新型コロナウイルスについて:その5(まとめ) | Just One of Those Things

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風邪気味が長く続いているので安静にして寝ておりました・・・。この枠は科学ものの報道ネタを取り上げることにしていましたが、新型コロナウイルスが進展したので、予定を変更して急遽取り上げます。

 

科学オタクの主婦が危機感から一人でこねまくっております、危機管理シリーズより、新型コロナウイルス編。
 
前回の「新型コロナウイルスについて。(まとめ)」、「新型コロナウイルスについて:その2(まとめ)」、「新型コロナウイルスについて:その3(まとめ)」、「新型コロナウイルスについて:その4(まとめ)」より。
 

続報を時系列で以下に取り上げていきます。

 

 

1月20日。中国で新型コロナウイルスによるとみられる肺炎が相次ぎ水際対策の徹底が求められる中、クルーズ船が数多く入港する横浜港で検疫所などが訓練を行い、患者が発生した場合の対応などを確認しました。
 

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新型インフルエンザ感染拡大防止 横浜港で対策訓練
2020年1月20日 18時02分 NHK
 
©NHK
 
中国で新型コロナウイルスによるとみられる肺炎が相次ぎ水際対策の徹底が求められる中、クルーズ船が数多く入港する横浜港で検疫所などが訓練を行い、患者が発生した場合の対応などを確認しました。
 
©NHK
 
横浜港で行われた訓練には、厚生労働省の横浜検疫所や海上保安部、警察など関係機関のおよそ100人が参加しました。
 
20日の訓練は、海外から入港した大型のクルーズ船の船内で新型インフルエンザの患者が出たという想定で行われ、検疫所の係官や医師らが感染が広がらないよう船内で特殊なシートで覆い、すみやかに病院に搬送する手順を確認しました。
 
また、船から下りようとするほかの乗客に対しては、ウイルスに感染しているおそれがあるためサーモグラフィーカメラという特殊なカメラで撮影して体の表面の温度を計測して高い熱が出てないかを確かめたり、疑わしい人から検体を採取したりする訓練も行われました。
 
中国で新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎が拡大し、国内でも先週、神奈川県の男性が感染していたことが確認されたばかりで、参加者は手順の一つ一つを真剣に確認していました。
 
横浜検疫所の北澤潤所長は「新型のコロナウイルスなど情報の少ないウイルスに対しても関係機関と連携を図り、水際対策を徹底していきたい」と話していました。
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1月20日。中国の湖北省武漢で新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎が相次いでいる問題で、武漢以外に北京や南部の広東省でも初めて患者が確認され、患者はすでに200人を超えました。中国国内では東部の浙江省でも感染の疑いが発表されるなど、広い範囲に感染が拡大しています。
 
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新型ウイルス肺炎 中国の広い範囲に感染拡大 患者200人超
2020年1月20日 18時46分 NHK
 
©NHK
 
中国の湖北省武漢で新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎が相次いでいる問題で、武漢以外に北京や南部の広東省でも初めて患者が確認され、患者はすでに200人を超えました。中国国内では東部の浙江省でも感染の疑いが発表されるなど、広い範囲に感染が拡大しています。

中国湖北省武漢の保健当局は20日、新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎の患者が、19日と18日の2日間に武漢で新たに136人確認され、このうち1人が死亡したと発表しました。この結果、この肺炎での死者は3人になりました。
 
武漢で確認された患者はこれまでに198人にのぼり、このうち危篤状態の患者が9人で、さらに35人が重症だということです。
 
一方、北京と広東省の保健当局は20日、北京で2人、広東省深※センで1人の患者が確認されたとそれぞれ発表しました。中国の当局が武漢以外での患者を発表したのは初めてです。
 
中国国内で確認された患者はすでに200人を超え、このほか東部の浙江省の保健当局も5人が感染の疑いがあると発表するなど、中国国内の広い範囲に感染が拡大しています。
 
中国政府でこの問題を担当する国家衛生健康委員会は、今のところ予防や抑制は可能だとしていますが、感染経路を完全に把握できていないとして、今後もウイルスの遺伝子の変異がないかを含め監視する必要があるとしています。
 
