るためにも、続報を時系列で以下に取り上げていきます。
 

 

1月23日。中国で新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎の感染が拡大する中、国内でも警戒感が高まっています。
 

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新型ウイルス肺炎 国内でも警戒感高まる
2020年1月23日 18時45分 NHK
 
©NHK
 
中国で新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎の感染が拡大する中、国内でも警戒感が高まっています。

■各企業の対応は

▽ホンダは、自動車の工場がある武漢への社員の出張を原則、禁止にしています。
 
▽自動車部品大手のデンソーも、開発拠点がある武漢への社員の出張を禁止したほか、現地に駐在する社員に対しては24日始まる、「春節」にあわせた大型連休の期間中、できるだけ外出を控えるよう指示しました。
 
▽自動車部品メーカーのヨロズは、拠点を置く武漢と広州への出張を見合わせ、中国から帰国した社員に対しては病院で検査を受けるよう指示したということです。
 
▽海運大手の商船三井は、武漢など中国各地の支店で働く社員に対し、必要に応じて、在宅で勤務するよう呼びかけています。
 
▽物流大手の日本通運は、武漢にある支店で勤務する社員全員に対し、外出時のマスクの着用と手の消毒を徹底するよう呼びかけているほか、毎朝、体温を測ることを指示して体調を確認しているということです。
 
▽物流会社の近鉄エクスプレスも中国各地の支店で働く社員に対し、外出時のマスクの着用を呼びかけていますが、現地ではマスクが不足しているとして、日本から送るための準備を進めています。
 
▽金融機関では、三菱UFJ銀行と三井住友銀行、それにみずほ銀行が社員に対して急ぎでない場合は武漢への出張を控えるよう呼びかけています。

■デパートは
 
©NHK
 
都内のデパートでは、24日からの「春節」の大型連休で多くの中国人旅行客が訪れると見込まれることから、従業員に対してマスクの着用を認めるなど対策を強化しています。
 
東京 池袋の東武百貨店では、客との会話の妨げになり、コミュニケーションが取りづらいなどの理由で、店頭の従業員は原則としてマスクをつけていません。
 
しかし、中国で新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎の感染が拡大していることから、中国で旧正月の「春節」にあわせた大型連休が始まるのを前に、従業員に対して、マスクの着用を認める通達を出し、デパートの入り口には、日本語と英語でマスクでの接客への理解を求めるポスターを張り出しました。
 
女性向けの雑貨売り場や食品売り場では、マスクを着用して接客にあたる従業員の姿が見られました。
 
買い物に訪れた50代の女性は「肺炎の問題があるので、全く問題ないと思います」と話していました。
 
東武百貨店広報部の本村早苗課長は「マスクについていろいろな意見があるとは思うが、お客さまと従業員の安全を考えた。安心して買い物を楽しんでほしい」と話しています。

■関西空港近くの医療機関でも備え
 
©NHK

関西空港に近い医療機関では、新型のコロナウイルスによる肺炎の疑いがある患者が訪れた場合に備え、準備を進めています。
 
関西空港の対岸にある「りんくう総合医療センター」は感染症の患者を受け入れる医療機関に指定されていて、関西空港で新型のコロナウイルスによる肺炎の疑いがある患者が見つかった場合、24時間態勢で受け入れることになっています。
 
センターでは、感染の疑いがある患者が訪れた場合、他の患者との接触を避けるため、特別なルートを使って外部の空気と遮断する二重の扉が設けられた専用の治療室まで搬送し、治療にあたることにしています。
 
また、医療関係者の感染を防ぐために密閉度の高い防護服やマスクを用意しているほか、医師が別の部屋からモニターを通じて遠隔で診察できる態勢も整えています。
 
りんくう総合医療センターの倭正也 感染症センター長は「大阪府や検疫所などと頻繁に情報共有を行っています。今後はさまざまな場面を想定しながら訓練も重ね、いざという時に対応できるようにしていきたい」と話していました。

