新型コロナウイルスについて:その6(まとめ) | Just One of Those Things

Just One of Those Things

Let's call the whole thing off

昨日に引き続き、喉風邪気味で休んでおりました・・・。新型コロナウイルス関連の報道が滝のように流れているので、取り急ぎ取り上げます。

 

科学オタクの主婦が危機感から一人でこねまくっております、危機管理シリーズより、新型コロナウイルス編。
 
前回の「新型コロナウイルスについて。(まとめ)」、「新型コロナウイルスについて:その2(まとめ)」、「新型コロナウイルスについて:その3(まとめ)」、「新型コロナウイルスについて:その4(まとめ)」、「新型コロナウイルスについて:その5(まとめ)」より。
 
流れを知るためにも、続報を時系列で以下に取り上げていきます。

 

 

1月21日。新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎について、中国の専門家がヒトからヒトへの感染や医療関係者への感染が確認されたとする見方を示したことを受け、海外の感染症に詳しい東京医科大学の濱田篤郎教授は「今のところ、感染力はそれほど強くはないと考えられるが、十分に注意する必要がある」と指摘しました。
 

----------------------------------------------------------
新型ウイルス肺炎 日本の専門家「感染力強くないが注意必要」
2020年1月21日 16時51分 NHK
 
©NHK
 
新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎について、中国の専門家がヒトからヒトへの感染や医療関係者への感染が確認されたとする見方を示したことを受け、海外の感染症に詳しい東京医科大学の濱田篤郎教授は「今のところ、感染力はそれほど強くはないと考えられるが、十分に注意する必要がある」と指摘しました。

濱田教授は、新型のコロナウイルスの感染力について、「医療関係者は手当てのため、患者に何度も接触する、濃厚接触するうちに感染したと考えられる。1人の患者から2人以上に広がるとされるインフルエンザやSARSと比べると、今回の新型コロナウイルスは1人の患者から広がるのは1人程度とみられ、感染力はそれほど強くないとみられる」とする認識を示しました。
 
その一方で、ウイルスの遺伝子が変異する可能性はあるとして、「今後、多くの人に感染するように変化するおそれもあるので、十分に注意が必要だ」と話しています。
 
また、一般の人が注意すべき点について「今のところ、手洗いや、人混みを避けてマスクを着けるなど、一般的な感染症の予防対策を徹底すれば過度に恐れる必要はない。ただ、状況が刻々と変わっており、今後出される情報に注意しながら冷静に対処してほしい」と話しています。

■国内の状況は

中国で拡大する新型のコロナウイルスが原因とみられる肺炎。
 
日本国内では今月15日に神奈川県の男性の感染が確認されて以降、新たな患者は出ていません。
 
厚生労働省は手洗いや、せきエチケットなど通常の感染対策を行うことが重要だと呼びかけています。
 
日本国内では、神奈川県に住む中国籍の30代の男性が、湖北省武漢から帰国したあとの今月15日、新型コロナウイルスに感染していることが分かりました。
 
男性は事務職で、外出する際はマスクを着用していたということで、すでに症状が回復して退院し、家族や医療関係者への感染は確認されていないということです。
 
厚生労働省は、神奈川県の男性や韓国で確認された感染者と接触した合わせて41人について、健康状態を継続的に確認していますが、新たな感染者や体調不良を訴える人は出ていないということです。
 
こうしたことから神奈川県の男性の周りで感染が拡大する可能性は低いとしています。
 
厚生労働省は、航空会社に対し、武漢や上海からの帰国者に機内アナウンスで注意を呼びかけるよう協力を求めています。
 
そして、武漢から帰国した人でせきや発熱などの症状がある場合はマスクを着用し、渡航歴を医療機関に事前に伝えたうえで、速やかに受診するよう呼びかけています。
----------------------------------------------------------
 
 
1月21日。中国で新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎の感染が広がっていることを受けて、国内でもドラッグストアなどからのマスクの注文が急増し、大手メーカーが24時間態勢でマスクを増産しています。
 