中国では今週24日から旧正月の「春節」にあわせた大型連休が始まり、人の移動が増えるだけに、感染の一層の拡大が懸念されています。
 
※センは「土」へんに「川」

■中国外務省「各国と意思疎通し 安全維持」

新型コロナウイルスによるとみられる肺炎が相次いでいることについて、中国外務省の耿爽報道官は20日の記者会見で「中国は責任ある態度でWHO=世界保健機関や関係各国に対して病気の発生状況をすぐ通知しており、密接な意思疎通を保っている」と述べ、積極的な情報公開を行っていると強調しました。
 
そのうえで「他国で感染が疑われるケースが発生したら、中国は共同で監視を強化し、感染拡大を防止していくことを積極的に受け入れる。中国は各国とともにこの病気の対応に当たり、地域や全世界の衛生上の安全を維持していく」と述べました。
 
中国では2003年に新型肺炎「SARS」が猛威をふるった際、政府の情報公開が遅れるなどして国内外から批判を浴びたことから、中国政府としては各国と協調的な姿勢を示し、適切に対応していると強調するねらいがあるとみられます。

■「春節」で人の往来活発に 拡大を心配する声も

中国では、今週24日から旧正月の「春節」にあわせた大型連休を迎えるため、各地で出稼ぎ労働者などの帰省ラッシュが本格化していて、人の往来が活発になっています。
 
このうち北京の駅では、大きな荷物や土産物を手にした人で混雑していて、多くの人が今回の肺炎についてはあまり知らないなどと話す一方、感染のさらなる拡大を心配する声も聞かれました。
 
内モンゴル自治区から北京を訪れた19才の女性は「病気について少し心配しており、誰もが感染する可能性があると思っています。駅では移動する人が多いので感染が広まる可能性があると感じています」と話していました。
 
また、女性の母親も「今回の肺炎についてとても心配しています。効果的に抑え込まれることを望んでいますが、病気がさらにまん延すれば非常に怖いです」と話していました。
 
一方、18才の男性は「北京でも感染が確認されたと聞き、自分の身は自分で守りたいと思います。仮に病気が北京でもまん延したら中国政府が必ず適切な対応をとり、抑え込むと思います」と話していました。
 
新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎について、中国政府が「抑え込むことができる」などと強調していることもあり、よく知らないと話す人が多く見られました。

■中国共産党系のメディア「隠蔽繰り返すな」

中国共産党系のメディア「環球時報」は20日付けの社説で「今回の感染拡大は2003年の新型肺炎を思い起こさせ、国民の関心も徐々に高まっている」と指摘したうえで「当時の感染拡大初期に見られた情報の隠蔽を絶対に繰り返してはならない」と強調しました。
 
そして「政府は関係する情報のすべてを必ず国民に知らせるべきで、春節の雰囲気を壊さないようになどと配慮して情報を抑え込むなら、かえって政府の信頼を大きく損ね、一層の社会不安を誘発することになる」として、情報公開を強化すべきだという考えを強調しています。
 
社説は政府内で一層の情報公開を求める声が高まっていることを示しているとみられますが、これまでのところ保健当局は記者会見を一度も行わないなど、国民に向けた情報提供が不十分だという指摘も出ています。

■武漢発の旅客機内で体温検査

中国共産党系のメディア「環球時報」の英語版はツイッターで、中国の武漢からマカオに向かった中国国際航空の機内で体温検査が行われている様子を映像で伝えました。
 
映像では、マスクをつけた担当者が乗客一人一人の額に検査器具をかざして高熱の人がいないかチェックしている様子が確認できます。
 
北京の有力紙「新京報」の電子版はマカオの衛生当局の話として、武漢からマカオに到着するすべての便について、到着した際に機内で体温検査を行っていると伝えています。

■専門家「日本でも患者が増える可能性も」

海外の感染症に詳しい東京医科大学の濱田篤郎教授は中国やアジア各地で新型肺炎「SARS」の感染が拡大した2003年と比べると、日本を訪れる中国人がおよそ20倍になっているほか、今週からは中国の旧正月「春節」に入って多くの人が移動するとして「日本でも患者が増える可能性があり、注意が必要だ」と指摘しています。
 
また濱田教授は中国で新型コロナウイルスの患者の報告が増えていることについて「感染の中心となっている武漢の『海鮮市場』を訪れていない人も感染しており、限定的ではあるがヒトからヒトに感染するものとみて、対策に当たる時期に来ている」としたうえで「武漢だけでなく、中国に滞在していた患者の感染に注意するなど、国などの関係機関も柔軟に対策を切り替えていく必要がある」と強調しました。
 
