映画タイトルしりとり~『ぷ』~プライベート・ライアン | あの時の映画日記~黄昏映画館

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『ぷ』で始まるタイトルの映画ということで、

今回は『プライベート・ライアン』(1998)のご紹介。

以前、『極私的!戦争映画BEST10』という記事で、

私は第3位に挙げております。

極私的!戦争映画BEST10! | あの時の映画日記~黄昏映画館 (ameblo.jp)

 

詳しいレビューはこちら

↓ ↓ ↓ ↓

 
この戦争に対する世論の批判の目を交わすために軍部が考えた作戦。
それは、行方不明になったたった一人の兵士を救出し母国へ帰還させること。
 
その命令を受けたトム・ハンクスとその部下6人の兵士は、
一人のために自分たち小隊6人の命が晒される危険な任務に理不尽さを感じながらも、
ライアン二等兵の救出へと向かう・・・
 
私は、
この作品、スピルバーグ監督作品の中でも上位においています。
映画屋スピルバーグの面目躍如と言えるくらいの気合の入った描写で、
特にオープニング20分のノルマンディー上陸作戦のシーンの悲惨さは、
同じシーンを描いた『史上最大の作戦』(1962)が嘘っぱちだったというのを見事にわからせてくれます。
この作戦は失敗だった。
 
色調を抑えた画面の中次々と上陸してくる兵士たち。
そんな兵士たちを容赦なく襲ってくる銃弾。
その銃弾は海中に転落した兵士にも飛んでくる。
 
腕をもがれた兵士。
鉄のヘルメットを貫通する銃弾。
あちこちで聞こえる悲鳴。
戦闘って決してカッコいいものじゃなく悲惨なものなんだというのを嫌というほど見せつける。
リアル描写では過去のどんな戦争映画も凌駕してしまうほどの迫力。
 
この作品を鑑賞した時、
私の妻は身籠っており、
そのあまりにもリアルな描写に気分を悪くしてしまわないかと心配したほどでした。
 
その後物語は冒険活劇的な様相を帯びてきますが、
クライマックスでライアン二等兵とトム・ハンクスらが再会してからは、
ヒューマニズムに重点を置いた演出に変わってくる。
 
その中でも、
例えば建物に隠れて敵兵を狙うスナイパーの描写などのサスペンス描写は、
流石スピルバーグと思わせてくれる演出を見せてくれます。
 
有名作品ですが、
未見の方はぜひ!

 

プライベート・ライアン Saving Private Ryan(1998)

スティーヴン・スピルバーグ監督作品 170分