----------------------------------------------------------
マスク大手 24時間態勢で増産 新型ウイルス肺炎感染拡大で
2020年1月21日 17時06分 NHK
 
©NHK
 
中国で新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎の感染が広がっていることを受けて、国内でもドラッグストアなどからのマスクの注文が急増し、大手メーカーが24時間態勢でマスクを増産しています。

大手日用品メーカーのユニ・チャームでは、今月中旬以降、ドラッグストアなどからのマスクの発注が大幅に増加しました。
 
今月24日から始まる旧正月=春節の連休に合わせて、日本を訪れる中国人観光客がお土産として日本のマスクを大量に買い込むと見込まれていることなどから、多い日で1日当たりの注文が例年の10倍以上に増えたということです。
 
注文の急増を受けて、この会社では、マスクを生産する工場を今月いっぱいは臨時に24時間態勢にして、増産にあたる計画です。
----------------------------------------------------------
 
 
1月21日。新型コロナウイルスへの感染者が日本国内で初めて確認されたことを受けて、政府は、検疫所での健康状態の確認といった水際対策を徹底し、医療機関で感染が疑われる人が確認された際の検査を着実に運用するなどとした対応方針を決定しました。
 
----------------------------------------------------------
新型コロナウイルスへの対応 日本国内では
2020年1月21日 17時38分 NHK
 
©NHK
 
新型コロナウイルスへの感染者が日本国内で初めて確認されたことを受けて、政府は、検疫所での健康状態の確認といった水際対策を徹底し、医療機関で感染が疑われる人が確認された際の検査を着実に運用するなどとした対応方針を決定しました。

政府は、21日午前、総理大臣官邸で関係閣僚会議を開き、新型コロナウイルスへの対応方針を決定しました。
 
それによりますと、感染のリスクが高い地域からの入国者や帰国者に対し、検疫所で健康状態を確認するなどの水際対策を徹底し、医療機関で感染が疑われる人が確認された場合には、国立感染症研究所で検査する仕組みを着実に運用するとともに、感染者との濃厚接触者の把握を徹底するとしています。
 
また、各国や関係機関と緊密な連携を図り、発生国での感染状況や、WHO=世界保健機関、各国の対応状況などに関する情報収集に最大限努力するとしたうえで、国民に迅速、かつ的確な情報提供を行い、安心・安全の確保に努めるとしています。
 
©NHK

安倍総理大臣は「現時点で、持続的なヒトからヒトへの感染が確認されている状況ではないが、中国では引き続き患者数が増加しており、一層の警戒が必要だ。感染症の発生状況などの情報収集の徹底などに万全を期してほしい」と述べました。

■官房長官「感染拡大防止に万全期す」

菅官房長官は、閣議のあとの記者会見で、「決定した対応方針に基づき、中国・武漢から航空機で入国する人に、健康状態を確認するための質問書を新たに配布するなど、水際対策を強化することにしている」と述べました。
 
そのうえで、「検疫時の症状などにかかわらず、すでに全国の医療機関で、武漢に渡航歴があり、原因が明らかでない肺炎患者を把握する仕組みを構築しており、その着実な運用を徹底するなど、感染の拡大防止に万全を期していきたい」と述べました。
 
■厚労相 水際対策を強化
 
©NHK
 
加藤厚生労働大臣は、関係閣僚会議を受けて、中国からの入国者に対して、健康確認を徹底するなど、水際対策を強化する方針を明らかにしました。
 
具体的には、▼中国・武漢から航空機で入国する人に対して、健康状態を把握するため、症状に関する質問票を新たに配布するほか、▼武漢に加え、上海からの航空便でも、発熱などがある場合は自己申告するよう、機内アナウンスを流すということです。
 
加藤大臣は、閣議のあとの記者会見で「22日、WHO=世界保健機関の緊急会合が開催されることになっており、その結果も踏まえつつ、リスクの変化に応じ、関係各所と連携しながら対策の強化を図り、万全の対応を行っていきたい」と述べました。