さらに日本国内での備えについて「過度に恐れる必要はないが、手洗いやマスクの着用、人混みを避けるなのどの予防対策をこれまで以上に徹底するほか、春節に伴って中国から帰国する人は1日2回体温を測るなど、体調の異変に気を配ってほしい。37度5分以上の発熱が出たら中国での滞在歴を告げたうえで、必ずマスクをして医療機関を受診してほしい」と話しています。
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1月20日。中国の湖北省武漢で新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎が相次いでいる問題で、中国本土との人の往来が多い香港では今のところ感染は確認されていないものの、香港政府が水際での対策を強化するなど警戒を強めています。
 
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新型ウイルス肺炎 香港政府 水際での対策強化
2020年1月20日 19時01分 NHK
 
©NHK
 
中国の湖北省武漢で新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎が相次いでいる問題で、中国本土との人の往来が多い香港では今のところ感染は確認されていないものの、香港政府が水際での対策を強化するなど警戒を強めています。

香港政府はこの肺炎を患者の隔離を義務づける病気のリストに加えるとともに、警戒のレベルを3段階のうち2番目にあたる「厳重」に引き上げて空港や駅で乗客の体温を測定するなど対策を強化しています。
 
香港政府によりますと、これまでに中国の武漢から香港に入り発熱などの症状を訴えた106人について経過観察の措置をとりましたが、感染は確認されませんでした。また21日から、武漢から飛行機で香港に入る乗客に対し健康状態について申告するよう求めることにしています。
 
中国本土から多くの旅行客が訪れる旧正月の大型連休を前に市民の間では不安が広がっていて、正月飾りなどを扱う花市ではマスク姿の買い物客の姿が目立ちました。
 
50代の女性は「とても心配しています。旧正月の大移動が始まって中国政府も十分にコントロールできないかもしれず、自分自身で予防したい」と話していました。
 
また別の女性は「香港と中国はとても関係が深いうえ、中国の情報が正確ではないかもしれないし、隠していることがあるかもしれず、とても心配です」と話していました。
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1月20日。中国の湖北省武漢で新型のコロナウイルスによるものとみられる肺炎が相次いでいる問題で、大分市は武漢との友好都市締結40年を記念して来月、開く予定だったイベントを延期することを決めました。
 
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新型ウイルス肺炎 武漢との友好都市イベント延期 大分
2020年1月20日 19時24分 NHK
 
©NHK

中国の湖北省武漢で新型のコロナウイルスによるものとみられる肺炎が相次いでいる問題で、大分市は武漢との友好都市締結40年を記念して来月、開く予定だったイベントを延期することを決めました。

中国の湖北省武漢では新型のコロナウイルスによるものとみられる肺炎が相次いでいて、武漢に渡航していた神奈川県に住む中国籍の男性も帰国後に肺炎の症状を訴え、新型コロナウイルスへの感染が確認されています。
 
こうした問題を受け、武漢と友好都市を結ぶ大分市は来月8日に5人の料理人を招いてJR大分駅前の広場で市民に武漢料理をふるまうことにしていた「武漢点心屋台村」のイベントを延期することを決めました。
 
この事業は大分市と武漢の友好都市締結40年を記念した事業として企画されましたが、大分市は時期を見極め改めて開催することにしたということで、延期後の実施時期は未定としています。
 
一方、武漢の市長を招いて3月26日に予定している記念の式典については、現段階では予定どおり実施する方向で準備を進めていくとしています。
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1月20日。新型コロナウイルスが原因とみられる肺炎が中国で拡大していることについて、厚生労働省は「人から人に次々と感染が広がっているという確定した情報は無く、現時点では国内の感染は広がっていない」として、手洗いやせきエチケットなど通常の感染対策を行うことが重要だとしています。
 
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新型ウイルス肺炎「国内の感染 広がっていない」厚生労働省
2020年1月20日 21時19分 NHK
 
©NHK

新型コロナウイルスが原因とみられる肺炎が中国で拡大していることについて、厚生労働省は「人から人に次々と感染が広がっているという確定した情報は無く、現時点では国内の感染は広がっていない」として、手洗いやせきエチケットなど通常の感染対策を行うことが重要だとしています。

