映画タイトルしりとり~『あん』~暗殺の森(1970) | あの時の映画日記~黄昏映画館

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映画タイトルしりとり。

前回、「ん」で終わってしまったので自己救済措置を使います。

「プライベートライアン」の尻2文字の『あん』を使って続けていきます(ずるいですか^^)。

 

そこで今回は、

ベルナルド・ベルトルッチ監督の傑作、

『暗殺の森』のご紹介。

詳しいレビューはこちら

↓ ↓ ↓ ↓

 
少年の頃に受けた性的虐待がトラウマになってファシズムに傾倒していく青年の悲劇。
共産主義者の教授夫妻を暗殺し目的を果たした主人公が真の自己に気付き絶望して憔悴していくラストが印象的な本作、
主義主張を持たずに流されていく人生の虚しさと恐怖を味わうことができます。
 
現実に起きている事象と心象風景が時を超えてリンクして、
そこに痛烈なファシズム批判を盛り込む映画的作劇の上手さは神がかり的といってもいい。
ベルトリッチ監督に脱帽。
 
日本語タイトルにもなっている暗殺の森。
この森での暗殺シーンがとにかく美しくて、
この作品の印象をさらに冷たいものとする。
 
原題は、体制順応主義者の意。
 
「暗殺の森」 IL Conformista (1970) ※日本公開は1972年
ベルナルド・ベルトルッチ監督 115分