■国交相 旅行会社への情報提供など指示
 
©NHK

国土交通省で臨時の幹部会議が開かれ、赤羽国土交通大臣が旅行会社への情報提供や水際対策の徹底などを指示しました。
 
中国の湖北省武漢を中心に、新型コロナウイルスによるとみられる肺炎の感染が広がっていて、日本国内でも先週、感染が明らかになっています。
 
これを受けて国土交通省は21日午前、臨時の幹部会議を開き、この中で赤羽国土交通大臣が「厚生労働省など関係省庁と緊密に連携して、新型コロナウイルスへの対応に万全を期すように」と述べました。
 
そのうえで、さらなる感染拡大に備え、▽旅行会社や航空会社に迅速に情報提供を行うことや、▽空港や港湾施設での検疫が円滑に行われるように水際対策の徹底に必要な支援を行うことなどを関係部署に指示しました。

■中国からの旅行者は959万人
 
©NHK
 
日本政府観光局によりますと、去年1年間に日本を訪れた旅行者は推計値で中国が最も多く、959万4300人にのぼり、前の年と比べて14.5%増えています。
 
このうち、去年の旧正月「春節」の連休期間が含まれる2月は72万3600人と全体のおよそ8%を占めました。
 
観光庁によりますと、ことしは中国路線の冬ダイヤが増便されていることなどから、今月24日から30日までの春節にあわせた大型連休では、日本を訪れる観光客などが増えることが予想されるということです。
 
■武漢との直行便がある関西空港では…

関西空港では、新型のコロナウイルスによるものとみられる肺炎の感染が広がっている中国の武漢との直行便が毎日就航しています。
 
21日午後4時前にも武漢から直行便が到着し、乗客の多くはマスクを着用していました。
 
このうち、武漢出身の留学生の女性は、「武漢ではなるべく人混みに行かないようにしていました。母からマスクをするようにと言われたのでマスクをしています。早く解決策ができるよう期待しています」と話していました。
 
今週末から中国の旧正月、春節の休暇が始まり、関西空港では中国からの観光客が1年で最も多い時期となるのを前に、南海電鉄の関西空港の駅では新型肺炎の感染拡大を防ぐためとして、20日から駅員全員にマスクの着用を義務づけました。
 
駅の改札やホームでは乗客の誘導などにあたる駅員が、全員マスクをつけて業務に当たる様子が見られました。
 
この駅では、駅員が自身の身を守るとともに乗客に感染が広がらないようにと、独自で対応を決めたということで、当面、マスクをつけての業務を続けるということです。

■新千歳空港では

中国で新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎の感染が広がっていることを受けて、新千歳空港では、武漢に滞在した人で熱などの症状がある場合は申し出るよう呼びかけるなど警戒を強めています。
 
新千歳空港には、北京や上海など中国の10の都市との直行便があり、空港の検疫所の検査場には、武漢に滞在した人で熱などの症状がある場合は申し出るよう呼びかけるポスターを掲示しています。
 
また、入国者全員に対して日頃から行っている、体の表面の温度を調べるサーモグラフィーによる検査で熱がある人が見つかった場合は、問診で武漢に滞在したかを確認することにしています。
 
上海から観光で訪れた30歳の中国人の女性は、「上海ではまだ大きな騒ぎにはなっていなかったが、個人的に少し怖いので、マスクの着用や手洗いはしている」と話していました。
 
厚生労働省小樽検疫所千歳空港検疫所支所の鈴木尚文検疫調整官は、「これから中国では春節を迎え、新千歳空港にも中国各地から多くの人が来る見込みだ。より一層、警戒を強めたい」と話していました。

■国内のホテルも予防に乗り出す

札幌市内のホテルでは先週から予防対策に乗り出しています。
 
客室数340室余りで海外からの宿泊客も多く訪れるJRタワーホテル日航札幌では、宿泊客が触れるエレベーターのボタンや客室のドアノブは、すべてアルコール消毒を徹底する対策を始めました。
 
