映画タイトルしりとり~『す』~スカーフェイス(1983) | あの時の映画日記~黄昏映画館

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映画タイトルしりとり30本目は「す」。

「す」で始まる作品は印象に残る作品が多いんですよね。

前回、ブライアン・デ・パルマ監督作品だったので同監督つながりで今回は、

『スカーフェイス』1983)で行こうと思います。

この作品も「す」で終わるから他のお気に入りもご紹介できますしね。

詳しいレビューはこちら

↓ ↓ ↓ ↓

 
共産主義のキューバからアメリカにやって来たトニー・モンタナ(アル・パチーノ)。
彼は麻薬ビジネスで巨大な富を得て成り上がっていく。
強気で大物に対しても物おじしない彼だが、
異常と思えるくらい妹を溺愛しており、
その妹が弟分のマニーに弄ばれていると勘違いして・・・
 
本作は、1932年のハワード・ホークス監督の、
『暗黒街の顔役』のリメイクです。
オリジナルも十分に面白いのですが、
表現が時代的にタブーだったところがたくさんあったのでしょう。
デ・パルマ監督のリメイク版では、
当時やれなかったことを存分にやっているという感じです。
 
演出がとにかく派手で華麗。
チェーンソーの拷問なんて彼ならではですし、
ラストの銃撃戦は映画史に残るといっても過言ではない。
撃たれてプールに落ちる主人公の血の飛び出し方が完璧なんです。
 
そして、
私はこっそり思っているんですが、
デ・パルマ監督は覗き魔なんです。
デ・パルマのカメラが覗きを始めてスローモーションになる時に、
デ・パルマワールドが全開になります。
この作品でも堪能できます。
変態なんです。
 
そして、アル・パチーノの熱演もすごい。
小柄なのに目力が異様に強くギラギラしてのし上がっていく様は彼以外の役者では考えられません。
2時間50分の大作ですが、
監督の展開の鮮やかさとアル・パチーノの熱演で、
あっという間に観ることができるんじゃないかなと思います。
"The World is Yours"がキーワード。
こちらももちろんおススメ!

 

 

スカーフェイス  Scarface(1983)
ブライアン・デ・パルマ監督  170分