映画タイトルしりとり~『す』~スティング | あの時の映画日記~黄昏映画館

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映画タイトルしりとり・・・

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このシリーズ、

どうも「す」で始まる作品が多いような気がします。

でも「す」で始まるタイトルの作品は数が多く好きな作品も多いのでそんなに困らない気がします^^。

 

そんななか今回ご紹介するのは、

ジョージ・ロイ・ヒル監督の傑作、

スティング』(1973)です。

詳しいレビューはこちら

↓ ↓ ↓ ↓

※2009/10/17あの時の映画日記黄昏映画館
 
映画評論家の故双葉十三郎大先生が、
自身で映画雑誌「スクリーン」での連載「僕の採点表」で、
連載史上最高点の☆☆☆☆★★をつけておられました。
「ジョージ・ロイ・ヒル監督による断然うれしい傑作」という書き出しで、
大絶賛されてましたね。
 
師匠をマフィアのボスロネガン(ロバート・ショウ)に殺されてしまったフッカー(ロバート・レッドフォード)が、伝説の詐欺師のヘンリー・ゴンドーフ(ポール・ニューマン)を頼り、見事にロネガンを嵌めてしまう作品。
 
配役、脚本、編集、音楽、
もう最高ですね。
この作品に文句をつける人は相当心がひん曲がっているに違いない。
 
どの部分に焦点を当ててもレビューが一本書けるほどの完成度なんですけど、
今回は悪役ロネガンを演じたロバート・ショウに焦点を。
 
この人は本当に悪役が似合いますね。
憎々しくて恐ろしくて。
若い頃に出演した、
007ロシアより愛をこめて」での殺し屋役も怖かったですが、
本作ではその怖さに貫禄が加わっているように感じます。
ソース画像を表示
(ロシアより愛をこめて)
 
ジョーズ」(1975)で演じたサメ退治の名人クイント役は、
悪役ではなかったですが完全にブロディ所長(ロイ・シャイダー)を喰っていました。
(ジョーズ)
 
物語的に言うと、
「ゴッドファーザー」のドン・ヴィトー・コルレオーネを騙して嵌めてしまうようなお話でしょう。
このくらいの貫禄がないとリアリティが失われてしまいます。
一瞬たりとも笑うことなく常に鋭い眼光で敵を始末しようとしているので、
映画史上に残るラストのどんでん返しが見事に決まります。
列車の中のポーカーのシーン。
鬼気迫る演技なだけに嵌められたときの表情と言ったら絶品!
 
ノミ屋のシーンで投票が打ち切られたときの呆気にとられた戸惑いの表情も良かったですね。
 
結末はわかっているのに、
何度観返しても騙されるのが楽しい。
こんな作品はそうはありません。
そこそこの脚本で挑んだ続編の、
「スティング2」が全く冴えなかったのは、
悪役キャストの弱体化が最大の要因だったと思います。
 
もはやクラシックともいわれる作品ですが、
この作品を超えるコン・ゲームの作品は出現しないでしょう。
絶対、絶対、絶対のおススメ作品です!

 

このテーマソングも楽しい!!