さらに、発熱があるなど感染が疑われる宿泊客には、38度以上の熱があるかどうかや、現在の健康状態、感染した患者が確認された地域を訪れたことがあるかを尋ねる英語を併記した質問票も新たに作成しました。
 
このほか、新型肺炎の感染者が確認された場合に備え、マスクや消毒液が入ったホテル内の救急セットをさらに性能がよいものに取り替えることを検討しているということです。
 
JRタワーホテル日航札幌の中村正彦マーケティング部長は「安心して泊まってもらえるように対策を始めている。十分注意して、万全の体制でお迎えできるようにしている」と話しています。
----------------------------------------------------------
 
 
1月21日。中国で新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎への感染が広がっている問題で、患者の数は291人、死亡した人は2人増えて6人となりました。感染拡大が最も深刻な湖北省の武漢では対策本部が設置されるなど、中国政府は感染の拡大防止を強化する姿勢を示しています。
 
----------------------------------------------------------
新型ウイルス肺炎 中国 死者6人に 患者は291人 拡大防止を強化
2020年1月21日 18時37分 NHK
 
©NHK
 
中国で新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎への感染が広がっている問題で、患者の数は291人、死亡した人は2人増えて6人となりました。感染拡大が最も深刻な湖北省の武漢では対策本部が設置されるなど、中国政府は感染の拡大防止を強化する姿勢を示しています。

感染が最も深刻な武漢市の周先旺市長は、21日、中国中央テレビの取材に対し、武漢での死者が6人になったと明らかにしました。
 
また国家衛生健康委員会は、21日、患者が、武漢を含めた湖北省でさらに72人増えて270人になったほか、湖北省以外では、北京で5人、上海で2人、広東省で14人の感染が確認され、患者は合わせて291人となったと発表しています。
 
また、医療従事者についても15人の感染が確認されていて、中国政府の専門家チームのトップは、国営メディアの取材に対し「ヒトからヒトへの感染が確認された」と明らかにしました。
 
専門家チームは、新型肺炎「SARS」のウイルスよりも感染力は強くないとみられるとしていますが、警戒が必要だと強調しています。
 
こうした中、国営メディアは、感染が深刻な武漢で20日、対策本部が設置され、患者への対応強化とともに感染拡大を抑え込む方針が示されたと伝えました。
 
今後、武漢では人が大勢集まるイベントを極力中止するほか、現地の旅行会社なども武漢以外へ旅行する団体ツアーを組むのを取りやめるということで、人の往来の管理が強化されています。
 
中国では今週24日から旧正月の「春節」に合わせた大型連休が始まり、人の往来が活発化するため、当局は感染拡大の防止に取り組む姿勢を示しています。

■中国外務省報道官「国際協力を進め対応する」
 
©NHK
 
新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎の感染拡大について、中国外務省の耿爽報道官は21日の記者会見で「中国は責任ある態度で、WHOや関係国、関係地域と、いち早く情報を共有してきた」と述べて、関係国や国際機関との情報共有を今後も重視する考えを示しました。
 
そして、「引き続き国際協力を深め、国際社会と手を取り合って対応していく」と述べ、国際社会と協力して取り組んでいく姿勢を強調しました。

■武漢市内の医療機関では

国営の中国中央テレビが伝えた武漢市内の医療機関の映像では、マスクをつけたり、防護服のようなものを着たりしたスタッフの姿が映し出されています。
 
北京の有力紙「新京報」は、新型のコロナウイルスによるものとみられる肺炎の患者を受け入れている武漢市内の病院では、医師ら以外は患者が入院している病棟に入ることは許されておらず、患者の家族も入れないと伝えています。

■香港や上海 株式が下落

中国で、新型のコロナウイルスによるものとみられる肺炎への感染が広がっていることを受け、香港や上海の株式市場は、消費が冷え込むことなどへの懸念から売り注文が広がり、株価が下落しました。
 
