【夕顔396-3】古文単語「結ふ」
重要古語の記事では
源氏物語イラスト訳で出てきた古文の
単語を1つピックアップしています♪
源氏物語イラスト訳 重要古語
古文単語は、
1.とにかく丸暗記して覚える語
2.漢字やイメージで覚える語
3.文脈判断で決める語
があります。
今回は現代語と同様の古語です♪
【今回の源氏物語】
忍びて調ぜさせたまへりける装束の袴を取り寄せさせたまひて、
「泣く泣くも今日は我が結ふ下紐を
いづれの世にかとけて見るべき」
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今回出てきた古文単語
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■【忍び】…バ行上二段動詞「忍ぶ」連用形
※【忍(しの)ぶ】…こっそりする。人目を忍ぶ
■【て】…単純接続の接続助詞
■【調ぜ】…サ変動詞「調ず」未然形
※【調(てう)ず】…新調する。こしらえる
■【させ】…使役の助動詞「さす」連用形
■【たまへ】…ハ行四段動詞「たまふ」已然形
※【たまふ】…尊敬の補助動詞(作者⇒光源氏)
■【り】…完了の助動詞「り」連用形
■【ける】…過去の助動詞「けり」連体形
■【装束(さうぞく)】…装束。衣装
■【の】…連体修飾格の格助詞
■【袴(はかま)】…下半身に着ける衣服
■【を】…対象の格助詞
■【取り寄せ】…サ行下二段動詞「取り寄す」未然形
■【させ】…使役の助動詞「さす」連用形
■【たまへ】…ハ行四段動詞「たまふ」已然形
※【たまふ】…尊敬の補助動詞(作者⇒光源氏)
■【て】…単純接続の接続助詞
■【泣く泣く】…泣きながら
■【も】…強意の係助詞
■【今日(けふ)】…今日。この四十九日の法要の日をさす
■【は】…区別の係助詞
■【我(わ)】…私。光源氏の自称
■【が】…主格の格助詞
■【結(ゆ)ふ】…むすぶ
■【下紐(したひも)】…袴の下紐
■【を】…対象の格助詞
■【いづれ】…どれ。いつ
■【の】…連体修飾格の格助詞
■【世(よ)】…世の中
■【に】…時を表す格助詞
■【か】…疑問の係助詞
■【と(解)け】…カ行下二段動詞「解く」連用形
※【解く】…結んだひもを解く。「うち解ける」の意も掛けている
■【て】…単純接続の接続助詞
■【見る】…逢う
■【べき】…可能の助動詞「べし」連体形
◇ 今回は「べき」にも注意しましょ♪
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☆ 本日の古文単語「結ふ」 ☆
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忍びて調ぜさせたまへりける装束の袴を取り寄せさせたまひて、
「泣く泣くも今日は我が結ふ下紐を
いづれの世にかとけて見るべき」
問)傍線部の説明として最も適当なものを、次の中から1つ選べ。
1.四十九日の法要で寄進する袴の紐を結ぶという意味。
2.いつも夕顔が結んでくれた袴の紐を、今日は夕顔がいないので自分で結ぶという意味。
3.わたしの髪の毛を、夕顔のために結い上げるという意味。
4.四十九日の法要で久々に夕顔と結ばれたという意味。
5.袴の下紐で、夕顔の髪を結い上げるという意味。
きのうのイラスト解釈では、
「解く」を学習しましたが
今日は、その対義語である「結ふ」です。
【ゆふ(結ふ)】
【他動詞:ハ行四段活用】
①むすぶ。しばる
②髪をととのえる。髪をむすぶ
③作り構える。組み立てる
*『全訳古語例解辞典(小学館)』より
こういう古語は
現代でも使いますので
もし、知らなかったという人は
現代語の意味とコラボさせて
しっかり覚えていきましょう!
【答え】…1
忍びて調ぜさせたまへりける装束の袴を取り寄せさせたまひて、
「泣く泣くも今日は我が結ふ下紐を
いづれの世にかとけて見るべき」
● 過去記事リンク
■しのぶ
■たまへり
■も
■いづれ
■よ(世)
■にか
■か・かは
■見る
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