アルフレードアルフレード
(1972)
結婚生活に幻滅する優柔不断な男を描いたコメディです。
ある日、
銀行員のアルフレードは、
薬局で働くマリア・ローザに一目惚れ。
偶然を装い接触しようと試みるが、気の弱い彼はどうしても声をかけることができない。
そこで彼は、親友のモテ男オレステに相談したところ、オレステは、マリア・ローザを含めた2対2のデートをセッティングしてくれた。
しかし、
デートでの食事会では、
オレステは、マリア・ローザに照準を定めたよう。
落胆するアルフレードは帰宅するが、
その晩、なんとマリア・ローザから電話がかかってきて・・・
ここからアルフレードは、マリアローザからの猛烈な求愛と束縛を受けることになるのですが、マリア・ローザの異常ともいえる行為に、うんざりしながらも気の弱い彼は応えざるを得なくなるところが見もの。
会社には数分おきに電話がかかり、安らぎの場所だった我が家にもやってきて、唯一の趣味である登山も楽しめなくなるところまでいってしまう。
過剰な束縛から逃れるために、アルフレードは、結婚という手段に打って出るのだが、ここから、また新たな地獄めぐりの始まりになってしまうところも面白い。
マリア・ローザは、セックスの時の出力も異常で、クライマックスの雄たけびは、隣室どころか家じゅう響く大きな声で、汽車の汽笛にも負けないほどである。
こういったいささか下品な描写で笑いを取ろうとするところは、イタリア映画らしいところ。
次第に自宅がマリア・ローザ一家に寄生されていくあたりは、韓国映画『パラサイト・半地下の家族」みたいに見えてくる。
アルフレードを演じるのが、ダスティン・ホフマンなのだが、(あくまでも映画の中での話)『卒業』(1967)で花嫁を結婚式場で強奪してから、『クレイマー・クレイマー』(1979)で
奥さんと離婚してしまったりして、結婚生活には向いていないようです(笑)。
さて、問題は解決したものの、一難去ってまた一難。
アルフレードの不安に満ちた表情が、「惚れたはれたは、人生における熱病」なのだなというのをわからせてくれるし、そんなこんなを乗り越えて結婚生活を続けておられる夫婦の方々は、本当に忍耐強い、素晴らしいなと思える作品でした。
監督は「鉄道員」の名匠、ピエトロ・ジェルミ
『アルフレードアルフレード』Alfredo Alfredo(1972)伊
ピエトロ・ジェルミ監督 1973年(昭和48年)11月日本公開