香港の株式市場では、代表的な株価指数の終値が、20日と比べておよそ2.8%下落しました。中国で、新型のコロナウイルスによるものとみられる肺炎への感染が広がっていることが、経済に影響を及ぼすことを懸念して、金融や不動産関連など幅広い銘柄が売られました。さらに、大手格付け会社が20日、香港の債券の信用度を示す格付けを引き下げたことも影響したとみられます。
 
また、上海の株式市場は、代表的な株価指数の終値が20日に比べておよそ1.4%下落しました。中国では、旧正月の「春節」にあわせた大型連休を前に感染が広がっていることから、旅行やホテル関連などの業種の銘柄が大きく下落し、中には21日の1日で6%余り値下がりした銘柄もありました。
 
一方、製薬や医療サービスといった業種では株価が上昇しました。
 
市場関係者は「人の移動が多い時期だけに観光業などへの直接の影響が懸念される。長期化すれば、春節の休暇が明けたあとの工場の操業などにも影響が出かねず、肺炎の感染の広がりを注意して見る必要がある」と話しています。

■旅行会社 ホテルなどの無料キャンセル対応も
 
中国で新型のコロナウイルスによるものとみられる肺炎への感染が広がっていることを受けて、中国最大手の旅行予約サイト「シートリップ」は、各地の空港や港で感染が確認されたり感染が疑われたりした人やその同行者が旅行を取りやめざるをえなくなった場合、航空券を無料でキャンセルできる措置を始めました。
 
また、21日から今月末までの間、感染が広がっている武漢にあるホテルや観光地のチケットなどについても無料でキャンセルを受け付けるとしています。
 
中国は今月24日から、旧正月の「春節」にあわせた大型連休が始まりますが、肺炎の感染拡大の影響が旅行や帰省で移動する人たちに広がることが懸念されています。

■武漢の日系企業 在宅勤務を指示する会社も

中国で新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎の感染が広がっていることを受けて、日本企業も対策を進めています。
 
JETRO=日本貿易振興機構によりますと、中国の武漢やその周辺の都市には去年10月の時点で156社の日系企業が拠点を置いています。
 
このうち、ソフトバンクは武漢にいる子会社の社員1人について、在宅勤務にしているということです。
 
また、自動車部品メーカーのヨロズは今月9日から拠点を置く中国の武漢と広州への出張を見合わせています。
 
また、中国から帰国した社員に対しては病院で検査を受けるよう指示しているということです。
 
流通大手のイオンは、武漢にある大型の商業施設など8つの店舗で通常どおり営業を続けていますが、売り場の棚などの消毒を徹底するようにしているほか、従業員の健康に異常がないか確認しているということです。
 
いずれも武漢に拠点を置く日産自動車とホンダも現地の従業員や出張者に対して手洗いを徹底したりマスクを着用したりして、感染予防に努めるよう呼びかけています。

■駐中国大使「在留日本人に丁寧な情報提供努める」

中国で新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎の感染が広がっていることについて、中国駐在の横井大使は21日、北京で記者会見し、一層の情報収集に取り組み、中国に在留する日本人に対し、丁寧な情報提供を行うよう努める考えを示しました。
 
この中で、横井大使は「中国で患者数が増加し、日本を含む第三国での感染例も出ており、大使館としては高い関心を持って情報収集を行っている」と述べました。
 
そのうえで、大使館としては、これまでにも在留する日本人に対しメールやホームページなどを通じて、最新の情報の提供や注意喚起を行ってきたとしたうえで、「今後も一層の情報収集に取り組むとともに適切な情報提供や注意喚起を行っていく」と強調しました。
 
大使館によりますと、中国側から得ている情報では、今のところ中国国内での日本人の感染者は確認されていないということです。

■北京の空港 マスク姿が増える
 
©NHK
 
中国で、新型のコロナウイルスによるものとみられる肺炎への感染が広がり、メディアが予防を呼びかけていることを受けて、北京の空港では予防のためにマスクをつけていると話す人たちが増えています。
 