■大阪のドラッグストアでは
 
©NHK

春節に合わせて大勢の中国人観光客が来日すると予想される中、大阪のドラッグストアでは、マスクの仕入れを大幅に増やしています。
 
新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎の感染が中国で相次ぐ中、上海では、薬局にマスクを買い求める人が大勢訪れて、一部の店舗では品薄な状況となっています。
 
こうした中、大阪 西区のドラッグストアでは、24日からの旧正月の春節に合わせて、店の入り口の目立つ場所に箱入りのマスクを大量に並べ、準備を進めています。
 
運営する会社によりますと、大阪市内の店舗を中心に22日と21日は、マスクの売り上げが2倍に伸びていて、23日も中国人の客が大量のマスクを買い求めているということです。
 
中国人の女性は「中国ではマスクが足りないと聞き、友達にあげようと思ってたくさん買いました」と話していました。

■西武「ホテルは対応を徹底する」
 
©NHK

鉄道やホテル事業を展開する西武ホールディングスの後藤高志社長は、NHKの取材に対して「会社としては、海外からも多くの人が訪れるプリンスホテルで、特に最大限の注意を払って対応する。具体的には、従業員に対してうがいや手洗い、ドアノブなどの消毒といった基本動作を改めて徹底する」と述べました。
 
そのうえで「まもなく春節が始まり、中国からも多くの利用客が訪れるので、おもてなしの心は持ったうえで注意力を高めて対応していくことになる」と述べました。

■東京外国語大学では
 
©NHK

中国語を学ぶ学生が多く在籍する東京外国語大学では、交換留学などで留学中の学生23人に注意を喚起するメールを送りました。
 
233日は外務省の感染症危険情報が中国・湖北省の武漢でレベル2に引き上げられたことから、武漢には立ち入らないよう、メールで呼びかけたということです。
 
大学はこれまでもメールを送っていて、
▽人混みを避けること
▽マスクの着用や手洗いなどの徹底
▽体調が悪くなったときには医療機関を受診すること
などを呼びかけているということです。
 
大学では、現時点の状況では、学生に帰国を呼びかけることはしないとしていますが、今後、感染が拡大するなど状況が悪化した場合は、帰国の要請を行う可能性もあるとしています。
 
東京外国語大学で留学支援コーディネーターを務める小松健一郎さんは「安心安全な留学が1番大事なことなので、今後、感染が拡大した場合はどこかで帰国を呼びかける判断をしなければならないかもしれない。今はこれ以上、状況が悪化しないことを祈るばかりです」と話していました。

■渡航控えるよう呼びかける大学も

中国で新型のコロナウイルスとみられる肺炎の感染が広がっていることを受けて、兵庫県の神戸学院大学では今月20日すべての学生と教職員に対して、当面の間、感染が確認されている地域であるかどうかにかかわらず、中国への渡航を控えるよう呼びかける通知を出しました。
 
大学によりますと、今後、春休みを利用して中国に渡航する学生が増えると予想されることから、中国国内で肺炎の感染が広がっている現状を踏まえて今回の通知を出したということです。

■語学研修 中止の動きも
 
©NHK

中国の大学と交流がある日本の大学では、語学研修の中止といった影響がでています。
 
東京 小平市の嘉悦大学では、毎年2月に語学研修で学生を武漢大学に派遣していて、ことしも来月15日から2週間、学生10人と教員1人が現地で研修を行う予定でした。
 
しかし、新型のコロナウイルスと見られる肺炎の広がりを受けて、来月の語学研修の中止を決めました。
 
武漢大学とは、平成6年に交流協定を結んで以降、語学研修は毎年続けられていたということで、中止は初めてだということです。
 
嘉悦学園の宮本潔法人事務局長は「1月から肺炎の広がりを懸念していたが、事態が悪化し、学生の感染のリスクを考慮して中止を決定しました。学生にとっては大変がっかりする決定だと思うが、保護者の不安を考慮すると今回の決断は致し方ないと考えています」と話していました。
 