日本国内では、神奈川県に住む中国籍の30代の男性が湖北省武漢から帰国したあとの今月15日、新型コロナウイルスに感染していることがわかりました。男性はすでに症状が回復して退院し家族や医療関係者への感染は確認されていないということで、厚生労働省は今後、男性の周りで感染が広がる可能性は低いとしています。
 
また神奈川県の男性や韓国で確認された感染者と接触した合わせて41人について、健康状態を継続的に確認していますが、新たな感染者や体調不良を訴える人は出ていないということです。
 
厚生労働省は武漢から帰国した人でせきや発熱などの症状がある場合はマスクを着用し、渡航歴を医療機関に事前に伝えたうえで、速やかに受診するよう呼びかけています。
 
また新型コロナウイルスへの感染の有無を検査する国立感染症研究所はより早い段階で対応するため、医療機関に対し、武漢から帰国した人を肺炎と診断した場合、重症ではなくても保健所に報告するよう求めています。
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1月20日。中国国内で新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎の感染が広がっていることを受けて、中国の国営メディアは、習近平国家主席が「効果的な措置をとって断固、感染拡大を抑えるよう」関係部門に重要指示を出すとともに、広東省で14人の感染が確認されるなど中国国内の患者が217人になったと伝えました。
 
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習主席が重要指示「断固 感染拡大抑える」新型ウイルス肺炎で
2020年1月20日 21時38分 NHK
 
©NHK

中国国内で新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎の感染が広がっていることを受けて、中国の国営メディアは、習近平国家主席が「効果的な措置をとって断固、感染拡大を抑えるよう」関係部門に重要指示を出すとともに、広東省で14人の感染が確認されるなど中国国内の患者が217人になったと伝えました。

国営の中国中央テレビによりますと、習主席は、新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎の感染が広がっていることについて、旧正月の「春節」の前後は多くの人が密集して移動し、予防対策が非常に重要だと指摘したうえで、「国民の命の安全と健康を第一に考え、効果的な措置をとって断固、感染拡大を抑えるよう」関係部門に重要指示を出しました。
 
また習主席は「感染拡大に関する情報を直ちに発表し、科学的な予防知識を広める」とともに「政府の対策について宣伝や説明を強化して社会全体の安定を断固守るよう」求めたということです。
 
また中国中央テレビは、
▽武漢で198人、
▽北京で5人、
▽広東省で14人の感染が確認されるなど、中国国内の患者は217人になり、上海や四川省などで合わせて7人が感染の疑いがあると伝えました。
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1月21日。中国では新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎の感染が拡大し、患者の数は218人となりました。習近平国家主席は情報を直ちに発表するよう関係部門に直接指示を出し、2003年の新型肺炎「SARS」の際に情報を隠蔽して感染が拡大したことから、情報提供を強化する姿勢を強調しました。
 
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中国 新型ウイルス肺炎が拡大 患者218人に 習主席が重要指示
2020年1月21日 5時29分 NHK
 
©NHK

中国では新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎の感染が拡大し、患者の数は218人となりました。習近平国家主席は情報を直ちに発表するよう関係部門に直接指示を出し、2003年の新型肺炎「SARS」の際に情報を隠蔽して感染が拡大したことから、情報提供を強化する姿勢を強調しました。

国営の中国中央テレビは20日夜のメインニュースで、新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎の感染が広がっていることについて、習主席が旧正月の「春節」の前後は多くの人が密集して移動し予防対策が非常に重要だと指摘したうえで「効果的な措置をとって断固、感染拡大を抑えるよう」関係部門に重要指示を出したと伝えました。
 
習主席は指示の中で「感染拡大に関する情報を直ちに発表し、科学的な予防知識を広めるよう」求めたということです。
 
また共産党系のメディア「環球時報」は20日、「2003年のSARSの時の情報の隠蔽を繰り返してはならない」とする社説を掲載しました。
 
これまで中国政府は、社会不安が広がることをおそれてメディアの報道やネット上の情報を制限していましたが、SARSの際に情報を隠蔽して感染が拡大したことから、習主席が直接、情報提供や予防対策を強化する姿勢を強調した形です。
 
