源氏物語イラスト訳【夕顔396-1】忍びて | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

源氏物語イラスト訳【夕顔396-1】忍びて

忍びて調ぜさせたまへりける装束の袴を取り寄せさせたまひて、

「泣く泣くも今日は我が結ふ下紐を
 いづれの世にかとけて見るべき」

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【源氏物語イラスト訳】

 

 

忍び調ぜさせたまへける装束

訳)人目を忍んこしらえさせなさってい装束

 

 

取り寄せさせたまひ

訳)取り寄せさせなさっ

 

 

泣く泣く今日結ふ下紐

訳)泣きながら今日結ぶ袴の下紐

 

 

 いづれとけ見るべき

訳) いつ解い、また逢うことができるだろう

 

 

【古文】

忍び調ぜさせたまへける装束取り寄せさせたまひ

泣く泣く今日結ふ下紐
 いづれとけ見るべき

 

【訳】

人目を忍んこしらえさせなさってい装束取り寄せさせなさっ

泣きながら今日結ぶ袴の下紐
 いつ解い、また逢うことができるだろう

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【忍び】

※【忍(しの)ぶ】

■【て】

■【調ぜ】

※【調(てう)ず

■【させ】

■【たまへ】

■【り】

■【ける】

■【装束(さうぞく)】

■【の】

■【袴(はかま)】

■【を】

■【取り寄せ】

■【させ】

■【たまへ】

※【たまふ】

■【て】

■【泣く泣く】

■【も】

■【今日(けふ)】

■【は】

■【我(わ)】

■【が】

■【結(ゆ)ふ】

■【下紐(したひも)】

■【を】

■【いづれ】

■【の】

■【世(よ)】

■【に】

■【か】

■【と(解)け】

※【解く】

■【て】

■【見る】

■【べき】

 

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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

☆本日の『源氏物語』☆

 

こっそりと作っていた袴とは

夕顔のこの法要のために

新調していた袴のようですね。

 

それを布施として寄進する時に

袴の紐を結んだということでしょう。

 

えーん

 

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