このほか、上智大学は来月以降、北京大学へ短期留学を予定していますが、今後の状況をみながら、中止を含めて対応を検討するとしています。
 
また、愛知県にある愛知大学は毎年3月に1年生を天津にある大学に派遣していますが、感染の広がりや交通影響をみながら延期するかどうか判断するとしています。
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1月23日。ジェトロ=日本貿易振興機構によりますと、武漢は中国有数の自動車産業の都市で、武漢とその周辺にはおよそ160の日本企業が進出していて、その半数がホンダや日産自動車、デンソーなど自動車関連のメーカーです。
 
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武漢は自動車産業都市 約160の日本企業 500人程度の日本人
2020年1月23日 18時45分 NHK
 
©NHK

ジェトロ=日本貿易振興機構によりますと、武漢は中国有数の自動車産業の都市で、武漢とその周辺にはおよそ160の日本企業が進出していて、その半数がホンダや日産自動車、デンソーなど自動車関連のメーカーです。

経済成長を背景に最近は小売業や化学品メーカーなど、毎年10社程度の進出が続いているということです。
 
武漢には駐在員のほかにも長期出張者や留学生を含めると合わせて500人から600人程度の日本人が生活しています。
 
ジェトロも武漢に事務所を設けていますが、市内のバスや地下鉄などの公共交通機関の運行が取りやめになったことから、23日は事務所を臨時休業にして、駐在員は自宅待機をしているということです。

■8店舗展開のイオンは消毒徹底

武漢で大型スーパーやショッピングモールを合わせて8店舗展開している流通大手のイオンによりますと、各店舗では売り場の棚などを消毒するように徹底しているほか、従業員の健康に異常がないか確認しているということです。
 
また、イオンが運営するショッピングモールに入るテナントの中には市内のバスや地下鉄が運行を取りやめたことで従業員の通勤に支障が出ているとして休業しているところがあるということです。
 
一方、日本国内の従業員に対しては中国への不要不急の出張を控えるよう呼びかけているとしています。
 
このほか、武漢で大型温浴施設を展開する企業は市内のバスや地下鉄の運行が取りやめとなったことから、休館を検討しているということです。
 
さらに、セブン&アイ・ホールディングスは中国を含む感染地域への不要不急の出張を控えるよう23日付けで通達を出したほか、現地でコンビニを展開するローソンも急ぎではない場合は中国への出張を控えるよう、23日までに通達を出したとしています。

■香港でも警戒感高まる

新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎について、中国本土との往来が多い香港にある日系企業の間でも警戒感が高まっています。
 
香港では、23日、日本総領事館などが主催して、日系企業を対象に現地の情勢に関する説明会が開かれ200社以上の企業の担当者が参加しました。
 
この中で日本総領事館の高田真理領事が新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎について「何か症状が出たら医療機関にすぐに相談し、医師の指示に従ってほしい。
 
本人に症状がなくても感染者が出た場所に居合わせて、隔離の対象となる場合もあり、連絡体制を整えることが必要だ」などと説明しました。
 
香港には、およそ1400社の日系企業が進出しており、旧正月の「春節」にあたる25日前後は、連休で中国本土との人の往来が増えるだけに、参加した企業の担当者からは感染の拡大を心配する声が聞かれました。
 
自動車関連企業の担当者は「今後、感染が広がって、中国本土から物の出し入れが制限される事態にならないか心配している。中国本土で作っている部品なども多く影響が出かねない」と話していました。
 
また、航空会社の担当者は「香港から日本を訪れる人は増えている一方で、抗議活動の影響で日本からの旅行者が減っており今回の肺炎がさらに影響を与えないか心配だ」と話していました。
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1月23日。新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎で、感染の拡大が最も深刻な武漢の市民に話を聞くことができました。
 
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新型ウイルス肺炎 武漢に住む人は
2020年1月23日 18時54分 NHK
 
©NHK

新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎で、感染の拡大が最も深刻な武漢の市民に話を聞くことができました。
 
■武漢市民 「交通機関すべてストップ」
 
©NHK

武漢に住む30代の男性が撮影した市内のスーパーの画像では、商店の品物の多くが売り切れている様子がわかります。
 
この男性はNHKの電話インタビューに対し、武漢市内の状況について「高速鉄道も市内の交通機関もすべてストップし、街に人影は少ない。商店では野菜や肉が品薄で、近所の店では野菜は売り切れてしまった」と話していました。
 