中国中央テレビや各地の保健当局の発表によりますと、患者数は
▽武漢で198人、
▽北京で5人、
▽上海で1人、
▽広東省で14人で、合わせて218人となりました。
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1月21日。中国で感染が広がる新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎について調査にあたっている中国の専門家は「ヒトからヒトへの感染が確認された」と述べ、医療関係者への感染が14例あることを明らかにしました。
 
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新型ウイルス肺炎「ヒトからヒトへの感染確認」中国の専門家
2020年1月21日 5時43分 NHK
 
©NHK

中国で感染が広がる新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎について調査にあたっている中国の専門家は「ヒトからヒトへの感染が確認された」と述べ、医療関係者への感染が14例あることを明らかにしました。

中国の保健当局の専門家チームを率いる鍾南山チーム長は中国中央テレビの取材に対し、今回の肺炎の特徴について「患者の95%は湖北省の武漢と関係がある」としたうえで「武漢と広東省ではそれぞれ、ヒトからヒトへの感染がすでに確認されている」という見方を示しました。
 
また、医療関係者への感染が14例あることを明らかにし、この点からもヒトからヒトへの感染が確認されているとしています。
 
また広東省の例について鍾チーム長は「2人の患者は武漢に行ったことがなく、それぞれの家族が行ったことがあるだけで感染しており、ヒトからヒトへの感染は間違いないと言える」と述べました。
 
感染経路についてこれまで武漢の保健当局は「ヒトからヒトへの感染の可能性も排除できない」とだけしており、中国政府としてまだ正式には発表していません。
 
また、ウイルスの感染源について鍾チーム長は、武漢で患者が集中している地域には大きな海鮮市場があり、市場の中に野生動物を食べさせる店があると指摘し、野生動物が感染源の可能性が高いという見方を示しました。

■WHO 22日に緊急会合開催へ

中国で新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎の患者が増えていることを受けて、20日、WHO=世界保健機関は、テドロス事務局長が今月22日にスイスのジュネーブで緊急の会合を開くことを明らかにしました。
 
会合では一連の感染が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」にあたるかどうか判断し、感染が広がらないようにどのような勧告ができるか議論するとしています。
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1月21日。中国で感染が広がる新型のコロナウイルスによるものとみられる肺炎について武漢市の保健当局は、新たに89歳の男性が死亡したと21日朝、発表しました。この肺炎の患者で死亡したのは4人目です。
 
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新型ウイルス肺炎で4人目の死者 中国 武漢の保健当局
2020年1月21日 6時59分 NHK
 
©NHK

中国で感染がる新型のコロナウイルスによるものとみられる肺炎について武漢市の保健当局は、新たに89歳の男性が死亡したと21日朝、発表しました。この肺炎の患者で死亡したのは4人目です。
 
新型のコロナウイルスによるものとみられる肺炎が相次いでいる問題では、中国の専門家が、「ヒトからヒトへの感染が確認された」と述べ、医療関係者への感染が14例あることを明らかにしています。
 
こうした中、武漢市の保健当局は、89歳の男性が死亡したとホームページ上で21日朝、発表しました。
 
保健当局によりますと男性は、今月、呼吸困難のため入院し、治療を受けていましたが20日未明に死亡したということです。この肺炎の患者で死亡したのは4人目です。男性は、糖尿病や心臓病などを患っていたということです。
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1月21日。中国で新型のコロナウイルスによるものとみられる肺炎への感染が広がっている問題で、中国当局は新たに1人が死亡したと発表し、死者は4人となりました。
 
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新型ウイルス肺炎 死者4人に WHOが緊急会合へ
2020年1月21日 11時56分 NHK
 
©NHK

中国で新型のコロナウイルスによるものとみられる肺炎への感染が広がっている問題で、中国当局は新たに1人が死亡したと発表し、死者は4人となりました。
 
WHO=世界保健機関は22日にスイスのジュネーブで、緊急の会合を開催し感染の拡大防止について協議する方針です。
 
©NHK
 
中国では、新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎の感染が相次ぎ、これまでに感染した患者は
▼武漢で198人、
▼北京で5人、
▼上海で2人、
▼広東省で14人と、
合わせて219人に上り、感染が拡大しています。
 
こうした中、武漢の保健当局は21日、89歳の男性が死亡したと発表し、この肺炎による患者の死者は4人となりました。
 
また、医療従事者の感染も15例あるということで中国・保健当局の専門家チームのトップは、国営メディアの取材に対し、「ヒトからヒトへの感染が確認された」という見方を示しています。
 
