「べし」の意味と、その識別法☆ | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

「べし」の意味と、その識別法☆

こんにちは☆あいです♪

 

さて。今日は「べし」についてです!

 

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【べし】

①推量(~だろう)

②意志(~しよう)

③可能(~できる)

④当然・義務(~はずだ、せねばならない)

⑤命令(~せよ)

⑥適当・勧誘(~のがよい、べきだ)


 

覚えてますか?

(*^_^*)

推量の助動詞「べし」☆


 

1つの助動詞なのに、

多くの意味があるから、

やっかいです><


 

ですが、今の「~べきだ」につながっていくこの助動詞☆

 

単に、英単語のように丸暗記するだけでは、実際の古文の中での識別で、つまずいてしまいます;


 

ではどうすればいいか…?

 

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「べし」は、(今でもそうですが)、強い意味の助動詞です!

 

【べし】

ス、推量

イ、意志

カ、可能

ト、当然・義務

メ、命令

テ、適当・勧誘


 

推量も意志も、同じ意味のある助動詞「む」よりも強いです!

 

【当然そうだろう】

【きっとこうしよう】

 

また、可能も、「る・らる」よりも強いです!

 

【必ずできる!】

 

さらに、当然や義務、命令はそれだけでも強い意味ですが、

 

適当、勧誘の意味も、ずいぶん強いものなんです!

 

【これが適当だ、こうすべきだ!】


 

強い意味であるということを念頭に置いて訳出すると、

多様な「べし」の意味の判別に、

あまり労力を注がなくてもよくなります!


 

では、どうやって区別すればいいのか?

 

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あなたは高校受験の時、

現代語の「れる・られる」の識別を勉強したと思います。

 

その際、

どうやって、【受身・尊敬・可能・自発】の意味を識別しましたか?


 

古文の助動詞も同じです。

直前・直後の文脈を見て、

今回の意味がどの用法かを判別します。

 

ただ、

「べし」は、6種類以上もの多くの意味がありますよね;;


 

実は…

 

6種類といっても、もとは1つの助動詞☆

 

【当然】【義務】【適当】【勧誘】【命令】などは、

そうともとれるし、

こうともとれる!

 

つまり、どの意味が正答か、なんて、決まっていないんですよね^^;


 

なので、今回も、

 

なずらひ/たまふ/べき/だに/ぞ/なかり/ける。

並び/なさ/れるはず/さえ/ない/のであっ/た。

 

【可能】と【当然】を合わせたような訳出にしました♪


 

要は、文脈が不自然にならなきゃいいんです。


 

■不自然にならない限り【可能】で!

■「べし」は比較的強いニュアンス

■訳出や解釈問題以外は、さらりと!

 

この3つを念頭に置いて、
「べし」の真意を理解するという形で、

慣れていってくださいね♪


 

あいでした☆