「明日に向かって撃て」~「天井桟敷の人々」~「となりのトトロ」~「ロンゲスト・ヤード」と続いた映画タイトルしりとり。
今回は「ど」から始まるタイトルの映画なんですが、
今回はすっと思いつきました。
ブルース・リーが監督、脚本、主演、武術指導の四役をこなした唯一の作品。
わたしが一番愛するブルース・リー作品。
『ドラゴンへの道』(1972)です。(日本公開は1975年)
死が間際だったのを自覚していたのかいなかったのか、
全編にわたって殺気が漲っていた『燃えよドラゴン』(1973)も確かに凄かったのですが、
こちらの方には余裕があり、遊び心があった。
当時の映画ファンの中で人気沸騰した女優ノラ・ミヤオとの甘いラブストーリーもあり、
主演のリーがとてもユーモラスなのだ。
はにかむ表情から鬼気迫る表情に変わるところは、
他の誰にも真似ができない。
一方で戦闘シーンはさすがの迫力は失われておらず、
気合を入れて乗り込んだローマでのコロシアムでのチャック・ノリスとのバトルシーンは、
リーのフィルモグラフィの中でもベストバウトだと思います。
雑魚キャラの日本人格闘家のセリフ、
「おまぃがぁタン・ロンかぁ~」は、
(日本人だけだと思いますが)最高の爆笑シーンです。
唯一無二のアクションスターブルース・リー。
一本挙げろと言われたら、
やっぱりこの作品を推薦します。