中国では24日から旧正月の「春節」にあわせた大型連休が始まり、全土で国民が交通機関を使って移動するため中国政府は各地に対策チームを派遣するなど、感染の拡大防止を図っています。
 
こうした事態を受け、WHO=世界保健機関は20日、22日にスイスのジュネーブで緊急の会合を開くことを明らかにしました。
 
会合では、一連の感染が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」にあたるかどうか判断するとともに、感染の拡大防止について協議する方針です。
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1月21日。新型コロナウイルスへの感染者が日本国内で初めて確認されたことを受けて、政府は、検疫所での健康状態の確認といった水際対策を徹底し、医療機関で感染が疑われる人が確認された際の検査を着実に運用するなどとした対応方針を決定しました。
 
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政府 新型コロナウイルスへの対応方針を決定
2020年1月21日 14時46分 NHK
 
©NHK

新型コロナウイルスへの感染者が日本国内で初めて確認されたことを受けて、政府は、検疫所での健康状態の確認といった水際対策を徹底し、医療機関で感染が疑われる人が確認された際の検査を着実に運用するなどとした対応方針を決定しました。

政府は、21日午前、総理大臣官邸で関係閣僚会議を開き、新型コロナウイルスへの対応方針を決定しました。
 
それによりますと、感染のリスクが高い地域からの入国者や帰国者に対し、検疫所で健康状態を確認するなどの水際対策を徹底し、医療機関で感染が疑われる人が確認された場合には、国立感染症研究所で検査する仕組みを着実に運用するとともに、感染者との濃厚接触者の把握を徹底するとしています。
 
また、各国や関係機関と緊密な連携を図り、発生国での感染状況や、WHO=世界保健機関、各国の対応状況などに関する情報収集に最大限努力するとしたうえで、国民に迅速、かつ的確な情報提供を行い、安心・安全の確保に努めるとしています。
 
©NHK
 
安倍総理大臣は「現時点で、持続的なヒトからヒトへの感染が確認されている状況ではないが、中国では引き続き患者数が増加しており、一層の警戒が必要だ。感染症の発生状況などの情報収集の徹底などに万全を期してほしい」と述べました。

■官房長官「感染拡大防止に万全期す」

菅官房長官は、閣議のあとの記者会見で、「決定した対応方針に基づき、中国・武漢から航空機で入国する人に、健康状態を確認するための質問書を新たに配布するなど、水際対策を強化することにしている」と述べました。
 
そのうえで、「検疫時の症状などにかかわらず、すでに全国の医療機関で、武漢に渡航歴があり、原因が明らかでない肺炎患者を把握する仕組みを構築しており、その着実な運用を徹底するなど、感染の拡大防止に万全を期していきたい」と述べました。

■厚労相 水際対策を強化
 
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加藤厚生労働大臣は、関係閣僚会議を受けて、中国からの入国者に対して、健康確認を徹底するなど、水際対策を強化する方針を明らかにしました。
 
具体的には、▼中国・武漢から航空機で入国する人に対して、健康状態を把握するため、症状に関する質問票を新たに配布するほか、▼武漢に加え、上海からの航空便でも、発熱などがある場合は自己申告するよう、機内アナウンスを流すということです。
 
加藤大臣は、閣議のあとの記者会見で「22日、WHO=世界保健機関の緊急会合が開催されることになっており、その結果も踏まえつつ、リスクの変化に応じ、関係各所と連携しながら対策の強化を図り、万全の対応を行っていきたい」と述べました。

■国交相 旅行会社への情報提供など指示
 
©NHK
 
国土交通省で臨時の幹部会議が開かれ、赤羽国土交通大臣が旅行会社への情報提供や水際対策の徹底などを指示しました。
 
中国の湖北省武漢を中心に、新型コロナウイルスによるとみられる肺炎の感染が広がっていて、日本国内でも先週、感染が明らかになっています。
 
これを受けて国土交通省は21日午前、臨時の幹部会議を開き、この中で赤羽国土交通大臣が「厚生労働省など関係省庁と緊密に連携して、新型コロナウイルスへの対応に万全を期すように」と述べました。
 
そのうえで、さらなる感染拡大に備え、▽旅行会社や航空会社に迅速に情報提供を行うことや、▽空港や港湾施設での検疫が円滑に行われるように水際対策の徹底に必要な支援を行うことなどを関係部署に指示しました。