そして今の心情について「やはり不安です。物資を買いだめしてしばらくは外出せず、家の中で過ごすつもりです」と話していました。

■武漢当局「パニックにならず、買いだめしないように」

武漢の地元当局は23日、新たな通知を発表し、この中で「武漢市内には食料や医薬品などは十分に備蓄があり、順調に提供できている。市民はパニックにならず、買いだめをしないようにしてほしい」と呼びかけています。
 
中国版のツイッター、ウェイボーでは、武漢の市民がスーパーで日用品を買いだめをする様子などが伝えられていて、当局としては、こうした動きを沈静化させたいねらいがあるとみられます。
 
また、通知では武漢を離れる航空便や鉄道の運行を23日から停止する措置をとったことについて「感染の拡大を防ぐために必要な措置だ」と強調しています。
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1月23日。中国で新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎の感染が広がっていることから、成田と武漢を結ぶ航空便の欠航や日本からのツアーの中止などの影響が出てきています。
 
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中国 武漢行きの航空便欠航 三国志ツアーも中止
2020年1月23日 19時34分 NHK
 
©NHK

中国で新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎の感染が広がっていることから、成田と武漢を結ぶ航空便の欠航や日本からのツアーの中止などの影響が出てきています。

新型コロナウイルスによるとみられる肺炎が中国で広がり、最も状況が深刻な武漢では日本時間の23日午前11時から現地を離れる航空便などの運航が当面、停止される事態となっています。
 
これ以前の午前10時ごろに現地を出発した中国東方航空の便が、午後1時すぎに成田空港に到着し、マスクを着用した観光客などがターミナルに姿を見せました。
 
春節に伴って休みをとり、日本を観光するために訪れた20歳の女子大学生は、武漢の様子について「人の往来が少なく、少し不安を感じていました。現地では手を洗ってマスクを着け、あまり出歩かないようにしていました」と話していました。
 
家族3人で長野県にある夫の実家に行くという26歳の女性は「子どもが肺炎を移されるのが心配で、飛行機に乗っているときはずっとマスクを着けていました。帰りの便を予約していますが、予定どおりに運航するか分からず、帰国できない場合は別の方法を考えなければなりません」と話していました。
 
中国の春節に伴う大型連休は24日から始まり、多くの観光客などが日本を訪れるとみられるため、成田の検疫所は引き続き、体の表面の温度を示すサーモグラフィーによる確認を入国するすべての人を対象に実施するとともに、せき止めや解熱剤を服用している場合も検疫官に申し出るよう呼びかけています。

■全日空 武漢便 欠航決定

全日空は、成田と武漢を結ぶ航路で1日に1往復する便を運航し、日本時間の23日午前に武漢を出発した便は午後1時半ごろ、成田空港に到着しました。
 
しかし、武漢を離れる航空便などの運航が当面、停止される事態となったことから、全日空は、午後6時10分に成田を出発する予定だった折り返し便の欠航を決めました。
 
これを受けて、成田の出発ロビーにある電光掲示板には、「欠航」が表示され、チェックインカウンターでもこうした情報を知らせる紙を張りだしたうえで、払い戻しの手続きなどが始まりました。
 
全日空は、日本時間の24日午前、武漢から成田に向かう予定だった便の欠航も決めましたが、それ以降の運航については現地の空港の状況などを確認して判断するとしています。
 
友人と一緒に武漢から日本を訪れていて、欠航する便に搭乗する予定だった20代の女性は、「ひとまずホテルを予約しましたが、ビザの期限があと5日なのでどうしたらいいのか、焦っています」と話していました。
 
また、旅行で武漢から訪れていたという29歳の男性は「こうした状況なのでしかたがないと思います。とりあえず中国のほかの都市に向かう航空機に乗りたい」と話していました。

■春秋航空日本 武漢便 全て欠航

中国 武漢の地元当局が感染の拡大を防ぐため、武漢を離れる航空便などの運航を当面、停止すると発表したことを受けて、成田空港から武漢に週に3往復6便、直行便を運航している、LCCの春秋航空日本は、運航がある25日から2月末まで成田と武漢を結ぶ全ての便の欠航を決めました。