中国では24日から旧正月の「春節」にあわせた大型連休が始まるのを前に、空港や駅ではすでに人の動きが活発になっています。
 
マスクをしていた20代の女性は「マスクを買いに薬局に行ったら最後の1つでした。みんなとても心配しているので予防のために買っているのだと思います。春節で人の移動が増えるので自分のためと、ほかの人に迷惑をかけないためにマスクをします」と話していました。
 
また、30代の男性は「気にしている人もいれば気にしていない人もいます。どうやって予防していくかが問題だと思います」と話していました。

■上海の薬局 「マスク売り切れ」

中国で新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎の感染が相次ぐ中、感染した患者が確認された上海では薬局にマスクを買い求める人が大勢訪れて、一部の店舗では品薄な状況となっています。
 
このうち、上海市の中心部にある薬局では、数日前からマスクが品薄になっているということで、21日は入り口に「売り切れ」という表示を張り出していました。それでも、店には在庫や入荷の状況などを確認しようと訪れる人が絶えませんでした。
 
マスクを買いに来た男性は、「これから飛行機に乗って、閉ざされた空間にいることになるので、安全のためにマスクを買いに来ましたが、ありませんでした。1つでも買いたいので別の店を探してみます」と話していました。
 
また、40代の女性は「家にあるマスクは、もうすぐなくなるし、ウイルスのこともあり、子どももいるので予防のために買いに来ました。手洗いのための消毒液も用意して、旧正月は出かけないようにします」と話していました。
 
別の女性は、「上海でも患者が出たので、安全、予防のため家族全員マスクをするようにしています」と話していました。
 
一方、上海の街中では、マスクをした日本人観光客の姿も見られました。
 
19日、愛知県から友人とともに訪れたという女性は、「旅行を計画したときは患者も出ていなかったので、上海に来ることには抵抗はありませんでしたが、周りからは反対されました。目に見えるものではないので怖いです」と話していました。

■SARSの教訓は

2003年に新型肺炎「SARS」の感染が拡大した要因の1つとして、当初、中国政府がWHO=世界保健機関や各国の感染症担当者と、情報を十分に共有しなかったことがあると指摘されています。
 
重い肺炎を引き起こすSARSは2002年の11月に中国南部の広東省で最初の患者が確認されましたが、中国の保健当局がWHOに報告したのは3か月近くたった翌年、2003年の2月で、この時点で305人が発症し、このうち5人が死亡していたとされています。
 
その後、2003年3月には旅行者を通じて広がったウイルスによってベトナムや香港の病院で院内感染が起きるなど、感染は拡大し、WHOはSARS=「重症急性呼吸器症候群」と名付けたうえで、「世界規模の健康上の脅威」と位置づけるに至りました。
 
2003年4月になると、WHOは広東省と香港に対する渡航の延期を勧告するという強い措置に踏み切り、WHOの当時の担当者はこうした措置の背景について感染者の増加に加え、「中国側が肺炎についての情報を提供しなかったことも背景にあった」と述べています。
 
SARSのウイルスが特定されたのは2003年4月で、患者を隔離するなどの対応が取られた結果、WHOは2003年7月に「終息」を宣言しました。
 
WHOの報告によりますと、この間、症状が出た人は中国やアジア各地、カナダなどで合わせておよそ8000人以上、最終的に800人近くが死亡し、致死率はおよそ10%に上るとされています。
----------------------------------------------------------
 
 
1月21日。中国で新型のコロナウイルスによるものとみられる肺炎の感染拡大が最も深刻な湖北省武漢市の周先旺市長は、武漢市で感染が確認された患者のうち、これまでに6人が死亡したと述べました。
 
----------------------------------------------------------
新型ウイルス肺炎の死者6人に 中国 武漢
2020年1月21日 19時06分 NHK
 
©NHK
 
中国で新型のコロナウイルスによるものとみられる肺炎の感染拡大が最も深刻な湖北省武漢市の周先旺市長は、武漢市で感染が確認された患者のうち、これまでに6人が死亡したと述べました。
 
これは周市長が中国中央テレビの取材に対して述べたもので、中国の保健当局としてはこれまでのところ死者は4人だと発表しています。
----------------------------------------------------------
 