■中国からの旅行者は959万人
 
©NHK
 
日本政府観光局によりますと、去年1年間に日本を訪れた旅行者は推計値で中国が最も多く、959万4300人にのぼり、前の年と比べて14.5%増えています。
 
このうち、去年の旧正月「春節」の連休期間が含まれる2月は72万3600人と全体のおよそ8%を占めました。
 
観光庁によりますと、ことしは中国路線の冬ダイヤが増便されていることなどから、今月24日から30日までの春節にあわせた大型連休では、日本を訪れる観光客などが増えることが予想されるということです。

■新千歳空港では

中国で新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎の感染が広がっていることを受けて、新千歳空港では、武漢に滞在した人で熱などの症状がある場合は申し出るよう呼びかけるなど警戒を強めています。
 
新千歳空港には、北京や上海など中国の10の都市との直行便があり、空港の検疫所の検査場には、武漢に滞在した人で熱などの症状がある場合は申し出るよう呼びかけるポスターを掲示しています。
 
また、入国者全員に対して日頃から行っている、体の表面の温度を調べるサーモグラフィーによる検査で熱がある人が見つかった場合は、問診で武漢に滞在したかを確認することにしています。
 
上海から観光で訪れた30歳の中国人の女性は、「上海ではまだ大きな騒ぎにはなっていなかったが、個人的に少し怖いので、マスクの着用や手洗いはしている」と話していました。
 
厚生労働省小樽検疫所千歳空港検疫所支所の鈴木尚文検疫調整官は、「これから中国では春節を迎え、新千歳空港にも中国各地から多くの人が来る見込みだ。より一層、警戒を強めたい」と話していました。

■国内のホテルも予防に乗り出す

札幌市内のホテルでは先週から予防対策に乗り出しています。
 
客室数340室余りで海外からの宿泊客も多く訪れるJRタワーホテル日航札幌では、宿泊客が触れるエレベーターのボタンや客室のドアノブは、すべてアルコール消毒を徹底する対策を始めました。
 
さらに、発熱があるなど感染が疑われる宿泊客には、38度以上の熱があるかどうかや、現在の健康状態、感染した患者が確認された地域を訪れたことがあるかを尋ねる英語を併記した質問票も新たに作成しました。
 
このほか、新型肺炎の感染者が確認された場合に備え、マスクや消毒液が入ったホテル内の救急セットをさらに性能がよいものに取り替えることを検討しているということです。
 
JRタワーホテル日航札幌の中村正彦マーケティング部長は「安心して泊まってもらえるように対策を始めている。十分注意して、万全の体制でお迎えできるようにしている」と話しています。
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1月21日。新型のコロナウイルスによるものと見られる肺炎への感染が広がっている問題で、日本や中国などアジア地域を管轄するWHO=世界保健機関の地域事務局は21日、最新の情報からヒトからヒトへの感染が見られると発表しました。
 
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新型ウイルス肺炎「ヒトからヒトへの感染が見られる」WHO
2020年1月21日 15時52分
 
©NHK

新型のコロナウイルスによるものと見られる肺炎への感染が広がっている問題で、日本や中国などアジア地域を管轄するWHO=世界保健機関の地域事務局は21日、最新の情報からヒトからヒトへの感染が見られると発表しました。

日本や中国を含む東アジアや東南アジアなど37の国や地域を管轄するWHO・西太平洋地域事務局は21日、ツイッターで「新たに報告された最新の感染例の情報から、持続的なヒトからヒトへの感染があると見られる。医療関係者への感染があったことも強い証拠だ」と発表しました。
 
そのうえで、「ヒトからヒトへの感染がどれだけ広がるかや感染経路などの詳細についてはより多くの情報や分析が必要で、WHOとしては、中国政府や専門家と緊密に連携して対応を続けたい」としています。
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情報が全部取り上げきれませんでした。新しい情報は下記をご覧くださいませ。
 
≪NHKのコンテンツ≫
「肺炎」-NHK News Web
 
 
※我が家のにゃんこの喉風邪はだいぶんよくなりましたが、主人の喉風邪がまだ治っておらず、私も喉風邪気味ということで、巡回等が大変遅れております。申し訳ございません。
 
 
ペタしてね