■関空でも欠航の動き

関西空港では中国の3つの航空会社が武漢との直行便を1週間に合わせて11往復運航していますが、武漢の地元当局が武漢を離れる航空便などの運航を当面、停止すると発表したことを受けて、欠航の動きが出ています。
 
このうち、毎日、直行便を就航している上海吉祥航空は23日、夕方に武漢に向かう便と、今夜遅くに関西に到着する便を欠航とし、空港のカウンターには、欠航と振り替え便の案内を知らせる紙が張り出されていました。
 
この航空会社では、24日以降についても一部で欠航を決めています。
一方、それぞれ週に2往復運航している中国南方航空と春秋航空は、これまでのところ、武漢との直行便が欠航になるかどうか、本社からの情報を待っているとしています。
 
20代の中国人の利用客は「今の状況を心配しています。早く事態が良くなることを祈っています」と話していました。

■中部空港では

愛知県の中部空港では、24日の中国・武漢と結ぶ便の欠航が決まるなど影響が出ています。

中部空港では、ウルムチ航空と中国南方航空との2社が武漢と結ぶ便を1週間に合わせて5往復、運航しています。
 
武漢の地元当局が、感染の拡大を防ぐため、武漢を離れる航空便などの運航を停止すると発表したことを受けて、ウルムチ航空は、24日の武漢からの到着便が欠航となったため、折り返し、24日午後6時45分に中部空港を出発する武漢行きの便の欠航を決めました。
 
また、中国南方航空も24日の武漢と結ぶ便が欠航となる見通しで航空会社はホームページなどで最新の情報を確認してほしいとしています。

■三国志ツアーも中止

外務省の感染症危険情報が中国・湖北省の武漢でレベル2に引き上げられたことを受け、旅行会社大手「JTB」は、武漢を発着するツアーをことし3月まで中止することを決めました。
 
「JTB」によりますと、3月までの中止を決めたツアー「三国志浪漫」は、中国の英雄たちの戦いを描いた「三国志」の古戦場やゆかりの舞台をめぐるものだということです。
 
武漢がある湖北省のウェブサイトによりますと、省内には魏の曹操が、呉の孫権、それに劉備の連合軍と激しい戦いを繰り広げた「赤壁の戦い」の古戦場や、軍師・諸葛亮が住んだとされるいおり、武将・関羽がまつられている「関帝廟」など数多くの名所があります。ツアーでは、こうした名所を4泊5日で観光する予定だったということです。
 
JTBは「現時点ではほかのツアーに影響はなく、今後、外務省の感染危険情報などを注視していきたい」としています。

■「クラブツーリズム」 複数のツアー中止

また、東京の旅行会社「クラブツーリズム」も、感染症危険情報がレベル2に引き上げられたことを受け、ことし3月までにツアー中に武漢を訪れる複数のツアーの中止を決めました。
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1月23日。中国で感染が拡大する新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎について、WHO=世界保健機関は22日、専門家による緊急の委員会を開き「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」にあたるかどうか協議しましたが、さらなる情報が必要だとして判断は先送りしました。なぜ判断を先送りしたのでしょうか。
 
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新型ウイルス肺炎 WHO「緊急事態」判断延期の理由は
2020年1月23日 20時15分 NHK
 
©NHK

中国で感染が拡大する新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎について、WHO=世界保健機関は22日、専門家による緊急の委員会を開き「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」にあたるかどうか協議しましたが、さらなる情報が必要だとして判断は先送りしました。なぜ判断を先送りしたのでしょうか。

■WHO「緊急事態」判断先送りの理由は
 
©NHK

WHO=世界保健機関の「緊急事態」は、病気が国際的に拡大し、ほかの国に公衆衛生上の危険をもたらすとみられ、緊急に国際的な対策の調整が求められるときに、WHOのトップ、事務局長が、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」として宣言することになっています。このときに主に考慮されるのは、病気がどれだけ広がりやすいのか、その「感染力」と、どれくらいの人が亡くなるのか、致死率などから見ることができる「病原性」の状況です。
 