 
1月21日。ヒトからヒトへの感染が確認された新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎。毒性や感染力はどうなのでしょうか? 海外の感染症に詳しい専門家に聞きました。(動画ニュースです。データ放送ではご覧になれません)
 
----------------------------------------------------------
【動画解説】新型コロナウイルス 感染力や毒性は?
2020年1月21日 19時28分
 
©NHK
 
ヒトからヒトへの感染が確認された新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎。毒性や感染力はどうなのでしょうか? 海外の感染症に詳しい専門家に聞きました。(動画ニュースです。データ放送ではご覧になれません)
----------------------------------------------------------
 
 
1月21日。中国で新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎への感染が広がっている問題で、台湾の保健当局は21日、1人の感染が確認されたと発表しました。台湾で患者が確認されたのは今回が初めてです。
 
----------------------------------------------------------
新型ウイルス肺炎 台湾でも1人の感染を確認
2020年1月21日 21時39分 NHK
 
©NHK
 
中国で新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎への感染が広がっている問題で、台湾の保健当局は21日、1人の感染が確認されたと発表しました。台湾で患者が確認されたのは今回が初めてです。

台湾の保健当局は21日夜に記者会見を開き、中国の湖北省武漢から戻った台湾南部の50代の女性が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。
 
女性は仕事のため去年12月から武漢に滞在していて、今月11日から発熱やのどの痛みの症状があったということです。
 
保健当局は先月末から、武漢から直行便が台湾に到着するのに合わせて機内に職員を派遣し症状がある乗客は申し出るよう求める措置をとっていて、女性は20日夜、到着時の機内で症状を訴えたということです。
 
感染が確認されたことを受けて、女性は現在病院で治療を受けているということです。
 
女性は教育関係の仕事に従事していて、今回肺炎患者が相次いでいる武漢の海鮮市場には立ち寄っておらず、鳥などの野生動物にも接触していないと話しているということで、台湾当局ではヒトからヒトに感染したケースにあたる可能性が高いという見解を示しています。
 
中国大陸以外で感染が確認されたのは、タイ、日本、韓国についで、台湾が4例目です。
----------------------------------------------------------
 
 
1月21日。外務省は今夜、中国に「感染症危険情報」を出し、中国に滞在する日本人を対象に感染に関する最新の情報を入手し、予防に努めるなど、十分注意するよう呼びかけています。そのうえで、日本に帰国した際、せきや発熱などの症状がある場合は、マスクを着用するなどして、医療機関を受診するよう、呼びかけています。
 
----------------------------------------------------------
外務省が中国に「感染症危険情報」
2020年1月21日 23時35分 NHK
 
©NHK
 
外務省は今夜、中国に「感染症危険情報」を出し、中国に滞在する日本人を対象に感染に関する最新の情報を入手し、予防に努めるなど、十分注意するよう呼びかけています。そのうえで、日本に帰国した際、せきや発熱などの症状がある場合は、マスクを着用するなどして、医療機関を受診するよう、呼びかけています。
----------------------------------------------------------
 
 
1月22日。中国で新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎への感染が広がっている問題について、WHO=世界保健機関のテドロス事務局長は21日、ダボス会議の会場でNHKなどの取材に対し、「22日、緊急会合を開く」と述べ、会場をあとにしました。
 
----------------------------------------------------------
新型ウイルス肺炎 WHO事務局長「緊急会合 開催へ」
2020年1月22日 0時02分 NHK
 
©NHK
 
中国で新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎への感染が広がっている問題について、WHO=世界保健機関のテドロス事務局長は21日、ダボス会議の会場でNHKなどの取材に対し、「22日、緊急会合を開く」と述べ、会場をあとにしました。
----------------------------------------------------------
 
 
1月22日。中国で新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎の患者が増えていることを受けて、WHO=世界保健機関は22日、専門家による緊急の委員会を本部のあるスイスで開きます。WHOは、ヒトからヒトへの感染が起きていると見ていて、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」と判断するか、注目されます。
 