たとえば、2009年の当時、新型と呼ばれたインフルエンザのように、致死率は高くはないものの、感染力が強く、世界中に広がる可能性が高い場合や、エボラ出血熱のように、感染力は高くはないものの、致死率が高い感染症については「緊急事態」が宣言されました。
 
WHOが22日の緊急会合のあとで開いた記者会見によりますと、中国から提供された感染者のデータは、人数は示されているものの、いつ発症したかも分からず、感染の広がりを正確には確認できなかったということです。また、ヒトからヒトへの感染は確認されたということですが、次から次に感染が拡大しているかや、感染した人にどのような症状が出ているかといったデータも、十分ではなかったとしています。
 
会合では、警戒を呼びかけるために、緊急事態宣言を出すべきだという意見も出され、2つに割れたということですが、さらにデータが必要だとして判断を延期することにしたということです。

■「十分見極める必要ある」東北大学 押谷仁教授
 
©NHK

これについて、WHOで感染症対策を指揮してきた、東北大学の押谷仁教授は「新型コロナウイルスの感染がほかの国に広がるリスクがどれぐらいあるかということが最も重要なポイントだが、ヒトからヒトへの感染がどのような状況でどの程度起きるのか、まだわかっていないのだと思う」と指摘しました。
 
そのうえで、2003年に重い肺炎を引き起こす「SARS」が中国やアジア各地で広がったときには、急激に患者が増えて中国各地から国外に感染が広がったとして、「ヒトからヒトへの感染が起きて感染者が急増することが最も懸念される。こうしたことが本当に起きかけているか、十分に見極める必要がある」としています。

■「判断は理解できる」川崎市健康安全研究所 岡部信彦所長
 
©NHK

また、WHOで感染症対策の委員会のメンバーを務めたことがある、川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長は、「緊急事態宣言は、感染の広がりと病原性の強さ、他国に拡大する影響などを、一定のデータをもとに総合的に判断して出される。今回の新型コロナウイルスは早い段階で見つかっていて、十分なデータが集まっていないため、WHOの判断は理解できる」と述べました。
 
そして、感染の現状について「感染した人に対する重症者の数は今のところ、それほど多くないといえる」という認識を示したうえで日本での対応については、「感染の広がりや病原性の強さなどの状況を冷静にみて、判断する必要がある」としています。
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1月23日。中国で新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎の患者が増える中、北京にある日本大使館が現地の企業などを対象に説明会を開きました。
 
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新型ウイルス肺炎 日本企業の担当者に説明会 北京の日本大使館
2020年1月23日 20時46分 NHK
 
©NHK

中国で新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎の患者が増える中、北京にある日本大使館が現地の企業などを対象に説明会を開きました。

説明会には現地の日本企業の担当者ら50人余りが参加し、まず大使館側から患者の発生状況や予防対策などについて説明がありました。
 
参加者からは「2003年のSARSと比べ、今回の肺炎の症状はどの程度重いのか」といった質問や「不安な症状が出たらどの病院に行けばよいかなど、丁寧に情報発信をしてほしい」といった要望が出ていました。
 
説明会に参加した食品メーカーの担当者は「どのように対応していくか、社内でも検討を開始している。SARSの時を経験した社員もいるので、そうした人の話も聞きながら、対応していきたい」と話していました。
 
また、電機メーカーの担当者は「武漢出身の中国人社員もいて『春節』の休暇に合わせて、帰省している。そうした社員を休暇明けにすぐ出社させてよいかどうかなど、さまざまな検討を行っている」と話していました。
 
日本大使館の岡田勝領事部長は「今回は中国政府も、積極的に情報を発信している。われわれもそうした情報をもとにスピード感を持って現地の日本人向けに情報を発信していきたい」と話しています。
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1月23日。新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎の患者が中国を中心に増えていることについて、WHO=世界保健機関は日本時間の23日夜8時すぎから、再び、専門家による緊急の委員会を始めました。現状が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」にあたるかどうか、現地入りしたWHOのチームの報告なども踏まえて協議する見通しです。
 
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WHOが再び緊急委員会 「緊急事態」にあたるか協議
2020年1月23日 20時48分 NHK
 