----------------------------------------------------------
新型ウイルス肺炎でWHO 緊急の委員会開催へ
2020年1月22日 4時14分 NHK
 
©NHK
 
中国で新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎の患者が増えていることを受けて、WHO=世界保健機関は22日、専門家による緊急の委員会を本部のあるスイスで開きます。WHOは、ヒトからヒトへの感染が起きていると見ていて、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」と判断するか、注目されます。

新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎は中国の湖北省武漢を中心に感染が広がり、中国のほかに日本やタイなどでも患者が確認されています。
 
こうした中でWHOは22日、スイスのジュネーブにある本部で各国の専門家が参加する緊急の委員会を開いて、今後の対応について協議する予定です。
 
委員会に先立ちWHOのジャサレビッチ報道官は21日に記者会見を行い、「過去の呼吸器系の病気、特にほかのコロナウイルスの感染拡大の経験や、中国が提供したデータの分析によるとヒトからヒトへの感染が起きている」と述べ、限定的なもののヒトからヒトへの感染が起きているとみていることを明らかにしました。
 
WHOのチームが現在、現地入りして情報収集を行っているとしています。
 
緊急の委員会では最新の状況などを踏まえて、今回の感染の広がりが「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」かどうか判断する見通しです。
 
「緊急事態」と判断された場合、検疫の強化といった対策が各国に勧告されることになり、その結果が注目されます。

■専門家「武漢の患者は1300人以上か」

中国で感染が広がっている新型のコロナウイルスによるものとみられる肺炎について、香港大学で公衆衛生医学を研究する梁卓偉教授らの専門家チームが、患者数は武漢で1300人以上にのぼる可能性があるという推計を発表しました。
 
この専門家チームは武漢と中国内外のほかの地域を空路や陸路で行き来した人の数などから、新型のコロナウイルスによるものとみられる肺炎の患者の数を推計しました。
 
それによりますと今月17日の時点で、武漢での患者は1300人以上にのぼる可能性があるということです。
 
また北京や上海、広州、深センなど、中国各地の20の都市で、患者は合わせて100人以上と推計しています。(※センは土偏に川)
 
今後の見通しについて梁教授は、各地で感染の拡大を防ぐ措置がとられ始めており、武漢からその他の地域に感染が広がる力は当初より弱まるとの見方を示しました。

■航空便キャンセル無料で拡大阻止ねらう

中国の交通当局は、新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎への感染が広がっている湖北省武漢の空港を離着陸する航空便を無料でキャンセルできる措置をとるよう航空各社に要請しました。
 
武漢市内の駅を発着する鉄道についても、キャンセル料を無料にするとしています。
 
中国では旧正月、春節を控え大勢の人が移動する時期を迎えていますが、最も多くの感染者が発生している武漢での人の出入りを抑えることで、感染の拡大を防ぐねらいがあります。

■北朝鮮でも 拡大防止へ「国家的な取り組み」

北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは21日夜の定時ニュースで、中国で新型のコロナウイルスによるものとみられる肺炎への感染が広がっている問題について伝えました。
 
この中で北朝鮮保健省の担当者は「この悪性ウイルスについての広報活動を強化し、感染の拡大を防ぐための国家的な取り組みを力強く展開している」と述べ、北朝鮮としても国内への流入に神経をとがらせていることがうかがえます。
 
北朝鮮は2003年に同じく中国で新型肺炎「SARS」の感染が拡大した際には、患者が見つかった国からの入国を制限するとともに、国内の検疫態勢を強化しました。
----------------------------------------------------------
 
上限が来ましたので、続きは科学もの報道データの枠で取り上げます。
 
≪NHKのコンテンツ≫
「肺炎」-NHK News Web
 
 
※我が家のにゃんこの喉風邪はだいぶんよくなりましたが、主人の喉風邪がまだ治っておらず、私も喉風邪気味ということで、巡回等が大変遅れております。申し訳ございません。
 
 
ペタしてね