©NHK

新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎の患者が中国を中心に増えていることについて、WHO=世界保健機関は日本時間の23日夜8時すぎから、再び、専門家による緊急の委員会を始めました。現状が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」にあたるかどうか、現地入りしたWHOのチームの報告なども踏まえて協議する見通しです。

WHOの緊急委員会は22日に続いて23日、日本時間の夜8時すぎから再び開かれ、中国や日本、アメリカなど各国の専門家や保健当局の担当者が参加しています。
 
中国を中心に新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎の患者が増えていることについて、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」にあたるかどうか協議しています。
 
22日に行われた会合では、7時間にわたって協議が行われましたが、専門家の間で意見が大きく割れ、さらなる情報が必要だとして判断は先送りされました。
 
このため再び開かれた緊急の委員会では、現地に派遣されているWHOのチームからの報告を受けるほか、武漢の地元当局が航空便や鉄道の運行を停止させる対策を講じたことなども協議される見通しです。
 
WHOは日本時間の24日午前3時に記者会見を行って委員会の結果を発表するとしていて、緊急事態にあたるかどうか慎重に検討するとみられます。
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1月23日。中国で感染が拡大している新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎について、シンガポールの保健省は中国湖北省の武漢からシンガポールに旅行で訪れた中国人の66歳の男性が新型のコロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。シンガポールで感染者が確認されたのは初めてです。
 
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新型ウイルス肺炎 シンガポールでも感染者確認
2020年1月23日 23時32分 NHK
 
©NHK

中国で感染が拡大している新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎について、シンガポールの保健省は中国湖北省の武漢からシンガポールに旅行で訪れた中国人の66歳の男性が新型のコロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。シンガポールで感染者が確認されたのは初めてです。

シンガポールの保健省によりますと、感染が確認されたのは武漢からシンガポールを訪れている66歳の中国人の男性です。
 
この男性は今月20日、家族とともに空路でシンガポールに到着し、観光していましたが22日、発熱とせきの症状から病院を受診しました。病院で肺炎と診断され、詳しく検査した結果、新型のコロナウイルスへの感染が確認されたということです。
 
男性は現在、病院で隔離されて治療を受け、容体は安定しているということです。
 
シンガポールでは今週から空港で入国する人たちへの検査を強化していますが、この男性は入国の際には発熱の症状は出ていなかったということです。
 
保健省ではこのほか武漢からシンガポールを訪れている中国人の53歳の女性も感染している可能性があるとして詳しい検査を進めています。
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1月24日。中国で感染が拡大している新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎について、ベトナムの保健省は23日、ベトナムに滞在中の中国人の親子2人が新型のコロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。ベトナムで感染者が確認されたのは初めてです。
 
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新型ウイルス肺炎 ベトナムでも感染者確認
2020年1月24日 1時19分 NHK
 
©NHK

中国で感染が拡大している新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎について、ベトナムの保健省は23日、ベトナムに滞在中の中国人の親子2人が新型のコロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。ベトナムで感染者が確認されたのは初めてです。

ベトナムの保健省の発表などによりますと、感染が確認されたのはベトナムに滞在しているいずれも中国人の60代の父親と20代の息子の2人です。
 
父親は中国・湖北省の武漢からベトナムを訪れ、ベトナムに滞在する息子と合流したということです。2人は体調を崩して病院で診察を受け、検査の結果、新型のコロナウイルスに感染していることが確認されたということです。ベトナムで感染者が確認されたのはこれが初めてです。
 
2人は現在、ホーチミンにある病院で隔離され治療を受けていて、容体は安定しているということです。
 
このほかベトナムの複数メディアは留学先の武漢から戻った学生と、中国との国境に近い市場で働くいずれもベトナム人の合わせて2人が新型のコロナウイルスに感染している可能性があるとして、検査を受けていると伝えています。
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文字数が上限に達したので、続きは科学ものの報道データの枠で取り上げます。最新情報は下記をご覧くださいませ。
 
 
 
※巡回等ブログ活動が大変遅れており申し訳ございません。
 
 
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